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139.ソーサリーマスター
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暫く2人で考えても何も解決しなかったから帰って来て母さんと父さんにピアスに記録されてる映像と6つの魔力の玉を見せながら話したところ
「「…」」
2人共沈黙したまま微動だにしない
「えっと…?」
「…すまん。びっくりしすぎた」
「え…」
「まず言っておくが…俺もサラサも同時に出せるのは2属性だ」
「え?」
母さんを見ると頷いている
マジか…
「もう一つ、魔力を凝縮することは出来ない」
「え?でもイメージ…」
「そうね。イメージが全てだけど…私でも出来るのはこれくらいかしら」
母さんが火球を出してそのサイズや色を変える
ところが、一定のサイズより小さくなると伝わってくる魔力の大きさが変化していた
「あれ?魔力量変わってる?でも迷宮で小さくても相当な威力が?」
「あれは火球に風を付加してるのよ」
「俺達も凝縮しようとしたことはある。でもこのサイズを下回ると込められる魔力量が減る」
そう言って止めたのはソフトボールの大きさくらいだろうか
「あれ?」
次は俺が固まる番だった
「お前のスキルレベルの上り方が異常に早いとは思ってたけどな?」
「…」
父さんが定期的に俺のステータスを確認していたことが判明した
まぁ、別にいいけど
「この威力の魔法を暇さえあれば使ってるとなれば納得できるわね」
改めて映像を見ながら母さんが言った
「それにしても6つ操るようになったのはいつからなの?レティシアナが気づいてなかったのよね?」
母さんは言外に常に一緒にいるくせにと目で訴えて来る
「一応普段はリトスに結界張ってもらって、その上から念動力で幻影を見せてる。流石にあの威力でミスったらヤバイし、6属性使えることは知られたくない」
「そういえばリトスの結界は感知できないんだったわね…」
「今日はどうして?」
そこでさらに突っ込んできたのはレティだった
「その様子じゃレティシアナにも隠してたって感じではなさそうだけど…」
母さんも首を傾げた
「今日はリトスがチビ達と遊んでるから?」
「あ、だから広い所を選んだ?」
「正解」
「…明かされてみれば些細なことだったのね。まぁいいわ。それよりシア」
「何?」
「ステータス見てみた方がいいと思うわよ?」
「え?」
母さんの言葉にステータスを確認すると
「あ…」
「どうしたの?」
「え?あれ?全部50超えた?」
「それって…」
「おめでとう。ソーサリーマスターね」
笑顔で言う母さん
「おめでとうシア!」
レティはそう言って飛びついてきた
「短い時間でよくやったな」
父さん迄そんな言葉をくれる
当然のごとくパーティーになって皆が祝ってくれた
ルークとシャノンも真似して練習を始めたのを見て思わずにやけてしまう
マリクとリアムは2人で魔力球をぶつけ合い始めた
その様子を見ながらチビが好き勝手応援してる姿は微笑ましい
念のためリトスに誰にも被害が無いように結界だけ頼んで俺もレティと一緒にその様子を眺めていた
「ギルマスには報告して登録しとけ。ただしSランクになるまで秘匿。条件が飲めない場合はサラサの時と同じだと言えばいい」
「わかった」
側に来たカルムさんの言葉に頷いた
母さんの時と同じってのが気にはなるけどあえて聞かない
どうせ脅しが含まれてるだろうから…
ギルマスの情けない顔がありありと浮かぶけど気にしないことにする
その翌日、俺は17歳でソーサリーマスターになった母さんを越して、最年少のソーサリーマスターになった
「「…」」
2人共沈黙したまま微動だにしない
「えっと…?」
「…すまん。びっくりしすぎた」
「え…」
「まず言っておくが…俺もサラサも同時に出せるのは2属性だ」
「え?」
母さんを見ると頷いている
マジか…
「もう一つ、魔力を凝縮することは出来ない」
「え?でもイメージ…」
「そうね。イメージが全てだけど…私でも出来るのはこれくらいかしら」
母さんが火球を出してそのサイズや色を変える
ところが、一定のサイズより小さくなると伝わってくる魔力の大きさが変化していた
「あれ?魔力量変わってる?でも迷宮で小さくても相当な威力が?」
「あれは火球に風を付加してるのよ」
「俺達も凝縮しようとしたことはある。でもこのサイズを下回ると込められる魔力量が減る」
そう言って止めたのはソフトボールの大きさくらいだろうか
「あれ?」
次は俺が固まる番だった
「お前のスキルレベルの上り方が異常に早いとは思ってたけどな?」
「…」
父さんが定期的に俺のステータスを確認していたことが判明した
まぁ、別にいいけど
「この威力の魔法を暇さえあれば使ってるとなれば納得できるわね」
改めて映像を見ながら母さんが言った
「それにしても6つ操るようになったのはいつからなの?レティシアナが気づいてなかったのよね?」
母さんは言外に常に一緒にいるくせにと目で訴えて来る
「一応普段はリトスに結界張ってもらって、その上から念動力で幻影を見せてる。流石にあの威力でミスったらヤバイし、6属性使えることは知られたくない」
「そういえばリトスの結界は感知できないんだったわね…」
「今日はどうして?」
そこでさらに突っ込んできたのはレティだった
「その様子じゃレティシアナにも隠してたって感じではなさそうだけど…」
母さんも首を傾げた
「今日はリトスがチビ達と遊んでるから?」
「あ、だから広い所を選んだ?」
「正解」
「…明かされてみれば些細なことだったのね。まぁいいわ。それよりシア」
「何?」
「ステータス見てみた方がいいと思うわよ?」
「え?」
母さんの言葉にステータスを確認すると
「あ…」
「どうしたの?」
「え?あれ?全部50超えた?」
「それって…」
「おめでとう。ソーサリーマスターね」
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「おめでとうシア!」
レティはそう言って飛びついてきた
「短い時間でよくやったな」
父さん迄そんな言葉をくれる
当然のごとくパーティーになって皆が祝ってくれた
ルークとシャノンも真似して練習を始めたのを見て思わずにやけてしまう
マリクとリアムは2人で魔力球をぶつけ合い始めた
その様子を見ながらチビが好き勝手応援してる姿は微笑ましい
念のためリトスに誰にも被害が無いように結界だけ頼んで俺もレティと一緒にその様子を眺めていた
「ギルマスには報告して登録しとけ。ただしSランクになるまで秘匿。条件が飲めない場合はサラサの時と同じだと言えばいい」
「わかった」
側に来たカルムさんの言葉に頷いた
母さんの時と同じってのが気にはなるけどあえて聞かない
どうせ脅しが含まれてるだろうから…
ギルマスの情けない顔がありありと浮かぶけど気にしないことにする
その翌日、俺は17歳でソーサリーマスターになった母さんを越して、最年少のソーサリーマスターになった
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2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
子供達の親のお話はこちら
■ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました(長編/ファンタジー)
この機会にご一読いただけると嬉しいです
■召喚に巻き込まれたけど元の世界に戻れないのでこの世界を楽しもうと思います
■あなた方が呪いと呼ぶそれは本当は呪いではありません
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