201 / 281
第二章、災をもたらす神々
D-11 災をもたらす神々
しおりを挟む
ヌッと後ろに現れた『それら』は静かな殺気を放っている。
それに気づいた聖夜達はパッと後ろを振り向く。
「……、こいつら強そうだな。」
それらは人の形をしていなかった。
一体は赤いボロボロの布切れに身を纏った身長2m弱の骸骨。
もう一体はドロドロとガラス製のビーカーの中で絶えず流れるように動めく液体。
もう一体は霧の様に存在が薄く、認識すら危うい概念的存在。
明らかな場違い感がその場を支配した。
例えばRPGのチュートリアルにラスボスが出てくるようだ。
「〇〇、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。」
「…………、………………。」
「ーーーーーーーーーーーーーー。」
鳴き声、いや言語というべきか。
人間の喉からは到底でなさそうな発音が飛び交う。
風格が違う。
以前四代目神王と対面した時よりもピリピリと肌に刺さるような空気だ。
天之川は隣でガクガクと震えている。
「さ、災害神だ……。」
これが災害神。
風格が違いすぎる。
相手はボソボソと何かを言った後、武器……と形容するにはあまりにも独特な形をしたものを構えた。
「な、なんだあれ?」
「あれは『神器』、神の力によってのみ作られる武器だよ。」
天之川は一歩下がる。
「………………。」
スーーっと赤い骸骨が俺の後ろに現れた。
うねった鎌のような神器が俺に振り下ろされる。
「受け切れない、避けろ!!」
パッと横に避けようとするが早すぎる。
俺の右手はスパッとまるで豆腐に業物の包丁で切れるように吹き飛ばされた。
断面が綺麗に見える。
「おぐぉ、いてぇぇ!!!」
後少しずれていたら間違いなく死んでいた。
すると他の二体も天之川とアレイスターに近づく。
「この状況戦闘はさけられない。隙を見て逃げるぞ!!!!」
「まぁそんな隙が有ればですけどね。」
「死なないように頑張ってね!!」
俺たちもそれぞれ武器を構える。
この世で最強の生物との戦いが始まってしまった。
それに気づいた聖夜達はパッと後ろを振り向く。
「……、こいつら強そうだな。」
それらは人の形をしていなかった。
一体は赤いボロボロの布切れに身を纏った身長2m弱の骸骨。
もう一体はドロドロとガラス製のビーカーの中で絶えず流れるように動めく液体。
もう一体は霧の様に存在が薄く、認識すら危うい概念的存在。
明らかな場違い感がその場を支配した。
例えばRPGのチュートリアルにラスボスが出てくるようだ。
「〇〇、〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇〇。」
「…………、………………。」
「ーーーーーーーーーーーーーー。」
鳴き声、いや言語というべきか。
人間の喉からは到底でなさそうな発音が飛び交う。
風格が違う。
以前四代目神王と対面した時よりもピリピリと肌に刺さるような空気だ。
天之川は隣でガクガクと震えている。
「さ、災害神だ……。」
これが災害神。
風格が違いすぎる。
相手はボソボソと何かを言った後、武器……と形容するにはあまりにも独特な形をしたものを構えた。
「な、なんだあれ?」
「あれは『神器』、神の力によってのみ作られる武器だよ。」
天之川は一歩下がる。
「………………。」
スーーっと赤い骸骨が俺の後ろに現れた。
うねった鎌のような神器が俺に振り下ろされる。
「受け切れない、避けろ!!」
パッと横に避けようとするが早すぎる。
俺の右手はスパッとまるで豆腐に業物の包丁で切れるように吹き飛ばされた。
断面が綺麗に見える。
「おぐぉ、いてぇぇ!!!」
後少しずれていたら間違いなく死んでいた。
すると他の二体も天之川とアレイスターに近づく。
「この状況戦闘はさけられない。隙を見て逃げるぞ!!!!」
「まぁそんな隙が有ればですけどね。」
「死なないように頑張ってね!!」
俺たちもそれぞれ武器を構える。
この世で最強の生物との戦いが始まってしまった。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
いつか世界が眠るまで
紫煙
ファンタジー
治る見込みのない病を生まれながらに患い、生涯の半分以上をベッドの上で過ごす少女が自生の果てに呼ばれた場所で神を名乗る者から託された一冊の本。
それは、その世界に住む誰もが知る勇者達の物語。語られる事の無い優しき英雄達の物語。闇へと葬り去られた名も無き戦士達の物語。生前偉業や功績を残した英霊達の魂を記した本。
