世界のためなら何度でも

第二章、【黄の美貌】ミカエルと【預言者】

D-43 アレイスター復活への道

「天之川、無事生き返れたんだな！！」



「うん、一度経験してるけどなんだか不思議な感覚だったよ。」



聖夜はすっぽんぽんの天之川と再会の握手を交わす。



「それよりあんた、なんですっぽんぽんなん？」



再会の感動に喜んでいたところ、ミカエルの一言で我に帰る二人。



「わひゃぁ！！」



普段女装している姿を見ているから裸だとなんか興奮するような……。



「あ、危ねぇ。何かすんごい扉が開きかけた……。」



「とりあえずうちの服貸してあげるわ、サタンちゃんとってきて。」







聖夜はミカエルの女性用服を着た天之川に彼が死んでいた間手に入れた情報を伝える。



「なるほどね。僕的には【預言者】云々よりあの社長とかいう謎の人物の方が怪しいかな。」



「まぁそこもだけど俺は六席の存在が気になるわ。この全ての世界の最高点にいる神王の付き人達だろ、その誰かなら未来に戻る方法も見つかると思うし。」



「そだね。でもまずは王天使を一体ずつ倒してニヒトを追い詰める方がいいかな。」



「あぁ、とりあえず天之川は生き返ったし次の王天使倒しにいくか！！」



『お前らアレイスターのこと忘れてね？』



…………………。



「「完全に忘れてた。」」















現在聖夜達はアレイスターを生き返らせるために天国にいる。



あの後アレイスターのことを思い出して急いで準備しているときにミカエルから奇石のありかを教えてもらったのだ。



「地獄のここら辺にあったんやからもう一つの奇石はもしかしたらここら辺にあるかもしれへんなぁ。」



とミカエルから地図をもらったのだ。



早速その地図に書かれている天国に来てみたのだが、



「ギャバババババババババババ！！！！！！」



「オラオラ有り金全部出しやがれぇ！！」



「フヒヒヒヒ、テメェら全員皆殺しじゃぁぁぁ！！！」





天国というよりどちらかというと地獄と言った方が似合っている。



怒号、血飛沫、落書き。









ここは争いと略奪の絶えない天界一治安の悪い国、《戦勢天国》ラヴィーナ。