世界のためなら何度でも

つぼっち

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第一章、300年前の世界

D-5 謎のビル

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「あぁ、俺の母さんか………………は?」

「僕が君に会う前に君の母親、神成優夜さんに会ったよ。そこで特異点の存在のことも聖夜の身に起こったことも全て聞いたよ。」

「母親って……俺会ったことないんだよな。」

「優夜さんに聖夜にあってみたらって聞いたけど『は、恥ずかしいからやだ!!』って言ってたよ。なんか聖夜の兄弟とも顔合わせたことないらしい。」

「兄弟?俺以外の神成のやつか。」

「まぁ君の家族の話は置いといて、優夜さんから君が元の世界に戻る方法を教えてくれたよ。」

「え、まじで!?どうやるんだ!?」

「ここからは私が説明します。」

見知らぬ声が飛んできた。

声の方を見るとミルクたっぷりなコーヒーをイメージしたような服をきた少女が横にいた。

「だれだ!!てかどこから出てきた!!」

「ずっといましたよ。」

「私も気づきませんでした……。」

アレイスターも気づかなかったらしい。

気づいていたのは天之川だけだった。

「優夜さんが言うにはこの人についていったらわかるって。」

「こんな人についていっていいのか?」

「まぁついていってみればいいじゃないですか。」

「それでは私に続いてきてください。」

女はどこから持ってきたのか旗をひらひらと持って道に沿って歩いていく。

俺も二人も女についていった。






「つきましたよ。」

「…………。」

女が指先たのはボロい小さなビルだ。

「ここの3階ですよ。」


ぴっぴっ


女はエレベーターのボタンを押す。

というかここの空間だけすごい近代的なんだよな。


チーン

「さ、左の部屋でしゃちょーがお待ちですよ。」

「は、はぁ。」

俺たちは言われるがままに部屋の前にたどり着く。

まぁ一応の礼儀としてノックをする。

「入りたまえ。」

低く偉そうな声でとびらの奥から声がする。

俺は若干躊躇しつつも扉を開けた。

扉の先の部屋はドラマでよくあるような社長室。

『ロリ』と大量に描かれた旗が置いてあり、冷蔵庫なども置いてある。

天井にはエアコンと子供部屋によくある光を当てておくと暗くしたら引かれあれが張り付いている。

そして明らかに高そうな高級イスにふんぞりかえる眼鏡をかけた男と傍には黄色い服の青年が立っていた。

「よくきたな、俺の名は『つぼっち』。この秘密結社ロリーコーンの社長だ。」
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