少女はその本を手に再び地上に降り立つ。世界中を旅して周り人を知り、世界を知る。人とは何か。世界とは何か。人生とは何か。現世を生きる者達の声にならない声を聞く為に。魂の叫びを聞く為に。世界の声を聞く為に......。
※初投稿です。誤字脱字等あれば教えて頂けると幸いです。コメントや評価も頂けると有り難いです。
1頁に対する文字数は2000文字~3000文字程度を基準にしていきたいと思っております。多少変動するかもしれませんが。宜しければ、あなたの貴重なお時間を私に少しだけ頂きたく存じます。
※小説家になろう様でも投稿しています。そちらもどうぞ宜しくお願い致します。
異世界日帰りごはん【料理で王国の胃袋を掴みます!】
ちっき
ファンタジー
異世界に行った所で政治改革やら出来るわけでもなくチートも俺TUEEEE!も無く暇な時に異世界ぷらぷら遊びに行く日常にちょっとだけ楽しみが増える程度のスパイスを振りかけて。そんな気分でおでかけしてるのに王国でドタパタと、スパイスってそれ何万スコヴィルですか!
モフモフテイマーの、知識チート冒険記 高難易度依頼だって、知識とモフモフモンスターでクリアします!
あけちともあき
ファンタジー
無能テイマーとしてSランクパーティをクビになったオース。
モフモフテイマーという、モフモフモンスター専門のテイマーであった彼は、すぐに最強モンスター『マーナガルム』をテイムするが……。
実はオースこそが、Sランクパーティを支える最強メンバーだったのだ。
あらゆるモンスターへの深い知識。
様々なクラスを持つことによる、並外れた器用さ。
自由になったオースは、知識の力で最高の冒険者へと成り上がっていく。
降って湧いた凶悪な依頼の数々。
オースはこれを次々に解決する。
誰もがオースを最高の冒険者だと認めるようになっていく。
さらに、新たなモフモフモンスターが現れて、仲間も増えて……。
やがて、世界を巻き込む陰謀にオースは関わっていくのだ。
ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。
千晶もーこ
ファンタジー
疲労で亡くなってしまった和菓。
気付いたら、異世界に転生していた。
なんと、そこには前世で飼っていた犬、猫、インコもいた!?
物語のような魔法も覚えたいけど、一番は皆で楽しくのんびり過ごすのが目標です!
※この話は小説家になろう様へも掲載しています
捨てられた第四王女は母国には戻らない
風見ゆうみ
恋愛
フラル王国には一人の王子と四人の王女がいた。第四王女は王家にとって災厄か幸運のどちらかだと古くから伝えられていた。
災厄とみなされた第四王女のミーリルは、七歳の時に国境近くの森の中で置き去りにされてしまう。
何とか隣国にたどり着き、警備兵によって保護されたミーリルは、彼女の境遇を気の毒に思ったジャルヌ辺境伯家に、ミリルとして迎え入れられる。
そんな中、ミーリルを捨てた王家には不幸なことばかり起こるようになる。ミーリルが幸運をもたらす娘だったと気づいた王家は、秘密裏にミーリルを捜し始めるが見つけることはできなかった。
それから八年後、フラル王国の第三王女がジャルヌ辺境伯家の嫡男のリディアスに、ミーリルの婚約者である公爵令息が第三王女に恋をする。
リディアスに大事にされているミーリルを憎く思った第三王女は、実の妹とは知らずにミーリルに接触しようとするのだが……。
史上最悪の魔王、不殺の誓いを立てる
厚川夢知
ファンタジー
史上最悪とも呼ばれた魔王、ターリに敵う者はいない。
討伐に訪れた者をことごとく返り討ちにし、ついには勇者さえも打ち滅ぼした。
にも関わらず、ターリは突如として、人を殺さないと宣言し、封印される道を選ぶ。
ターリの真意は一体何なのか。
そして、魔王の意図と関係なく、無敵の力を持つ悪魔のことを周囲も放っておかなかった。
正義が負ける。ラスボス大立ち回りのダークファンタジー。
※他サイトでも公開中。内容は同じです。
・小説家になろう
https://ncode.syosetu.com/n3992jk/
・カクヨム
https://kakuyomu.jp/works/16818093082973213395
・アルファポリス
https://www.alphapolis.co.jp/novel/671781336/11900648
・エブリスタ
https://estar.jp/novels/26158755
・pixiv
https://www.pixiv.net/novel/show.php?id=22783939
・ノベルアップ+
https://novelup.plus/story/647259332
冷遇ですか?違います、厚遇すぎる程に義妹と婚約者に溺愛されてます!
