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32.特別な…
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「世界地図も世界辞書と同じように使えるわ。目的地を探すことも出来るし特定の魔物や素材を探すことも出来る。勿論たどった場所はオートマッピングね」
「…」
「目の前に表示される画面はタッチパネルになってるから、画面上でピンをタップすれば詳細が表示されるわ。あとは適当に障りながら覚えなさいね」
母さんそれアバウトすぎだと思う
まぁ3歳児でもタブレットは操作してたから言ってることは理解できるけどね
「…母さんって便利なスキル持ってたんだな」
「でしょう?シアにはもっと前に譲渡しても良かったんだけどね。レイと相談してAランクになってからにしようって決めてたのよ。その方がちゃんとした実力やそれに見合った知識も身に付くからね」
「まぁ確かにこんなマップがあったら依頼なんて楽勝って気もする」
適当にいじってみれば薬草のある場所まで表示される
探す必要すらないなんてせこすぎる
「世界地図はマリクたちも含めてAランクになったら譲渡する予定なの。スタンピードの時にも役に立つから弾丸やナターシャさんも譲渡してるわ」
「わかった。この世界地図を使っても、その情報はシャノン達には言わない」
俺がそう言うと母さんはよくできましたとでも言うようにほほ笑んだ
「鑑定や辞書も言わない方がいい?」
「そうね。旅の間使うのは構わないけどシャノンの為にも言わない方がいいわね」
「シャノンのため?」
「あの子、シアが使えるなら自分は楽しようとするでしょうからね」
「あぁ…確かに」
「鑑定はシャノンの役目として責任もってやらせなさい。その方が結果的にシャノンの為にもなるから」
「わかった。シャノンの鑑定結果とどう違うのか楽しむことにする」
対地球の表示がどの程度働くのか興味もあるしな
「それはとっても楽しめるわよ」
「あれ?実践済み?」
「勿論よ。レイも鑑定持ってるもの…あぁ、それとこれも渡しておかないとね」
「…隠蔽?」
「指定したステータスやスキルを隠すことができるスキルよ。シアには必要でしょう?」
エンドレスの申し子の事か?
「隠蔽した情報はシアより鑑定レベルが高い人にしか見られないわ。つまりMAXまでレベルを上げた人にしか見られないってことね」
何となくそんな気はしたけどやっぱりそうか
母さんのチートレベルが高すぎて俺は現実逃避したいのを何とか耐えた
「とにかく、これで私ができる事は全てやったわ。シア」
「何?」
「旅をしっかり楽しみなさい」
「うん」
「そして、必ず3人揃って必ず帰ってきなさい」
その言葉を口にした母さんの目には涙が溜まっていた
「約束する」
母さんに別の涙を流させるわけにはいかない
この時俺はそう心に誓った
+-+補足+-+
サラサが初めて世界地図と世界辞書を試した時のお話は
「ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました」の「2.新しい生活」に出てきます
興味のある方は是非ご覧くださいませ
「…」
「目の前に表示される画面はタッチパネルになってるから、画面上でピンをタップすれば詳細が表示されるわ。あとは適当に障りながら覚えなさいね」
母さんそれアバウトすぎだと思う
まぁ3歳児でもタブレットは操作してたから言ってることは理解できるけどね
「…母さんって便利なスキル持ってたんだな」
「でしょう?シアにはもっと前に譲渡しても良かったんだけどね。レイと相談してAランクになってからにしようって決めてたのよ。その方がちゃんとした実力やそれに見合った知識も身に付くからね」
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「そうね。旅の間使うのは構わないけどシャノンの為にも言わない方がいいわね」
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「あの子、シアが使えるなら自分は楽しようとするでしょうからね」
「あぁ…確かに」
「鑑定はシャノンの役目として責任もってやらせなさい。その方が結果的にシャノンの為にもなるから」
「わかった。シャノンの鑑定結果とどう違うのか楽しむことにする」
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「…隠蔽?」
「指定したステータスやスキルを隠すことができるスキルよ。シアには必要でしょう?」
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母さんに別の涙を流させるわけにはいかない
この時俺はそう心に誓った
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サラサが初めて世界地図と世界辞書を試した時のお話は
「ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました」の「2.新しい生活」に出てきます
興味のある方は是非ご覧くださいませ
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2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
子供達の親のお話はこちら
■ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました(長編/ファンタジー)
この機会にご一読いただけると嬉しいです
■召喚に巻き込まれたけど元の世界に戻れないのでこの世界を楽しもうと思います
■あなた方が呪いと呼ぶそれは本当は呪いではありません
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