ephemeral house -エフェメラルハウス-

れあちあ

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高校時代〜ハルside〜

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意気投合したのかな?

わかんないけど何となくみんなこの空間に溶け込んでるみたいで嬉しい気持ちになった

意外となのか見たままなのかセナもレンも少し変わってて難しい人だから少し不安だったけど一安心だ。

多分ゆいちゃんはセナが居るからこんな感じだけど居なかったら大人しい?っていうかあまり喋ってはくれないんだろうな…

「レンの好きなジャンルってなに?」

セナがレンにこれまた唐突に質問しているの

「これってのはねえよ、割となんでも聞く」

「一緒、おれもだよ」

やっぱり気合うんだろうな

ゆいちゃんは相変わらずセナの横でセナの発言を拾ってはツッコミを入れてる

レンにもたまにつっこんだりしてて凄いなって思う。





あと嫉妬

不安の混ざった嫉妬

ゆいちゃんがいい人なのはこの短時間ですごく感じた

だからこその不安とそんなゆいちゃんに抱いた嫉妬が私の罪悪感を煽る。

みんな打ち解けてて嬉しいはずなのに何でかわからないけど泣きたい気持ちになる。

つくづく私ってめんどくさい女だ。




っていつまでも変なこと考えてても仕方ないよね

ちょうど話題は変わってて今からどうするかって話になってた

こういう時あまり意見を言うタイプじゃないんだけどある考えが浮かんで意見を出してみた

すごいずるい考え


「別の海行く?」

私の問いにゆいちゃんは様子を伺うように
こっちを見たり"レンくんたち"を見たりしている

レンくんたちは何でもいいみたいでダラっとしている

とりあえず家の近くに海があることを言うと
ゆいちゃんが今度は納得したような顔でこっちを見てきた

「ねぇ、ハルちゃんがそう言ってくれてるけどあんたたちどうすんの」

「なんでもいいよーお前らの好きなとこ行こうぜ」

「テキトーすぎ、じゃあそこ行こっか」

ゆいちゃんが切り出してくれたおかげで
私たちはここから移動する事になった

そう、これが私の狙い

まさしくずるい考えだ。

だってここから動けばまた私はレンくんのバイクに乗って

レンくんにくっつきながら

レンくんと2人きりになれるんだから。


レンくんに渡されたヘルメットを被り後ろに乗る



「セナ場所分からないでしょ?ちゃんと着いてきてね!」

私の言葉を合図にレンくんはバイクを走らせた。











信号待ちになる度に話しかけてくれるのが嬉しくて幸せに満ち溢れた時間だった。
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