123 / 281
第一章、地獄の炎を纏し竜
#120 焔帝竜ガルミラナ
しおりを挟む
「ついたぞ。ここが焔帝竜が眠っているマグマだまりだ。
「マグマだまりで寝るなよ。」
「ここの温度がちょうどいいらしいぞ。」
確かにマグマだまりを見るとツノのようなものが少しはみ出ている。
そして近くには皮膚がただれた死体がゴロゴロ転がっていた。
おそらく焔帝竜にちょっかい出してマグマがかかって死んだんだろう。
「さて、どうやって起こします?」
「そうだな、このマグマだまりに毒でも流し込んでもがき苦しんだところを俺の対戦車ライフル(氷属性ver)とアイスクリスタルをぶち込んで怯んだところを俺が氷属性付与した剣達でボコボコにするっていうのはどうだ?」
「外道ですね。」
「外道です。」
「外道だな。」
3人に同じようなことを言われて少し凹む。
「じゃあ正々堂々と勝負挑むか。」
俺はお手製のキンキンに冷えたクーラードリンクをマグマだまりに注ぎ込む。
すると温度の変化を嗅ぎ取ったのかマグマだまりから真っ赤に染まった竜がのそりとめんどくさそうに出てきた。
「これでいいのか?」
「ここまで正々堂々とするのは逆にどうかと思いますが……。」
「単純ですね。」
「単純だな。」
「じゃあどれが正解なんだよ!!」
俺たちがもめていると竜は完全に目を覚ましてブレスの構えに入る。
「こいつのブレス暑そうだな。」
ボッ!!!!!!!!!!!!!!
今までの竜とは比にならないくらい広い範囲に炎のブレスを吐いてきた。
「あちぃ!!」
「結構距離はとったはずなのにこの威力はまずいですね。」
「私は全然暑くないですけど。」
「「お前は離れすぎだ!!」」
超高速でブレスの範囲から避けていたゼロが涼しい顔で言ってくる。
「ベルゼブブ入れ!!俺が一気に鱗を剥がす!!」
『まかせろ!!」
ベルゼブブは素早く魔剣に入り、それと同時に目にも止まらぬ速さで竜の懐に入り込み、鱗を削る。
「あっつ!!」
「大丈夫かベルゼブブ。」
『こいつの鱗も半端じゃないくらい熱いぞ!!ちょ、暑すぎる!!』
ベルゼブブはあまりの暑さに魔剣から離れる。
そういう俺もマグマだまりに近づきすぎたせいか火傷を負ってしまった。
「仕方ない。試練で身につけたエクストラスキルを使うか!!」
俺はエクストラスキルを発動する形に入る。
だがそれは一人の声によって遮られた。
「その必要はないぜ聖夜!!」
地獄の業火に負けない暑苦しい声。
俺はゆっくり声の主を見る。
声の主は高い場所で黄金の鎧に身を纏い、剣を地面に突き刺しマントをバサッと翻しポーズをとっていた。
「我が『大』親友聖夜!!俺はお前に悪の道に進んでしまっていた俺を正してくれた!!だから今度は俺がその恩を返す時だ!!トウッ!!!!!!」
聖夜はバッとマントをバサバサと鳴らしながら落下し、綺麗に着地する。
「俺の名は国守正義!!神成聖夜の大親友にして全ての悪を正す者だ!!!」
暑苦しい男、正義は俺の方を見て腰に手を当てたからかに笑っていた。
「だっせ。」
「マグマだまりで寝るなよ。」
「ここの温度がちょうどいいらしいぞ。」
確かにマグマだまりを見るとツノのようなものが少しはみ出ている。
そして近くには皮膚がただれた死体がゴロゴロ転がっていた。
おそらく焔帝竜にちょっかい出してマグマがかかって死んだんだろう。
「さて、どうやって起こします?」
「そうだな、このマグマだまりに毒でも流し込んでもがき苦しんだところを俺の対戦車ライフル(氷属性ver)とアイスクリスタルをぶち込んで怯んだところを俺が氷属性付与した剣達でボコボコにするっていうのはどうだ?」
「外道ですね。」
「外道です。」
「外道だな。」
3人に同じようなことを言われて少し凹む。
「じゃあ正々堂々と勝負挑むか。」
俺はお手製のキンキンに冷えたクーラードリンクをマグマだまりに注ぎ込む。
すると温度の変化を嗅ぎ取ったのかマグマだまりから真っ赤に染まった竜がのそりとめんどくさそうに出てきた。
「これでいいのか?」
「ここまで正々堂々とするのは逆にどうかと思いますが……。」
「単純ですね。」
「単純だな。」
「じゃあどれが正解なんだよ!!」
俺たちがもめていると竜は完全に目を覚ましてブレスの構えに入る。
「こいつのブレス暑そうだな。」
ボッ!!!!!!!!!!!!!!
