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27.踏破
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「で、これからはどうする予定だ?」
そう尋ねてきたのはマリクだ
「今週は50階層メインで行く予定。来月はボス巡りしようと思ってさ」
「ボス巡り?」
「ボス部屋だけひたすら回ろうと思ってる。あとは素材回収と連携依頼が出てればそれを優先かな」
数が少ないから受けれる分はこなしておきたい
「なら毎朝ギルド行って依頼ボード見てからってことか」
「そうなるかな。依頼によっては一緒に行くか?リアムもヨウもCランクに上がってるし」
「いいのか?」
「ああ。35階層ならCランクとBランクが2体ずつ、40階層ならBランクが3体、45階層ならBランク2体とAランク1体、50階層は流石にきついだろうけど」
「35階層なら俺達がCランク2体、40階層と45階層ならBランク1体をエンドレスってことか。それは助かるけどいいのか?」
「マリクたちと行けばシャノンの補助の経験値が稼げる」
「あぁ、なるほど。そういうことなら遠慮はいらないか?」
「何を今さら」
俺が笑いながら言うとマリクも笑い出す
昔からどっちかが頼るだけの関係はお互いに好まない
持ちつ持たれつの関係が一番楽でいい
「シア」
「何?父さん」
父さんが側に来るとマリクはローラの側に向かった
「頑張ったな」
「え?」
「エンドレスがあるとはいえ、もっと時間がかかると思ってたからな」
父さんは少し寂しそうな顔をする
「誕生日が来たらすぐ行くつもりか?」
俺達が旅に出る条件
3つのうち2つは今日でクリアした
あとは俺が成人すること
こればっかりは日が経つのを待つしかないけど、逆に言えばその日が来ればクリアするってこと
「来月はボス巡りに当てようと思ってるんだ。あとは連携依頼の件数稼ぎも。だから出発は再来月の予定」
そう言うと驚いた顔をされる
「てっきりすぐに飛び出して行くと思ってたよ」
「ルークとシャノンと話してたんだ。父さん達に少しでも安心して送り出してもらいたいって」
「それとボス巡りに何の関係がある?」
「その事なんだけどさ、来月の最後の週に父さんと母さんに一緒に来てもらいたいんだ」
「は?」
「その時点の俺達の戦い方を見てもらいたい」
俺は父さんの目を真っすぐ見てそう言った
俺は週1回弾丸に同行してるけど、ルークとシャノンの事は分からないはずだから
「…わかった。お前たちがどれだけ成長したか、その時に見せてもらおう」
父さんは俺の頭に手を置いてそう言った
少し嬉しそうに見えるのは気のせいか?
「面白そうな話をしてるじゃないか?」
カルムさんが俺にのしかかる様にして話に入ってきた
「レイと別の日に俺達も連れてけ。1日は俺とナターシャ、もう1日はアランとトータだ」
「え…?」
何でだ?
「アドバイス位してやる。旅に出るお前らへの餞別だ」
「マジ?」
「おう」
なんか滅茶苦茶心強いかも
「ルーク、シャノン」
「んー?」
「なにー?」
「最後の週カルムさん達も一緒に潜ってくれるってさ」
「本当?」
「やったぁ」
2人は満面の笑みを見せる
相変わらず感情が出やすい
お陰で俺達の最後の週に向けてのモチベーションが滅茶苦茶上がったのは言うまでもない
そう尋ねてきたのはマリクだ
「今週は50階層メインで行く予定。来月はボス巡りしようと思ってさ」
「ボス巡り?」
「ボス部屋だけひたすら回ろうと思ってる。あとは素材回収と連携依頼が出てればそれを優先かな」
数が少ないから受けれる分はこなしておきたい
「なら毎朝ギルド行って依頼ボード見てからってことか」
「そうなるかな。依頼によっては一緒に行くか?リアムもヨウもCランクに上がってるし」
「いいのか?」
「ああ。35階層ならCランクとBランクが2体ずつ、40階層ならBランクが3体、45階層ならBランク2体とAランク1体、50階層は流石にきついだろうけど」
「35階層なら俺達がCランク2体、40階層と45階層ならBランク1体をエンドレスってことか。それは助かるけどいいのか?」
「マリクたちと行けばシャノンの補助の経験値が稼げる」
「あぁ、なるほど。そういうことなら遠慮はいらないか?」
「何を今さら」
俺が笑いながら言うとマリクも笑い出す
昔からどっちかが頼るだけの関係はお互いに好まない
持ちつ持たれつの関係が一番楽でいい
「シア」
「何?父さん」
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「え?」
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あとは俺が成人すること
こればっかりは日が経つのを待つしかないけど、逆に言えばその日が来ればクリアするってこと
「来月はボス巡りに当てようと思ってるんだ。あとは連携依頼の件数稼ぎも。だから出発は再来月の予定」
そう言うと驚いた顔をされる
「てっきりすぐに飛び出して行くと思ってたよ」
「ルークとシャノンと話してたんだ。父さん達に少しでも安心して送り出してもらいたいって」
「それとボス巡りに何の関係がある?」
「その事なんだけどさ、来月の最後の週に父さんと母さんに一緒に来てもらいたいんだ」
「は?」
「その時点の俺達の戦い方を見てもらいたい」
俺は父さんの目を真っすぐ見てそう言った
俺は週1回弾丸に同行してるけど、ルークとシャノンの事は分からないはずだから
「…わかった。お前たちがどれだけ成長したか、その時に見せてもらおう」
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少し嬉しそうに見えるのは気のせいか?
「面白そうな話をしてるじゃないか?」
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「レイと別の日に俺達も連れてけ。1日は俺とナターシャ、もう1日はアランとトータだ」
「え…?」
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「おう」
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「本当?」
「やったぁ」
2人は満面の笑みを見せる
相変わらず感情が出やすい
お陰で俺達の最後の週に向けてのモチベーションが滅茶苦茶上がったのは言うまでもない
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2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
子供達の親のお話はこちら
■ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました(長編/ファンタジー)
この機会にご一読いただけると嬉しいです
■召喚に巻き込まれたけど元の世界に戻れないのでこの世界を楽しもうと思います
■あなた方が呪いと呼ぶそれは本当は呪いではありません
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