世界のためなら何度でも

七つのエンディング

Dルート

いや、初代神王に頼るのは嫌だ。

なんあいつ好きじゃないし。

だからって諦めるのはもっと嫌だ。

諦めたらそこで試合終了って大先生が言ってたからな。

ゼロとミルドの元に帰るって決めたんだ。

絶対にここから脱してやる！！

「俺は絶対あきらめねぇぞ！！！」



5年後


「………。」

あれから1年。

1日たりとも休まずに案を考えた。

でも何も出なかった。

俺の時間を巻き戻す力を強化して時間が戻る前に戻る方法も考えたが逆行時計のせいでストッパーがかかって戻ることができない仕様になっていた。

「もう…………。」

1年前、諦めないって決めたのに。

何も考える気にならない。

中途半端な希望を持ったから深い絶望に叩き落とされた。

「疲れた……、少し休むか。」

俺は荒れた地面にうつ向けで倒れるように寝そべる。


そしてそのままゆっくりと目を閉じた。

もう何も考える気にならないや。