今までの竜とは比にならないくらい広い範囲に炎のブレスを吐いてきた。
「あちぃ!!」
「結構距離はとったはずなのにこの威力はまずいですね。」
「私は全然暑くないですけど。」
「「お前は離れすぎだ!!」」
超高速でブレスの範囲から避けていたゼロが涼しい顔で言ってくる。
「ベルゼブブ入れ!!俺が一気に鱗を剥がす!!」
『まかせろ!!」
ベルゼブブは素早く魔剣に入り、それと同時に目にも止まらぬ速さで竜の懐に入り込み、鱗を削る。
「あっつ!!」
「大丈夫かベルゼブブ。」
『こいつの鱗も半端じゃないくらい熱いぞ!!ちょ、暑すぎる!!』
ベルゼブブはあまりの暑さに魔剣から離れる。
そういう俺もマグマだまりに近づきすぎたせいか火傷を負ってしまった。
「仕方ない。試練で身につけたエクストラスキルを使うか!!」
俺はエクストラスキルを発動する形に入る。
だがそれは一人の声によって遮られた。
「その必要はないぜ聖夜!!」
地獄の業火に負けない暑苦しい声。
俺はゆっくり声の主を見る。
声の主は高い場所で黄金の鎧に身を纏い、剣を地面に突き刺しマントをバサッと翻しポーズをとっていた。
「我が『大』親友聖夜!!俺はお前に悪の道に進んでしまっていた俺を正してくれた!!だから今度は俺がその恩を返す時だ!!トウッ!!!!!!」
聖夜はバッとマントをバサバサと鳴らしながら落下し、綺麗に着地する。
「俺の名は国守正義!!神成聖夜の大親友にして全ての悪を正す者だ!!!」
暑苦しい男、正義は俺の方を見て腰に手を当てたからかに笑っていた。
「だっせ。」
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
第十六王子の建国記
克全
ファンタジー
題名を「異世界王子様世直し旅日記」から「第十六王子の建国記」に変更しました。
アリステラ王国の16番目の王子として誕生したアーサーは、性欲以外は賢王の父が、子供たちの生末に悩んでいることを知り、独自で生活基盤を作ろうと幼い頃から努力を重ねてきた。
王子と言う立場を利用し、王家に仕える優秀な魔導師・司教・騎士・忍者から文武両道を学び、遂に元服を迎えて、王国最大最難関のドラゴンダンジョンに挑むことにした。
だがすべての子供を愛する父王は、アーサーに1人でドラゴンダンジョンに挑みたいという願いを決して認めず、アーサーの傅役・近習等を供にすることを条件に、ようやくダンジョン挑戦を認めることになった。
しかも旅先でもアーサーが困らないように、王族や貴族にさえ検察権を行使できる、巡検使と言う役目を与えることにした。
更に王家に仕える手練れの忍者や騎士団の精鋭を、アーサーを護る影供として付けるにまで及んだ。
アーサー自身はそのことに忸怩たる思いはあったものの、先ずは王城から出してもらあうことが先決と考え、仕方なくその条件を受け入れ、ドラゴンダンジョンに挑むことにした。
そして旅の途中で隙を見つけたアーサーは、爺をはじめとする供の者達を巻いて、1人街道を旅するのだった。
転生幼児は夢いっぱい
meimei
ファンタジー
日本に生まれてかれこれ27年大学も出て希望の職業にもつき順風満帆なはずだった男は、
ある日親友だと思っていた男に手柄を横取りされ左遷されてしまう。左遷された所はとても忙しい部署で。ほぼ不眠不休…の生活の末、気がつくとどうやら亡くなったらしい??
らしいというのも……前世を思い出したのは
転生して5年経ってから。そう…5歳の誕生日の日にだった。
これは秘匿された出自を知らないまま、
チートしつつ異世界を楽しむ男の話である!
