ephemeral house -エフェメラルハウス-

れあちあ

文字の大きさ
上 下
12 / 77
高校時代 〜結衣side〜

11

しおりを挟む

目的地に着いた

駐車場

少し離れたところから波の音が聞こえる

セナの連れていきたかった場所って海だったのか




「ゆいちゃん…」


「ねえゆいちゃん…」


「ゆいちゃ」「なに!!」

「ごめんって、ね?許してよ」

全く………

良かったまだ生きてて

「もういいけどさ。意外と運転上手いし」

「でしょ!?おれも教習所以外で乗ったの初めてだけど上手くいってよかった」

「はい?」

ん?まって?

「今日初めて乗ったってこと?」

「そうだよ」

呆れてもう何を言うこともできない

「………まあいいや」

また怒られるってドキドキしてたみたいで安心しましたって今にも言い出しそうな顔をしている

「てか連れてきたいとこって海の事だったの?」

「え、あぁまあね!」

「なーんだそんな隠すことでもないじゃん」

ホントなんであんな隠してたんだろ

「で、海に来て何を……」

「セナ!!!」

何をするわけ?って言い切る間もなく後ろから声が聞こえた

振り返ると1人の女の子がいた

え、だれ?うちの学校の子?

「お!ハルやっほ~」

まってまって

「みんなもう集まってるよ」

「わり!色々あって」

「色々?」

その女の子がパッと私に顔を向ける

「あ!セナの言ってた子だ!」

笑顔で私の元に駆けてくる

「こんばんわ!ハルです!」

「あ……ゆいです」

「よくセナから話は聞いてたんですよ!まさか会えるとは思わなかった」

「そんな大したことでも無いですよ」

「やっぱりセナが仲良くするだけあってかわいい」

「え?いやそんな事ないですよ」

なんだか柔らかい雰囲気を纏う彼女に自然と吸い込まれる気がした

……のをぶち壊すやつ若干1名

セナがぷはっと吹き出す声がして2人でそっちを見ると爆笑してるセナがいた

「2人して"です"って」

ゲラゲラと笑っている

「当たり前でしょ初対面なんだから!」

ハルちゃんの言う通りだと頷く

「とりあえず2人ともタメなんだから敬語やめな」

「あ、そうだね!ゆいちゃんもタメ口で喋ろ!」

「わかった、じゃあもうお互い呼び捨てにする?」

普段なら絶対こんなこと言わない

だって逆にうわべ感出るでしょ?

まあはじめましてだから上辺でいいんだけど
でも直感だけどこの子とは仲良く出来そうな気がする

「おっけー!よろしくゆいー!!」

「よろしくハル!」

ほんとにいい子だなぁ……………


……………


………………!?







「まってその前にさ」


「セナ説明してどうなってんの?」

ハルが余りにも人懐っこいものだから
流されまくってたけど

よくよく考えたらなんでこうなってるのか
今から何があるのか私は知らない

「セナ話してないの?」

「え?あぁ忘れてたごめん」

ほんとにこいつは

「今からパーティだよ」






あぁホントにこいつは
しおりを挟む
感想 1

あなたにおすすめの小説

私のドレスを奪った異母妹に、もう大事なものは奪わせない

文野多咲
恋愛
優月(ゆづき)が自宅屋敷に帰ると、異母妹が優月のウェディングドレスを試着していた。その日縫い上がったばかりで、優月もまだ袖を通していなかった。 使用人たちが「まるで、異母妹のためにあつらえたドレスのよう」と褒め称えており、優月の婚約者まで「異母妹の方が似合う」と褒めている。 優月が異母妹に「どうして勝手に着たの?」と訊けば「ちょっと着てみただけよ」と言う。 婚約者は「異母妹なんだから、ちょっとくらいいじゃないか」と言う。 「ちょっとじゃないわ。私はドレスを盗られたも同じよ!」と言えば、父の後妻は「悪気があったわけじゃないのに、心が狭い」と優月の頬をぶった。 優月は父親に婚約解消を願い出た。婚約者は父親が決めた相手で、優月にはもう彼を信頼できない。 父親に事情を説明すると、「大げさだなあ」と取り合わず、「優月は異母妹に嫉妬しているだけだ、婚約者には異母妹を褒めないように言っておく」と言われる。 嫉妬じゃないのに、どうしてわかってくれないの? 優月は父親をも信頼できなくなる。 婚約者は優月を手に入れるために、優月を襲おうとした。絶体絶命の優月の前に現れたのは、叔父だった。

すれ違ってしまった恋

秋風 爽籟
恋愛
別れてから何年も経って大切だと気が付いた… それでも、いつか戻れると思っていた… でも現実は厳しく、すれ違ってばかり…

拝啓、あしながおじさん。 ~令和日本のジュディ・アボットより~

日暮ミミ♪
恋愛
現代の日本。 山梨県のとある児童養護施設に育った中学3年生の相川愛美(あいかわまなみ)は、作家志望の女の子。卒業後は私立高校に進学したいと思っていた。でも、施設の経営状態は厳しく、進学するには施設を出なければならない。 そんな愛美に「進学費用を援助してもいい」と言ってくれる人物が現れる。 園長先生はその人物の名前を教えてくれないけれど、読書家の愛美には何となく自分の状況が『あしながおじさん』のヒロイン・ジュディと重なる。 春になり、横浜にある全寮制の名門女子高に入学した彼女は、自分を進学させてくれた施設の理事を「あしながおじさん」と呼び、その人物に宛てて手紙を出すようになる。 慣れない都会での生活・初めて持つスマートフォン・そして初恋……。 戸惑いながらも親友の牧村さやかや辺唐院珠莉(へんとういんじゅり)と助け合いながら、愛美は寮生活に慣れていく。 そして彼女は、幼い頃からの夢である小説家になるべく動き出すけれど――。 (原作:ジーン・ウェブスター『あしながおじさん』)

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

思い出してしまったのです

月樹《つき》
恋愛
同じ姉妹なのに、私だけ愛されない。 妹のルルだけが特別なのはどうして? 婚約者のレオナルド王子も、どうして妹ばかり可愛がるの? でもある時、鏡を見て思い出してしまったのです。 愛されないのは当然です。 だって私は…。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

社長から逃げろっ

鳴宮鶉子
恋愛
社長から逃げろっ

処理中です...