優しい闇に抱かれて

父親と息子との会話 ウィル視点

暫くわんわんと
大泣きした女の子は
眠ってしてしまった。


ぐったりとしているのは
熱がかなり高くて具合が
悪いらしい…病気なのか？




『気が弛んで…
    安心をしたのと
    かなり…精神的にも
    疲れていた 
    みたいよ…』
              


と母さんが言ったけど…




大丈夫なのかな？
じゃあ…俺の部屋に
迷い込んだ…あの時から
具合が悪かったのか…。



色々と解らないことが
あり過ぎる！先ずは…
あの子が現れた？理由？
を知りたい。





「父さん…」



「…どうした？あの…
          女の子のことか…」





◇◇◆◇◇◇◇◆◇





知らぬ間に？？？
突然！自分のベッドの
中に現れた！女の子は…
……………………
………………



よく見ればとっても
可愛い女の子だった。
どうしてか…無意識に
手を伸ばしたのは……
その女の子があまりにも
儚げで…………………




幻なのか？
現実に…この部屋に
存在をしているのかが
はっきりしなかったから
だから…つい…女の子の
存在を確認したくて……




思わず…触れたく
なって手を…伸ばした
俺が…怖かったのか？？

大きく体を揺らし…
びくびくしとながら…
今にも泣きそうな顔を
していたんだよな……



突然現れた女の子に
大きな声で(失敗した！)
質問したから…よけいに
怖がらせたのかも……
……………………………



すげぇ～気持ちよく
寝ていたのを起こされた
からなぁ…しかも…はぁ
あちこちサワサワと…
尻尾のつけねまで……
(うわぁぁっ。ﾊｽﾞｶｼｲ)




いきなり耳や尻尾を
撫でくり回されたうえに




『シロさんは！
   いつもモフモフの
   触りこごちで
   サラサラだね♡
   癒されるぅぅぅ』




なんて言いやがった！
ちくしょーシロサンって
いったい誰だよっっーー



俺を…誰かと
間違えて…俺の体を
撫で繰り回しやがった



だから…よけいに
腹が立って、ついつい
大声をだしたから…。



ムカムカして
よく女の子の顔を
見ていなかったから…
はあぁっっーーうぅっ



あの時の俺を…
殴って遣りたいっ！
まさか！あんなにも



可愛らしい
綺麗な女の子とは
思わなかったんだよっ



父さんと母さん達は
彼女がいきなり現れた
理由を知っているみたい
だけど…。




俺は…ちっとも
知らなかったぞ！くそー