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12.合同で迷宮へ
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「とりあえず適当に突っ切るからしんどかったら言ってくれ」
俺はそう声をかけてから走り出す
もちろんペースは緩めで
正面から来る魔物は俺がサイドから来るのはシャノンとルークに任せるのはいつもの事だ
魔法メインだと接近される前に片が付くからかなり楽
父さんが母さんに叶わないという理由が最近よく理解できる
この突っ切ってる間はルークよりもシャノンの方が活躍してることを考えれば嫌でも納得できてしまった
もっとも父さんは魔法も使えるけど剣の方を好んでるだけの気もするけど
「とりあえずこのフロアで待つけど先に休憩は必要か?」
33階層に到着して尋ねると皆が首を横に振った
「じゃぁ、ルークはリアムと組んで」
「分かった」
「俺はヨウと組む。シャノンは全体の補助を頼むな」
「はーい」
「マリクたちは3人で組んだので大丈夫だよな?」
「おう」
「ああ」
「大丈夫だ」
3人から返事が返ってきたのでそれぞれに少し距離を置く
午前中はさほど魔物は出なかった
それぞれが3頭ずつくらいで、空いたタイミングで薬草の採取まで出来た
このフロアにはCランクの薬草(500G/10本)が茂ってる
少量で依頼でも出てたやつだから小遣い稼ぎくらいにはなるはずだ
昼に差し掛かると20分くらいずつ交代で休憩を取り、ちょうどそれが終わった頃に待っていたエンドレスに突入した
「え?」
「は…?」
マリクたちから戸惑いの声が聞こえて来た
さっきまでさほど出てこなかった魔物が倒した次の瞬間また出てくるのだからある意味当然の反応か
「エンドレス突入だ。今倒した魔物がひたすら出て来るぞ」
リアムとヨウはCランクが2頭ずつ、マリクたちはBランクが1頭
うまい具合に出て来たものだと思う
ホントにどういう仕組みなのか解明したくなる
「シャノンは全体に補助かけながら交代で休憩取れるように動けよ」
「わかったー」
エンドレスで一番困るのは休憩が取りづらいことだ
普段ならちょっと躱しながら気を緩める程度しか休めないけど、今はシャノンが補助に徹していたおかげで1人分の余裕がある
マリクたちは初めてのエンドレスだから交代で休みながらでないと体がもたないはずだ
休憩してる間にシャノンが入ればシャノンの経験値も上がるし丁度いい
「ヨウ、俺が足元固めるから攻撃に集中して」
「わ、わかった」
ヨウにとっては自分のランクの1つ上の魔物だ
俺は1頭を倒しながらもう1頭の足元を膝の高さまで埋める
足元を拘束したとしても今回の相手はヒト型に近い魔物だけに手は動く
魔法と物理の両方の攻撃で襲ってくるのを止めるのは簡単ではない
少し慣れるまではと片方の腕を先に切り落としてやる
それでもヨウは苦戦してるけど、ヨウが倒すまで次は出てこない
そう言う意味では安心して戦えるのがエンドレスのメリットでもある
様子を見ながら周りの状況にも目を配る
怪我してるやつがいたら勿論回復をかけていく
と言っても軽い傷ならしばらく放置するけどな
俺はそう声をかけてから走り出す
もちろんペースは緩めで
正面から来る魔物は俺がサイドから来るのはシャノンとルークに任せるのはいつもの事だ
魔法メインだと接近される前に片が付くからかなり楽
父さんが母さんに叶わないという理由が最近よく理解できる
この突っ切ってる間はルークよりもシャノンの方が活躍してることを考えれば嫌でも納得できてしまった
もっとも父さんは魔法も使えるけど剣の方を好んでるだけの気もするけど
「とりあえずこのフロアで待つけど先に休憩は必要か?」
33階層に到着して尋ねると皆が首を横に振った
「じゃぁ、ルークはリアムと組んで」
「分かった」
「俺はヨウと組む。シャノンは全体の補助を頼むな」
「はーい」
「マリクたちは3人で組んだので大丈夫だよな?」
「おう」
「ああ」
「大丈夫だ」
3人から返事が返ってきたのでそれぞれに少し距離を置く
午前中はさほど魔物は出なかった
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「え?」
「は…?」
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「エンドレス突入だ。今倒した魔物がひたすら出て来るぞ」
リアムとヨウはCランクが2頭ずつ、マリクたちはBランクが1頭
うまい具合に出て来たものだと思う
ホントにどういう仕組みなのか解明したくなる
「シャノンは全体に補助かけながら交代で休憩取れるように動けよ」
「わかったー」
エンドレスで一番困るのは休憩が取りづらいことだ
普段ならちょっと躱しながら気を緩める程度しか休めないけど、今はシャノンが補助に徹していたおかげで1人分の余裕がある
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ヨウにとっては自分のランクの1つ上の魔物だ
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と言っても軽い傷ならしばらく放置するけどな
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2024/7/26 95.静かな場所へ、97.寿命 を少し修正してます
子供達の親のお話はこちら
■ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました(長編/ファンタジー)
この機会にご一読いただけると嬉しいです
■召喚に巻き込まれたけど元の世界に戻れないのでこの世界を楽しもうと思います
■あなた方が呪いと呼ぶそれは本当は呪いではありません
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