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閑話11 マリクとローラ(side:俯瞰)
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マリクはカルムとナターシャに最初に引き取られた養子だった
もともと住んでいた集落は40人ほどの小さく、皆が家族のような場所だった
マリク自身は詳しくは覚えていないが4歳になってすぐの頃にスタンピードで集落も被害を受け、その1年程後にスタンピードからまだ立ち直れていない集落を盗賊に襲われた
幼かったマリクは沢山の大人に守られてただ1人生き残ったのだ
目の前で事切れていく見知った顔をたくさん見た恐怖は今でも完全に忘れることは出来ない
親に教えられていた栄養のある苦い汁を出す雑草をすすりながら、なんとか生き延びていたマリクを救い出したのが、ギルドからの依頼で『調査』に向かったカルム達だった
その『調査』が滅んだ集落に対して行われるものだと知ったのは成人してからだったが…
その日からカルムとナターシャの子として、サラサとレイと共に5人での暮らしが始まった
剣も魔法も最高の師が沢山いたおかげで同年代の子供の中では突出した力を持つことができた
そんなマリクが同じように引き取られ義弟となったリアムや、孤児院出身のメンバーでパーティーを組むようになった頃に出会ったのがローラだった
ローラはギルドマスターとその妻で受付嬢をしているキアナの娘で、容姿も整っていることから冒険者の中では狙ってる者も多かった
でも気の強さも剣の強さも持ち合わせていたローラは自分より弱い男には見向きもしなかった
それでもしつこく言い寄る男には『お父さん(ギルマス)に許可がもらえたら付き合ってあげる』と丸投げしてマリクたちによく笑われていた
最初は『弾丸』とのつながりを知っていてもそのことを口にすることは無く、ただのマリクという人間と接する数少ない友人の1人だった
そこに変化が起きたのは成人して数年した頃で、時々即席パーティーを組むようになってからだった
同じ風魔法を操りながらも剣を好むローラとは気が合って、依頼の後に酒を飲みながら夜通し語り明かすこともあった
ローラに告白された時も他の女に感じる不快感を感じず、むしろどこか嬉しいと感じて付き合うことになった
ギルマスには半分からかわれながらも受け入れられて、キアナにも認めてもらえたため2人の交際は順調に進んでいた
でも付き合いだしてしばらくした頃、マリクは目撃してしまう
ローラが女の集団に囲まれ自分とのことで妬み、責められているところを
「あいつら…!」
マリクは底知れぬ怒りと嫌悪感を感じつつローラを助けに入ろうとした
でも直後目の当たりにしたのは文字通り物理で、自分を囲んでいた女たちを叩きのめしたローラだった
「悔しかったら私より強くなってから出直しなさい。あんた達も良く知ってると思うけど、マリクの横に立つならあんた達みたいな面倒な女を沢山相手にしなきゃらないんだからね」
ローラはそう言って女たちに背を向けた途端固まった
正面に呆然とするマリクがいたからだ
「…幻滅した?」
不安そうにそう尋ねたローラにマリクは首を横に振る
「むしろ惚れ直した」
「ふふ…ならよかった」
マリクは自然と照れくさそうに笑うローラを抱き寄せていた
もともと住んでいた集落は40人ほどの小さく、皆が家族のような場所だった
マリク自身は詳しくは覚えていないが4歳になってすぐの頃にスタンピードで集落も被害を受け、その1年程後にスタンピードからまだ立ち直れていない集落を盗賊に襲われた
幼かったマリクは沢山の大人に守られてただ1人生き残ったのだ
目の前で事切れていく見知った顔をたくさん見た恐怖は今でも完全に忘れることは出来ない
親に教えられていた栄養のある苦い汁を出す雑草をすすりながら、なんとか生き延びていたマリクを救い出したのが、ギルドからの依頼で『調査』に向かったカルム達だった
その『調査』が滅んだ集落に対して行われるものだと知ったのは成人してからだったが…
その日からカルムとナターシャの子として、サラサとレイと共に5人での暮らしが始まった
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そんなマリクが同じように引き取られ義弟となったリアムや、孤児院出身のメンバーでパーティーを組むようになった頃に出会ったのがローラだった
ローラはギルドマスターとその妻で受付嬢をしているキアナの娘で、容姿も整っていることから冒険者の中では狙ってる者も多かった
でも気の強さも剣の強さも持ち合わせていたローラは自分より弱い男には見向きもしなかった
それでもしつこく言い寄る男には『お父さん(ギルマス)に許可がもらえたら付き合ってあげる』と丸投げしてマリクたちによく笑われていた
最初は『弾丸』とのつながりを知っていてもそのことを口にすることは無く、ただのマリクという人間と接する数少ない友人の1人だった
そこに変化が起きたのは成人して数年した頃で、時々即席パーティーを組むようになってからだった
同じ風魔法を操りながらも剣を好むローラとは気が合って、依頼の後に酒を飲みながら夜通し語り明かすこともあった
ローラに告白された時も他の女に感じる不快感を感じず、むしろどこか嬉しいと感じて付き合うことになった
ギルマスには半分からかわれながらも受け入れられて、キアナにも認めてもらえたため2人の交際は順調に進んでいた
でも付き合いだしてしばらくした頃、マリクは目撃してしまう
ローラが女の集団に囲まれ自分とのことで妬み、責められているところを
「あいつら…!」
マリクは底知れぬ怒りと嫌悪感を感じつつローラを助けに入ろうとした
でも直後目の当たりにしたのは文字通り物理で、自分を囲んでいた女たちを叩きのめしたローラだった
「悔しかったら私より強くなってから出直しなさい。あんた達も良く知ってると思うけど、マリクの横に立つならあんた達みたいな面倒な女を沢山相手にしなきゃらないんだからね」
ローラはそう言って女たちに背を向けた途端固まった
正面に呆然とするマリクがいたからだ
「…幻滅した?」
不安そうにそう尋ねたローラにマリクは首を横に振る
「むしろ惚れ直した」
「ふふ…ならよかった」
マリクは自然と照れくさそうに笑うローラを抱き寄せていた
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