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高校時代〜ハルside〜

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それなりに時間が経った

相変わらず2人は他愛も無い話をしてる

中々戻ってこないセナの事が気になりここで初めて私は口を開いた

「セナ遅いね」

「そろそろだろ」

レンくんがそういうと遠くからバイクの音が聞こえた

「ほーら言った」

得意気にレンくんがそう言う

レンくん凄い!!!

バイクの音は消え徐々に近づく足音

セナの姿を捉えセナに手を振るといつも通り手を挙げて応えてくれた

その場からは動かない2人を後目にセナの方に駆け寄りまた2人のところに戻りながら
セナに何を買ったのか尋ねるとセナは少しスカしながら中身を見せてくれる

「え!!!ズルいよセナ!!!」

中には缶ビール2缶と少し小さめなラム酒

セナはハハッと笑いながら座りもう飲む気満々だ

ゆいちゃんもこっちに来てお酒を飲んだら帰れないでしょってセナに怒ってる

……確かに

誰もが頷く場面でもすぐに名案を考えるのがセナの凄いところだ

「ハルの家泊まってけばいいだろみんなで」

意味ありげに私を見ながらそういうセナに同調して私も説得する

セナは天才だ

だってそうすればレンくんも家に泊まるってことになるもん

今まで2人で出かけたことはあってもお互いの家に行くって事はしたことなかった










この時はホントに嬉しかった

そう、この時はね













「てか1人だけずるいわ、セナ」

「何が?」

「酒だよ!!!さーけ」

レンくんがセナのお酒の事にワンテンポ遅れて、いや多分再度思って言ったんだろう
2人でお酒の取り合いを楽しそうにしてる

まさかこんな直ぐに仲良くなっちゃうなんてね~

「ハルちゃん」

じゃれ終わったみたいで私のところに来たレンくん

呼ばれて返事をするとお酒を買ってきて欲しいって言われたから行こうとするとセナが止める

「こらレン、人をパシるな奢らすな!!!」

何とも語呂のいい言葉を吐くセナと
それに対して呆れながらなにか言いたそうなゆいちゃん

てか多分セナのこと叩いてな…

「3人で行ってこいよ、おれ待ってるから」

タバコに火をつけながらそういうセナはもうこっちの事は気にもせず海に目を向けてた

「じゃ、行きますか」

歩きだしたレンくんに着いていきながら

「二人で行きたかったな」

誰にも聞こえないくらい小さな声で私はそう言った。
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