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11.転機
しおりを挟む「杉浦、いったいどうしちゃったんだ……?」
わなわなと肩を震わせそう言ったのはあたしの担任だ。
どうしたもこうしたもない。
これが現実なのである。
「まあ、これがあたしの実力ってやつかなあ!」
そう得意げに言うあたしの手には、テスト用紙の束。
「実力っていうくらいなら、最初からこのくらい頑張ってほしかったんだが……」
「まあまあセンセ。終わりよければすべて良し、でしょっ!」
そう鼻高々に言うだけのことはある。
手元のテストの点数はどれも平均点以上で、これまでオールレッドポイントだったのが嘘かのように答案は丸を連ねていた。
「これも桐島さんのおかげね」
「まあそれもあるけど、一番はあたしのがんばりでしょー!?」
「一番は根気よく教えてくれた桐島さんだと思う」
「……そうかなあ」
少しくらいあたしのことを褒めてほしいけど、実際桐島さんによるところが大きいってのは自分でもわかってる。
なにせ週四日、各二時間半だ。
理解力が乏しいあたしにここまで密着指導できるんだから、桐島さんの精神力はただものじゃない。
夏休み明け、課題をちゃんと理解しているかチェックするという名目で確認テストが行われた。
もちろんそれも進級に大いに影響するもので、周りは相当カリカリしていたと思う。
いままでテストといえば赤点、赤点といえば杉浦茉菜なんて不名誉な称号を与えられていたあたしだったけど、今回見事に全赤点回避で先生たちから驚かれたのは言うまでもない。
これにて不名誉な称号を脱却だ!
とは言っても所詮は平均点止まり。
これまでと比べたら雲泥の差だけど、まだまだこれからといったところだ。
それでもすごいことには変わりないから、家族とそれから桐島さんに早くこのことを伝えたいっていうのがいまの一番の気持ち。
特にお母さんにはずーっと心配かけてた。
だって入学してから赤点以外の点数をとったことがなかったから。
この答案用紙をみたらびっくりするはず。
そして、喜んでくれたらいいなあ。
そんなことを考えながら、帰りの時間を待ちわびた。
◇
「……え、指導日を減らす?」
模様替えしたオフホワイトとグレーを基調としたあたしの部屋。
テーブルを挟んだ真向いには桐島さん。
隣りにはお母さんが座っているという、異例の二十時半。
あたしの頭は混乱していた。
帰ってからすぐさまテストのことを報告すると、お母さんは予想通り飛び上がって喜んでくれた。
目をうるうるさせながら喜んでいる姿を見て大げさだなあって笑ったけど、それくらい嬉しかったんだと思うともっと頑張らなきゃなって気持ちになった。
今日の指導の時間で桐島さんを交えて話をすると言うお母さん。
きっとお礼でも伝えるんだろうって呑気に構えていた数時間前までの自分を恨む。
「えっと待って。指導日減らすって、聞いてないけど」
「茉菜、ごめんね……」
申し訳なさそうに謝ったお母さんの顔からは、数時間前に見た笑顔が消えていた。
「まあ、授業料高額ですからね。それに、いまの茉菜さんを見たらお母さまが安心されるのも納得できます」
寝耳に水だった。要約するとこうだ。
いままであたしのためにと家庭教師をつけてくれていたけど、思っていた以上に料金が高額で困っていたこと。
あたしの成績が伸びているし、勉強の癖がついただろうから週四日から週一日の契約に変更したいということ。
授業料は聞いて驚いた。まさかの時給二千円。
あたしは週四日で各二時間半だから、一週間だけで二万円もかかっていることになる。
その金額を聞いて意識が遠のきそうになった。
だって、あたしの勉強代だけで月八万は軽く超えてしまうわけだから。
どこからそのお金を捻出してくれていたのかはわからないけど、困っているっていうのは本当のことなんだろう。
だから、これは決定事項で、あたしがいくらお願いしても無理なものは無理なんだ。
だってこれは契約で、お金が発生していることだから。
模様替えをしたあたしの部屋を見て「こういうのもいいな」って桐島さんが褒めてくれたのが、ずっと前のことのように感じる。
たくさんの丸がついた答案を見て自分のことのように喜んでくれた笑顔も。
突然のことに、あたしはそれだけショックを受けていた。
最終的に再度締結された契約内容は、週一回二時間の指導に変更になった。
あたしの成績の伸び具合を考慮して、桐島さんとお母さんが話して決めた。
聞くと、これくらいの指導日数が平均的らしい。
いくら赤点が減ったと言えど、あたしはふたりが話すほど自分に自信が持てずにいる。
もちろん、成績が上がるのは点数に反映されて目に見えてわかるから、前よりはマシになったのかなとは思うけれど。
……それになにより、桐島さんに会える時間が今までの半分より少なくなるんだと思ったら、急に不安になった。
勉強面も、別のことも。
「あら、ちょっとごめんなさい」
突然お母さんのスマホが鳴りだした。
それが職場からだったみたいで、お母さんは桐島さんに謝りながら電話を取るために一回部屋の外に出て行った。
自分のことなのにあたしは蚊帳の外で、最後までなにも言えないまま今日が終わろうとしている。
……これで、いいの?
まだ部屋の外で話しているお母さんの声を背後に聞きながら、口を開く。
「……桐島さん、大口契約なくなっちゃいましたね」
本当に言いたいのはこんなことじゃないのに、口をついて出たのはしょうもないこと。
桐島さんはさっきまでの営業モードをやめて、素に戻って上を見上げながら凝っているらしい首を鳴らした。
「あー、バイトの時間増やさないとなー」
「それってあたしのほかにも誰かを受け持つってこと?」
「まあそうなるかな」
「ふーん……」
うちとの契約が大きいから、家庭教師のバイトはあたしだけだって桐島さんは前に言っていたことがある。
それがなくなるからほかにバイトを増やすのは当たり前のことなのかもしれない。
でも、あたし以外の女の子を受け持つことになったらいや、だなあ……。
「……桐島さん、あたし不安なんですけど」
テーブルの下で、拳をぎゅっと握りながらつぶやいた。
桐島さんはあたしをまっすぐ見てくるから、少しだけ視線を落とした。
「なにが不安?」
なにって、そう言われても。
勉強もだし、会えなくなることが不安だ。
だけどそんなことを言えるわけもない。
彼女でも友達でもないただの生徒のあたしが、そんなこと。
うまく取り繕う言葉も出てこなくて黙ったままのあたしに、桐島さんが口を開く。
「まあ、急に指導時間減って不安なのはわかるけど。でもおまえ、この時間以外にも自分でちゃんと予習復習やってるみたいじゃん? そんなに心配しなくても、この調子なら普通に高校は卒業できるだろうし、進学も大学選べば大丈夫だろ。教えてて思ったけど、おまえ飲み込み早いし大丈夫だよ」
ふつうはそう思うよね、あたしが不安なのは勉強のことだって。
あたしを励ますような優しい言葉と表情に、心が揺れ動く。
「それもそうだけど、あたしはっ」
思わずテーブルに手をついて身を乗り出した瞬間、ガチャっとドアが音を立てて開く。
「お話の途中に抜けてごめんなさいね。それで申し訳ないんだけど、仕事早めに出なくちゃいけなくなっちゃったの」
言いながら入ってきたお母さんの登場で、出かかった言葉は行き場を失った。
そのまま座り直してお母さんの方を見る。
「急患?」
お母さんは看護師だ。本当は二十二時からの勤務だけど、人手が足りないとたまにこういう日もあるんだ。
「そうなの。桐島さん、今日はバタバタとごめんなさいね」
「お仕事大変ですね。もう少しで時間ですし、私もこれでお暇させていただきます」
そう言って桐島さんが席を立ったから、あたしとお母さんは桐島さんを見送りに一緒に席を立つ。
玄関に降りて、帰り支度をする桐島さんの背中を眺める。
相変わらずしわのひとつも見当たらない綺麗なスーツに、ぴかぴかの革靴。
それだけでちゃんとしてる人っていうのがわかるよねと、前にお母さんが話してた。
あたしも、そう思う。
「それでは、お邪魔いたしました」
教科書通りの綺麗な四十五度のお辞儀をして、桐島さんは帰っていく。
ドアの閉まる音が、やけに響いて聞こえた。
「……茉菜、やっぱりちょっと元気ないわよね」
「え……?」
桐島さんを見送ってそのまま玄関に突っ立っていたあたしに、お母さんは困ったように笑いながら言った。
まるでその理由も知っているみたいに。
「茉菜が桐島さんのことを気に入ってるのはわかってるのよ。だって、母親だもの」
「うん……」
「勉強も、心配よね」
「うん……」
昔からお母さんは、あたしの些細な変化にすぐに気付いてくれた。
だからあたしもお母さんの言葉に素直に答えることができる。
「家庭教師ね、できるならお母さんもこのままずっと頑張ってほしかったんだけど。茉菜にこんなこと言いたくないんだけど、ちょっとやりくりが難しくなっちゃって。本当にごめんね」
本当に申し訳なさそうな顔で、見ているこっちがつらくなった。
うちは母子家庭だ。
お父さんはあたしが小さいときに病気で亡くなって、部屋にあるギターはお父さんから譲り受けたものだ。
