チートな親から生まれたのは「規格外」でした

真那月 凜

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115.闇魔法

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「そう言えば俺達、闇魔法使えるようになったんだよなー」
「俺達…って、私も?」
「祝福貰ったろ?契約までしたし」
「それで使えるようになるの?」
不思議そうに首をかしげながらレティはステータスを確認した
「増えてる…」
なるほど、これが普通の反応か?
妖精が身近すぎて普通が分からなくなってる感じがする
考えてみれば妖精が光の玉として認識できる人の割合自体1割もいなかったはず
そんな妖精から祝福だの加護だのとなればさらに減る
それで得られるものを知ってる人なんて本の一握りなのかもしれない

「『シャドウウォーク』は使えるようになりたいんだよな。あと契約獣が欲しい」
『シャドウウォーク』は影から影に移動するスキルで結構離れた場所でも、影が視界にとらえることができていればそこまで瞬時に移動することができるという、魔法の本を見た時滅茶苦茶惹かれたスキルの一つだ
誰かと一緒にどこかに行く時にはあまり使い道は無いけど、戦闘中は何かと使い勝手がよさそうなんだよな
母さんみたいに『転移』が出来れば別なんだろうけど…

「私も契約獣は憧れるなぁ。サラサさんのカーロなんて羨ましすぎるもん」
「言っとくけどカーロは特殊だからな…」
まさかサンドイッチで釣れる神獣がいるなんて思わないし
ネコ科の大型希望してるからってそれを見つけに行く父さん達もどうかと思うけど
「一応それはわかってるよ…」
そう言いながらもレティは少し残念そうだ

「リトスはテイムなんだよね?」
「ああ。だから影に控えることは出来ないな。まぁサイズ的に問題はないけど」
「ふふ…ポーチに入ってるもんね」
『ポーチ すきー』
『ボクも好き』
リトスとクロムがポーチの中から出てきた
さっきから出たり入ったりを繰り返してる
「クロム、寝床に必要なモノがあれば言えよ?」
『必要なもの?』
「リトスはクッションがあればいいらしいから他には何も置いてないだろ?」
『そういえば…』
確かに他に何も見てないようなと思い返して頷いている

『あ…』
「ん?」
『真っ暗だとちょっと怖いかなって…』
なるほど
ポーチの中は暗いのか
そういえばそんな事考えたこともなかった
しかも闇属性なのに暗闇が怖いってことは…これも例の貴族が絡んでそうでそれ以上考えるのをやめた

「ポーチの中でランプ使えんのか?」
「…魔道具の中だし大丈夫な気もするけど…」
「魔道具…そっか。テントの中でも使えるから似たようなもんか?」
「多分」
「ダメもとで小さめのを買ってみるか。使えなくてもランプならどこかで役にも立つだろう」
今度魔道具を見に行くことが決定した
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