☆これは作者の妄想によるフィクションであり、登場するもの全てが架空の産物です。
誤字脱字には優しく軽く流していただけると嬉しいです。
☆ファンタジーカップありがとうございました!!(*^^*)
今後ともよろしくお願い致します🍀
スライム倒し人生変わりました〜役立たずスキル無双しています〜
たけのこ
ファンタジー
僕のスキルはいわゆるヘボスキルだった。
体を光らせる、それが僕のスキルの全てだった。
味方を助けるでもなく、自分が強くなるでもなく、ただ単に体を光らせるだけ。
そんなスキル、誰が認めてくれるんだよ。
でも、マチルダさんは違った。
冒険者ギルド受付のマチルダさんは、なぜか僕のことを買ってくれていた。
スライムも倒せない僕を、マチルダさんは応援してくれていた。
そして、こんなことを提案してくれた。
もし、スライムを倒すことができたらキスしてあげると。
そんなことを言われ、僕の頭は真っ白になってしまった。
チート能力解放するにはヘタレを卒業しなきゃいけない
植木鉢たかはし
ファンタジー
「はぁー! 若くして死んだ憐れな少年! 君にめちゃつよ能力を与えよう!」
「あの」
「不便しないようにお金もあげるし家もあげちゃう! 私ってふとっぱらぁ!」
「あの」
「転生先は異世界ばんざい! んじゃ、楽しんでね!」
「あのーーー!!!」
ヘタレな少年、羽汰が人生で初めて勇気を出した瞬間、彼の人生は終わってしまった。それから出会った小さい神様にもろくに話を聞いてもらえず、あれやこれやと異世界に転生。どうやらチート能力を貰ったみたいだけど……。
「いやそもそも、魔物とか怖くて倒せないから!」
※※※
基本的になにも考えずに書いています。物語の行く末? 私が聞きたいです。
カクヨムでも連載しています。そちらもよろしくお願いします!
◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈◈
カクヨムの方に番外編アップしました!↓
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888373992
Twitterできました!↓
http://twitter.com/uekibachi_tkhs
ゲームの《裏技》マスター、裏技をフル暗記したゲームの世界に転生したので裏技使って無双する
鬼来 菊
ファンタジー
飯島 小夜田(イイジマ サヨダ)は大人気VRMMORPGである、『インフィニア・ワールド』の発見されている裏技を全てフル暗記した唯一の人物である。
彼が発見した裏技は1000を優に超え、いつしか裏技(バグ)マスター、などと呼ばれていた。
ある日、飯島が目覚めるといつもなら暗い天井が視界に入るはずなのに、綺麗な青空が広がっていた。
周りを見ると、どうやら草原に寝っ転がっていたようで、髪とかを見てみると自分の使っていたアバターのものだった。
飯島は、VRを付けっぱなしで寝てしまったのだと思い、ログアウトをしようとするが……ログアウトボタンがあるはずの場所がポッカリと空いている。
まさか、バグった? と思った飯島は、急いでアイテムを使用して街に行こうとしたが、所持品が無いと出てくる。
即行ステータスなんかを見てみると、レベルが、1になっていた。
かつては裏技でレベル10000とかだったのに……と、うなだれていると、ある事に気付く。
毎日新しいプレイヤーが来るゲームなのに、人が、いないという事に。
そして飯島は瞬時に察した。
これ、『インフィニア・ワールド』の世界に転生したんじゃね?
と。
取り敢えず何か行動しなければと思い、辺りを見回すと近くに大きな石があるのに気付いた。
確かこれで出来る裏技あったなーと思ったその時、飯島に電流走る!
もしもこの世界がゲームの世界ならば、裏技も使えるんじゃね!?
そう思った飯島は即行その大きな岩に向かって走るのだった――。
※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも投稿しています。
ネカマ姫のチート転生譚
八虚空
ファンタジー
朝、起きたら女になってた。チートも貰ったけど、大器晩成すぎて先に寿命が来るわ!
何より、ちゃんと異世界に送ってくれよ。現代社会でチート転生者とか浮くだろ!
くそ、仕方ない。せめて道連れを増やして護身を完成させねば(使命感
※Vtuber活動が作中に結構な割合で出ます
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
クラスまるごと異世界転移
八神
ファンタジー
二年生に進級してもうすぐ5月になろうとしていたある日。
ソレは突然訪れた。
『君たちに力を授けよう。その力で世界を救うのだ』
そんな自分勝手な事を言うと自称『神』は俺を含めたクラス全員を異世界へと放り込んだ。
…そして俺たちが神に与えられた力とやらは『固有スキル』なるものだった。
どうやらその能力については本人以外には分からないようになっているらしい。
…大した情報を与えられてもいないのに世界を救えと言われても…
そんな突然異世界へと送られた高校生達の物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる