21 / 77
高校時代 〜結衣side〜
20
しおりを挟む
「おれら吸ったら行くから先入ってなよ」
「わかった、入りたい時連絡して!!部屋の場所とかわからないでしょ?」
あ、たしかに
「おー、わかったよ」
そう言うと人様の家の前で突っ立ってタバコを吸うのは気が引けるのか2人は少し場所を移した
「さ、行こうかゆい!」
お父さんもお母さんも寝てるから部屋入るまで静かにねって念押しするハル
ハルの家は本当にごく普通の裕福な家
綺麗なおうちだし犬も飼ってる
そういえばセナもレンもどんな生活してるんだろ
………気になる
でも聞くなんて野暮なことしたくないし
ま、いつか知る時が来るか
「ゆい~?」
ハルがニヤニヤしながら近づいてくる
え、なに?今までの笑顔とは明らかに違う
「はいこれ」
渡されたのは
…………お酒?
「あんなのじゃ酔うものも酔えないでしょ」
「あ、うん…ありがとう…」
「あの2人どうせすぐには戻ってこないから私たちは私たちでじっくり話そ」
ハルが何を考えてるのかよくわからなかった
何をじっくり話したいのか
ガールズトークって奴なのかな?
そんなのにお酒いる?
てかまだ私たち高校生だし
そんなの考えなくたってすぐに答えはわかるもの
ハルはお酒をぐいっと身体に流し込みその勢いで言った
「ゆいはレンの事どう思ってる?」
ある程度予想はしてたけど外れた
てっきりセナの事聞かれるかと思った
「どうってどういうこと?」
わかってて聞き返す
自然とお酒を流し込んでしまう
「私ね、レンのこと好きなんだ…ずーっと前から」
何となくは分かっていた
レンを見てるハルの顔はとても幸せそうで辛そうだったから
「好きだからこそ、見ててわかるんだ」
確かに、好きな人の事は誰よりも見てるから気づくことはいっぱいあるよね
「レンは多分ゆいに気がある」
「え?」
「いつも見てる私が言うんだから間違いないの」
そんな事言われたって私は別にレンもセナも興味無いからそんな事言われても
「ハルはそれを私に伝えてどうしたいの?」
「知ってて欲しいの」
何を知ってて欲しいの?口に出す前にハルはもう答えていた
「みんなの気持ちを」
これからもみんなと仲良くしたいから
ハルはそう言った
ハルの目は本気だった
「わかった、入りたい時連絡して!!部屋の場所とかわからないでしょ?」
あ、たしかに
「おー、わかったよ」
そう言うと人様の家の前で突っ立ってタバコを吸うのは気が引けるのか2人は少し場所を移した
「さ、行こうかゆい!」
お父さんもお母さんも寝てるから部屋入るまで静かにねって念押しするハル
ハルの家は本当にごく普通の裕福な家
綺麗なおうちだし犬も飼ってる
そういえばセナもレンもどんな生活してるんだろ
………気になる
でも聞くなんて野暮なことしたくないし
ま、いつか知る時が来るか
「ゆい~?」
ハルがニヤニヤしながら近づいてくる
え、なに?今までの笑顔とは明らかに違う
「はいこれ」
渡されたのは
…………お酒?
「あんなのじゃ酔うものも酔えないでしょ」
「あ、うん…ありがとう…」
「あの2人どうせすぐには戻ってこないから私たちは私たちでじっくり話そ」
ハルが何を考えてるのかよくわからなかった
何をじっくり話したいのか
ガールズトークって奴なのかな?
そんなのにお酒いる?
てかまだ私たち高校生だし
そんなの考えなくたってすぐに答えはわかるもの
ハルはお酒をぐいっと身体に流し込みその勢いで言った
「ゆいはレンの事どう思ってる?」
ある程度予想はしてたけど外れた
てっきりセナの事聞かれるかと思った
「どうってどういうこと?」
わかってて聞き返す
自然とお酒を流し込んでしまう
「私ね、レンのこと好きなんだ…ずーっと前から」
何となくは分かっていた
レンを見てるハルの顔はとても幸せそうで辛そうだったから
「好きだからこそ、見ててわかるんだ」
確かに、好きな人の事は誰よりも見てるから気づくことはいっぱいあるよね
「レンは多分ゆいに気がある」
「え?」
「いつも見てる私が言うんだから間違いないの」
そんな事言われたって私は別にレンもセナも興味無いからそんな事言われても
「ハルはそれを私に伝えてどうしたいの?」
「知ってて欲しいの」
何を知ってて欲しいの?口に出す前にハルはもう答えていた
「みんなの気持ちを」
これからもみんなと仲良くしたいから
ハルはそう言った
ハルの目は本気だった
0
お気に入りに追加
2
あなたにおすすめの小説
私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない
文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。
使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。
優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。
婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。
「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。
優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。
父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。
嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの?
優月は父親をも信頼できなくなる。
婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。
拝啓、あしながおじさん。 ~令和日本のジュディ・アボットより~
日暮ミミ♪
恋愛
現代の日本。
山梨県のとある児童養護施設に育った中学3年生の相川愛美(あいかわまなみ)は、作家志望の女の子。卒業後は私立高校に進学したいと思っていた。でも、施設の経営状態は厳しく、進学するには施設を出なければならない。
そんな愛美に「進学費用を援助してもいい」と言ってくれる人物が現れる。
園長先生はその人物の名前を教えてくれないけれど、読書家の愛美には何となく自分の状況が『あしながおじさん』のヒロイン・ジュディと重なる。
春になり、横浜にある全寮制の名門女子高に入学した彼女は、自分を進学させてくれた施設の理事を「あしながおじさん」と呼び、その人物に宛てて手紙を出すようになる。
慣れない都会での生活・初めて持つスマートフォン・そして初恋……。
戸惑いながらも親友の牧村さやかや辺唐院珠莉(へんとういんじゅり)と助け合いながら、愛美は寮生活に慣れていく。
そして彼女は、幼い頃からの夢である小説家になるべく動き出すけれど――。
(原作:ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』)
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。


【完結】もう無理して私に笑いかけなくてもいいですよ?
冬馬亮
恋愛
公爵令嬢のエリーゼは、遅れて出席した夜会で、婚約者のオズワルドがエリーゼへの不満を口にするのを偶然耳にする。
オズワルドを愛していたエリーゼはひどくショックを受けるが、悩んだ末に婚約解消を決意する。
だが、喜んで受け入れると思っていたオズワルドが、なぜか婚約解消を拒否。関係の再構築を提案する。
その後、プレゼント攻撃や突撃訪問の日々が始まるが、オズワルドは別の令嬢をそばに置くようになり・・・
「彼女は友人の妹で、なんとも思ってない。オレが好きなのはエリーゼだ」
「私みたいな女に無理して笑いかけるのも限界だって夜会で愚痴をこぼしてたじゃないですか。よかったですね、これでもう、無理して私に笑いかけなくてよくなりましたよ」

蔑ろにされた王妃と見限られた国王
奏千歌
恋愛
※最初に公開したプロット版はカクヨムで公開しています
国王陛下には愛する女性がいた。
彼女は陛下の初恋の相手で、陛下はずっと彼女を想い続けて、そして大切にしていた。
私は、そんな陛下と結婚した。
国と王家のために、私達は結婚しなければならなかったから、結婚すれば陛下も少しは変わるのではと期待していた。
でも結果は……私の理想を打ち砕くものだった。
そしてもう一つ。
私も陛下も知らないことがあった。
彼女のことを。彼女の正体を。

命を狙われたお飾り妃の最後の願い
幌あきら
恋愛
【異世界恋愛・ざまぁ系・ハピエン】
重要な式典の真っ最中、いきなりシャンデリアが落ちた――。狙われたのは王妃イベリナ。
イベリナ妃の命を狙ったのは、国王の愛人ジャスミンだった。
短め連載・完結まで予約済みです。設定ゆるいです。
『ベビ待ち』の女性の心情がでてきます。『逆マタハラ』などの表現もあります。苦手な方はお控えください、すみません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる