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2-48.プレゼントは…
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その時ドアがノックされた
「はい」
「調理場使っていいぞ」
宿の主人だった
「ちょっと調理場行ってくる」
2人にそう言ってリトスをポケットに入れてから主人についていく
「あれだけ買い込んでんのにまだ作るのか?」
「…あいつらの胃袋バケモン並みなんだ」
そう言うと豪快な笑いが返ってきた
「最初は子供だけの旅でどうしたものかと思ったがいらぬ心配だったな」
子供だけだと家出のケースが多いらしい
親からくすねて来たお金で泊まり、探しに来た親から責められることもあるという
朝食の時にそういう話を聞いて驚いたものだ
今度からは最初からギルドカードを見せるといいとアドバイスまでしてもらった
「で、何を作るんだ?」
「あいつら誕生日だからステーキでも焼こうかと」
そう言いながら取り出したのはオークキングの肉だ
「これは?」
「オークキング」
「な…」
主人が固まったけどスルーする
2cm程の厚みで切り分けるとした味をつけてフライパンでじっくり焼いていく
30cm程の大きいのを2枚と10cm程のを2枚
これを一度に焼けるフライパンがあること自体ある意味驚きだった
「いい匂いだな、おい」
仕事に戻っていた主人が匂いにつられて戻ってきた
皿にはレタスとマッシュポテト、ニンジンのグラッセを添えてある
タレはしょうゆベースにした
「これ、調理場使わせてもらったお礼です」
10cmサイズのステーキを盛った皿を主人に渡すと、調理に使った器具を生活魔法で洗浄して片付ける
「おい、こんないい肉貰っていいのか?」
「色々良くしてもらってるんで」
そう言い残して2人の待つ部屋に戻った
「料理の追加だぞー」
2人の前にステーキを置く
「これオーク?」
「キングだ」
答えると2人は一瞬顔を見合わせて、次の瞬間かぶりついた
分かりやすくていい
「リトスはどうする?」
『うーちょっとだけ』
お腹いっぱいだけど2人が無心で食べてるのを見れば気になるって辺りだろうか
俺が切り分ける前に少しだけかじった
「うまいか?」
頬張ったまま首を縦に何度も振る姿は可愛い
下味だけでも旨いステーキを俺も堪能した
その後も2人が時々休憩しながらも食べ続けるのを、俺はエールを飲みながら眺めていた
「最高のプレゼントだよ」
「おいしかったー」
満足気なその言葉にそれは何よりだと思ったのは言うまでもない
「あ、母さんたちに報告だけはしとかないとな」
シャノン達の食欲がようやく収まった頃、俺は魔道具を取り出した
魔力を流すと何かが届いた
ケインか?
そう思いながら届いた2枚のカードを見ると2人にだった
「おい、お前らにお祝いのカードが届いてるぞ」
「え?本当?」
シャノンが飛びついてくる
その後ろからルークも覗き込む
「ほら、こっちがシャノン、こっちはルーク」
それぞれに渡したカードにはみんなからのメッセージが書かれていた
あれだ、前世で言う色紙に書いた寄せ書きみたいな感じ
「ヤダ…なんか嬉しい…」
皆からのメッセージを読みながらシャノンの目に涙が浮かぶ
「いつもならその場でおめでとう!だけど…こういうのも何かいいな」
ルークも珍しく感極まってる感じか?
このことは母さんへの手紙の最後に追伸として書いておくことにした
「はい」
「調理場使っていいぞ」
宿の主人だった
「ちょっと調理場行ってくる」
2人にそう言ってリトスをポケットに入れてから主人についていく
「あれだけ買い込んでんのにまだ作るのか?」
「…あいつらの胃袋バケモン並みなんだ」
そう言うと豪快な笑いが返ってきた
「最初は子供だけの旅でどうしたものかと思ったがいらぬ心配だったな」
子供だけだと家出のケースが多いらしい
親からくすねて来たお金で泊まり、探しに来た親から責められることもあるという
朝食の時にそういう話を聞いて驚いたものだ
今度からは最初からギルドカードを見せるといいとアドバイスまでしてもらった
「で、何を作るんだ?」
「あいつら誕生日だからステーキでも焼こうかと」
そう言いながら取り出したのはオークキングの肉だ
「これは?」
「オークキング」
「な…」
主人が固まったけどスルーする
2cm程の厚みで切り分けるとした味をつけてフライパンでじっくり焼いていく
30cm程の大きいのを2枚と10cm程のを2枚
これを一度に焼けるフライパンがあること自体ある意味驚きだった
「いい匂いだな、おい」
仕事に戻っていた主人が匂いにつられて戻ってきた
皿にはレタスとマッシュポテト、ニンジンのグラッセを添えてある
タレはしょうゆベースにした
「これ、調理場使わせてもらったお礼です」
10cmサイズのステーキを盛った皿を主人に渡すと、調理に使った器具を生活魔法で洗浄して片付ける
「おい、こんないい肉貰っていいのか?」
「色々良くしてもらってるんで」
そう言い残して2人の待つ部屋に戻った
「料理の追加だぞー」
2人の前にステーキを置く
「これオーク?」
「キングだ」
答えると2人は一瞬顔を見合わせて、次の瞬間かぶりついた
分かりやすくていい
「リトスはどうする?」
『うーちょっとだけ』
お腹いっぱいだけど2人が無心で食べてるのを見れば気になるって辺りだろうか
俺が切り分ける前に少しだけかじった
「うまいか?」
頬張ったまま首を縦に何度も振る姿は可愛い
下味だけでも旨いステーキを俺も堪能した
その後も2人が時々休憩しながらも食べ続けるのを、俺はエールを飲みながら眺めていた
「最高のプレゼントだよ」
「おいしかったー」
満足気なその言葉にそれは何よりだと思ったのは言うまでもない
「あ、母さんたちに報告だけはしとかないとな」
シャノン達の食欲がようやく収まった頃、俺は魔道具を取り出した
魔力を流すと何かが届いた
ケインか?
そう思いながら届いた2枚のカードを見ると2人にだった
「おい、お前らにお祝いのカードが届いてるぞ」
「え?本当?」
シャノンが飛びついてくる
その後ろからルークも覗き込む
「ほら、こっちがシャノン、こっちはルーク」
それぞれに渡したカードにはみんなからのメッセージが書かれていた
あれだ、前世で言う色紙に書いた寄せ書きみたいな感じ
「ヤダ…なんか嬉しい…」
皆からのメッセージを読みながらシャノンの目に涙が浮かぶ
「いつもならその場でおめでとう!だけど…こういうのも何かいいな」
ルークも珍しく感極まってる感じか?
このことは母さんへの手紙の最後に追伸として書いておくことにした
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