音楽が好きなのも、部屋が防音仕様なのも、元はお父さんの部屋だったからだ。
「お母さんのせいじゃないよ」
それは本心だ。
それよりも、あたしは家庭教師を雇うことがそんなに高額だったなんて知らなかったし、むしろ謝るべきはあたしの方だ。
バカでごめん、って。
「茉菜は、桐島さんのことが好きなの?」
唐突なお母さんのその一言に驚くけど、母親ってこんなことまでわかっちゃうんだって思ったら、隠し事なんてできないね。
小さく頷くと「やっぱりね~」なんてゆるやかに笑った。
「桐島さん、かっこいいものね」
「うん……」
素直に答えるあたしの目線に合わせるように、お母さんは少しだけかがんであたしの目を見つめる。
「お母さんはさあ、お父さんと出会って結婚してからすぐに茉菜を授かったけど、それから何年もしないうちにお父さんはいなくなっちゃったでしょう? 思うのよね、もっと早く出会えていたら、もっと早く結婚していたら。この人ともっと長く一緒にいられたのにな、って」
お母さんは昔を懐かしむように、優しく寂しい笑みを浮かべながらあたしに語りかける。
それを静かに聞きながらお母さんの話に聞き入ってしまう。
「お母さん思うんだけど、桐島さんってちょっとお父さんの若い頃に似てるのよね」
たしかに写真で見たお父さんは桐島さんとはタイプが違うけれど、全体的に整っていてかっこよかったように思う。
「お父さんに似ている人を茉菜が好きになって、お母さん、ちょっとだけ嬉しいんだ」
「そうなの?」
「うん、そうなの」
あたしの頭をよしよしと撫でるその手はかさついて、ちょっとだけ固い。
だけど小さい頃ぶりに撫でられるその感触が懐かしくて身をゆだねた。
「自分で責任をとれないようなことはしないこと。でも、一番は、後悔しないこと」
お母さんはそう言って、あたしの肩を両手で力強く叩いた。
「……お母さん、応援してくれてるってこと?」
教師と生徒、それも密室で二時間一緒にいるのに、なにかあったらと心配じゃないのかな。
「もちろん心配だけど、お母さんは茉菜を信じてるから」
そう言ってまたあたしを安心させるみたいにお母さんは笑った。
「でも、教師と生徒ってちょっと禁断っぽくない? 年も離れてるしさ。まあ、桐島さんかっこいいし付き合えるわけないけどさあ」
「あら、最初から諦めてたらそこから進まないじゃない! それに、いまは大きく感じる年の差も、もっと茉菜が大きくなったらそんなの屁でもないわよ」
お母さんは変なところで寛大だ。
ふつう教師と生徒の関係の娘をここまで応援する?
でもあたしはそんなお母さんだから大好きで、お母さんがあたしを信用してくれているのと同じようにお母さんを信じることができるし、心配させるようなことはしたくないって思うんだ。
また話を聞かせてねと言ってから、お母さんはバタバタと準備をして真っ暗な中仕事に向かっていった。
その背中を見送りながら思う。
後悔しないって、どうやったらできるんだろう、って。
いまのあたしがやるべきことは第一に勉強なことに変わりはないけれど、大事にしたいものってなんだろうなって考えた。
あたしはやっぱり、二年ぶりのこの恋を大事にしたい。
たとえこの恋が無謀でも、伝えずにいたらあたしはきっと後悔する。
もちろん勉強をないがしろにはしない。
恋も勉強も全力で頑張りたいって、そう思うんだ。
頭の中には、いろんな表情の桐島さんが浮かぶ。
たった数か月しか一緒にいないのに、不思議だ。
そして頭の片隅にもうひとりだけぽつんとあるのは、悠斗のこと。
スマホを取り出して、ひとつのアプリを立ち上げた。
別れたあと、一度も自分からメッセージを送ることはなかった。
悠斗のアイコンをタップして、あたしは別れてから初めて悠斗に自分からメッセージを送る。
『話したいことがある』って——。
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