ユウ
ファンタジー
トリアノン公爵令嬢のエリーゼは秀でた才能もなく凡庸な令嬢だった。
反対に次女のマリアンヌは社交界の華で、弟のハイネは公爵家の跡継ぎとして期待されていた。
嫁ぎ先も決まらず公爵家のお荷物と言われていた最中ようやく第一王子との婚約がまとまり、その後に妹のマリアンヌの婚約が決まるも、相手はスチュアート伯爵家からだった。
華麗なる一族とまで呼ばれる一族であるが相手は伯爵家。
マリアンヌは格下に嫁ぐなんて論外だと我儘を言い、エリーゼが身代わりに嫁ぐことになった。
しかしその数か月後、妹から婚約者を寝取り略奪した最低な姉という噂が流れだしてしまい、社交界では爪はじきに合うも。
伯爵家はエリーゼを溺愛していた。
その一方でこれまで姉を踏み台にしていたマリアンヌは何をしても上手く行かず義妹とも折り合いが悪く苛立ちを抱えていた。
なのに、伯爵家で大事にされている姉を見て激怒する。
「お姉様は不幸がお似合いよ…何で幸せそうにしているのよ!」
本性を露わにして姉の幸福を妬むのだが――。
余りモノ異世界人の自由生活~勇者じゃないので勝手にやらせてもらいます~
藤森フクロウ
ファンタジー
相良真一(サガラシンイチ)は社畜ブラックの企業戦士だった。
悪夢のような連勤を乗り越え、漸く帰れるとバスに乗り込んだらまさかの異世界転移。
そこには土下座する幼女女神がいた。
『ごめんなさあああい!!!』
最初っからギャン泣きクライマックス。
社畜が呼び出した国からサクッと逃げ出し、自由を求めて旅立ちます。
真一からシンに名前を改め、別の国に移り住みスローライフ……と思ったら馬鹿王子の世話をする羽目になったり、狩りや採取に精を出したり、馬鹿王子に暴言を吐いたり、冒険者ランクを上げたり、女神の愚痴を聞いたり、馬鹿王子を躾けたり、社会貢献したり……
そんなまったり異世界生活がはじまる――かも?
ブックマーク30000件突破ありがとうございます!!
第13回ファンタジー小説大賞にて、特別賞を頂き書籍化しております。
♦お知らせ♦
余りモノ異世界人の自由生活、コミックス1~3巻が発売中!
漫画は村松麻由先生が担当してくださっています。
第四巻は11月18日に発送。店頭には2~3日後くらいには並ぶと思われます。
よかったらお手に取っていただければ幸いです。
書籍1~7巻発売中。イラストは万冬しま先生が担当してくださっています。
コミカライズの連載は毎月第二水曜に更新となります。
漫画は村松麻由先生が担当してくださいます。
※基本予約投稿が多いです。
たまに失敗してトチ狂ったことになっています。
原稿作業中は、不規則になったり更新が遅れる可能性があります。
現在原稿作業と、私生活のいろいろで感想にはお返事しておりません。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる