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2-71.屑
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『カチャ』
カギを外から開ける音がした
俺はベッドから抜け出し扉の死角に身をひそめる
内側からかけていたカギを開けれる者はこの家の者だけだろう
問題は一体だれが、何のためにという部分だ
「絶対逃がさないんだから」
そうつぶやきながら入ってきたのはその声からブリーナだとわかる
ブリーナは一直線に俺が寝ていたベッドに向かっていた
「何の用だ?」
そう尋ねながら背後を取りその手をひねり上げる
「痛…!ちょっと放しなさいよ!」
「現行犯を逃がすわけがないだろうが!」
「現行犯ってそんな大げさ…」
「ローガン!これはどういうことだ?!」
ブリーナの声を遮り俺はわざと声を張り上げた
これでルークたちだけじゃなくこの屋敷にいる一部の人間が駆けつけてくるはずだ
「シア一体どー…うわぁ…」
真っ先に駆けつけてきたルークは俺に捉えられているブリーナを見て思わず目を反らした
その直後にそこら中から人が集まってきた
「え…?」
「お嬢様…?!」
「ブリーナ!お前何を…」
部屋の明かりを付けたローガンは震える声で言う
ブリーナは薄い透けた夜着だけを身に着けていた
「シアが私を襲おうと…」
「流石に無理があるわね。シアが襲ったなら声を上げるのはシアではなくあなたのはずだもの。しかもここはシアにあてがわれた部屋よ」
シャノンはすかさず反論する
その言葉に言い返す者はいない
「とんだ阿婆擦れだな。こんな格好で男の部屋に忍び込むような淫乱女は願い下げだ」
「違うの!まってシア!私は…」
「言い訳する必要はない。どれだけ取り繕おうと俺の中でお前は気色の悪い淫乱でしかないからな」
「そんな…!」
「ローガン、この女を二度と俺に近づけるな。夜中に忍び込んでくるなんて殺されても文句は言えないぞ?」
「分かった。近づけないからこのことはどうか内密に…!」
こんなことが表ざたになれば嫁ぎ先は見つからないだろう
ローガンの商人としての未来も怪しくなる
「ブリーナもあんたら夫婦も二度と関わらないのが条件だ。もし関わるならその時は全てを世間に公表させてもらう」
「それだけは…!に…二度と関わらせないし関わらない!」
そう言いながら側にいた執事に何か指示を出していた
少しして一度去った執事は大量の荷物を抱えて戻ってきた
「これは迷惑をかけたお詫びだ。だからどうか…」
「…」
「助けてもらった礼も出来ていない。せめてもの償いに受け取ってもらいたい」
半ば押し付ける様に寄越してきた
そこまで言うならと迷惑料として受け取ることにした
まぁ、後から何か言ってきたとしても証拠が残ってるし俺のリスクはないに等しいからな
「2人共荷物は?」
「身に着けてるからいつでも出れる」
その答えに頷いてエントランスに向かう
「待ってくれ。こんな時間に出て行っても宿には…」
「旅の途中だ。宿が無くても休める」
「しかし…」
「この屋敷は野宿するよりリスクが高そうだからな。ここよりも野宿の方が遥かに安全で気が休まる」
そう返すとローガンは気まずそうな顔をした
「とにかく、二度と関わるな。関わるなら俺は容赦しない」
それだけ言い残して俺達はローガンの屋敷のみならず町を出た
町から離れ、道をそれた場所でテントを建てる
この時の俺達はこれで全て終わったと思っていた
カギを外から開ける音がした
俺はベッドから抜け出し扉の死角に身をひそめる
内側からかけていたカギを開けれる者はこの家の者だけだろう
問題は一体だれが、何のためにという部分だ
「絶対逃がさないんだから」
そうつぶやきながら入ってきたのはその声からブリーナだとわかる
ブリーナは一直線に俺が寝ていたベッドに向かっていた
「何の用だ?」
そう尋ねながら背後を取りその手をひねり上げる
「痛…!ちょっと放しなさいよ!」
「現行犯を逃がすわけがないだろうが!」
「現行犯ってそんな大げさ…」
「ローガン!これはどういうことだ?!」
ブリーナの声を遮り俺はわざと声を張り上げた
これでルークたちだけじゃなくこの屋敷にいる一部の人間が駆けつけてくるはずだ
「シア一体どー…うわぁ…」
真っ先に駆けつけてきたルークは俺に捉えられているブリーナを見て思わず目を反らした
その直後にそこら中から人が集まってきた
「え…?」
「お嬢様…?!」
「ブリーナ!お前何を…」
部屋の明かりを付けたローガンは震える声で言う
ブリーナは薄い透けた夜着だけを身に着けていた
「シアが私を襲おうと…」
「流石に無理があるわね。シアが襲ったなら声を上げるのはシアではなくあなたのはずだもの。しかもここはシアにあてがわれた部屋よ」
シャノンはすかさず反論する
その言葉に言い返す者はいない
「とんだ阿婆擦れだな。こんな格好で男の部屋に忍び込むような淫乱女は願い下げだ」
「違うの!まってシア!私は…」
「言い訳する必要はない。どれだけ取り繕おうと俺の中でお前は気色の悪い淫乱でしかないからな」
「そんな…!」
「ローガン、この女を二度と俺に近づけるな。夜中に忍び込んでくるなんて殺されても文句は言えないぞ?」
「分かった。近づけないからこのことはどうか内密に…!」
こんなことが表ざたになれば嫁ぎ先は見つからないだろう
ローガンの商人としての未来も怪しくなる
「ブリーナもあんたら夫婦も二度と関わらないのが条件だ。もし関わるならその時は全てを世間に公表させてもらう」
「それだけは…!に…二度と関わらせないし関わらない!」
そう言いながら側にいた執事に何か指示を出していた
少しして一度去った執事は大量の荷物を抱えて戻ってきた
「これは迷惑をかけたお詫びだ。だからどうか…」
「…」
「助けてもらった礼も出来ていない。せめてもの償いに受け取ってもらいたい」
半ば押し付ける様に寄越してきた
そこまで言うならと迷惑料として受け取ることにした
まぁ、後から何か言ってきたとしても証拠が残ってるし俺のリスクはないに等しいからな
「2人共荷物は?」
「身に着けてるからいつでも出れる」
その答えに頷いてエントランスに向かう
「待ってくれ。こんな時間に出て行っても宿には…」
「旅の途中だ。宿が無くても休める」
「しかし…」
「この屋敷は野宿するよりリスクが高そうだからな。ここよりも野宿の方が遥かに安全で気が休まる」
そう返すとローガンは気まずそうな顔をした
「とにかく、二度と関わるな。関わるなら俺は容赦しない」
それだけ言い残して俺達はローガンの屋敷のみならず町を出た
町から離れ、道をそれた場所でテントを建てる
この時の俺達はこれで全て終わったと思っていた
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