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第十章、希望
#114 六柱の悪魔たち
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「はいじゃあ初登場の3人、自己紹介してあげて。」
「俺はしてもらう側なのか。」
ダークが司会的な立ち位置で始め出す。
すると初めに人型の竜のような姿の悪魔が自己紹介を始める。
「僕はレヴィアタン。初対面で悪いけど君って彼女いたりする?」
初対面の相手になんちゅう質問ぶっ込んでんだこいつ。
これも悪魔だからなのか?
「別に今まで一回もいたことないけど。」
俺がそう答えるとレヴィアタンは急に満面の笑みを浮かべる。
「そっか、それならいいんだ。」
たしかレヴィアタンって嫉妬の悪魔だったよな。
リア充って言ってたらなにされてたんだろ。
レヴィアタンが紹介を終えると今度はルシファーのように背の高い美人な女性悪魔が自己紹介を始める。
「私はマモン。《強欲》のマモンなんて呼ばれている。どうかよろしく頼む。」
「お、おぉ。」
めっちゃ丁寧な挨拶で逆に困る。
悪魔って一人称が俺様の大食いと自分が最強ってうるさいイケメンとエロいちゃんねーしか見てこなかったから泣けてくる。
こいつが常識人枠なんだな。
「それで最後にそこで寝てるやつ。こいつは怠惰のベルフェゴールだ。能力は強いけどあまり働いてくれないから。」
「悪魔って変なやつばっかだな。」
「おい俺様を見ていうな。」
「それで俺はこの悪魔たちとなにをするんだっけ。」
「今までいた3人も含めて6人を憑依させてエクストラスキルを解放してもらう。」
「2人で俺の魂追い出されたのにさらに倍にするのかよ。」
俺はあの時のこと忘れてない。
あの自分の体からはじき出されたあの感覚を。
「それをできるまでここからは出さない。そしてその過程に置いて死ぬかもしれないけど。」
「おい今なんつった。」
「悪魔を憑依させるってことはそれ相応の精神が削られる。それを6人一気にやってしまえば精神が壊滅してもおかしくはないからな。」
「それを俺にやれと。」
「うん。」
「悪魔はお前のほうだよくそったれ。」
ゼロやミルドもこんな危険なことやってるのか。
あいつらが無事だといいんだけど。
「じゃあまず手始めに悪魔それぞれの特殊能力を伝授する。順番にベルゼブブから。」
「俺様からか。」
ベルゼブブは渋々俺の前に立つ。
「俺様の固有能力は『魔力電信』。魔力を体の筋肉などに伝導させて驚異的な力を生み出す能力だ。」
そう言ってベルゼブブは鉄の塊を結界内に出す。
「なにこれ?」
「鉄だ。」
「見ればわかる。」
「お前にはこの俺様の力を使ってこの鉄の塊を噛み砕いてもらう。」
「頭沸いてんのか。」
この鉄の塊はどう見ても俺の顔よりでかい。
それを噛み砕け?
この大きさなら最高でも石が限界だ。
俺は試しに鉄の塊にかぶりつく。
鉄はガキンという音を立てるがびくともしなかった。
「うん、無理。」
「俺はしてもらう側なのか。」
ダークが司会的な立ち位置で始め出す。
すると初めに人型の竜のような姿の悪魔が自己紹介を始める。
「僕はレヴィアタン。初対面で悪いけど君って彼女いたりする?」
初対面の相手になんちゅう質問ぶっ込んでんだこいつ。
これも悪魔だからなのか?
「別に今まで一回もいたことないけど。」
俺がそう答えるとレヴィアタンは急に満面の笑みを浮かべる。
「そっか、それならいいんだ。」
たしかレヴィアタンって嫉妬の悪魔だったよな。
リア充って言ってたらなにされてたんだろ。
レヴィアタンが紹介を終えると今度はルシファーのように背の高い美人な女性悪魔が自己紹介を始める。
「私はマモン。《強欲》のマモンなんて呼ばれている。どうかよろしく頼む。」
「お、おぉ。」
めっちゃ丁寧な挨拶で逆に困る。
悪魔って一人称が俺様の大食いと自分が最強ってうるさいイケメンとエロいちゃんねーしか見てこなかったから泣けてくる。
こいつが常識人枠なんだな。
「それで最後にそこで寝てるやつ。こいつは怠惰のベルフェゴールだ。能力は強いけどあまり働いてくれないから。」
「悪魔って変なやつばっかだな。」
「おい俺様を見ていうな。」
「それで俺はこの悪魔たちとなにをするんだっけ。」
「今までいた3人も含めて6人を憑依させてエクストラスキルを解放してもらう。」
「2人で俺の魂追い出されたのにさらに倍にするのかよ。」
俺はあの時のこと忘れてない。
あの自分の体からはじき出されたあの感覚を。
「それをできるまでここからは出さない。そしてその過程に置いて死ぬかもしれないけど。」
「おい今なんつった。」
「悪魔を憑依させるってことはそれ相応の精神が削られる。それを6人一気にやってしまえば精神が壊滅してもおかしくはないからな。」
「それを俺にやれと。」
「うん。」
「悪魔はお前のほうだよくそったれ。」
ゼロやミルドもこんな危険なことやってるのか。
あいつらが無事だといいんだけど。
「じゃあまず手始めに悪魔それぞれの特殊能力を伝授する。順番にベルゼブブから。」
「俺様からか。」
ベルゼブブは渋々俺の前に立つ。
「俺様の固有能力は『魔力電信』。魔力を体の筋肉などに伝導させて驚異的な力を生み出す能力だ。」
そう言ってベルゼブブは鉄の塊を結界内に出す。
「なにこれ?」
「鉄だ。」
「見ればわかる。」
「お前にはこの俺様の力を使ってこの鉄の塊を噛み砕いてもらう。」
「頭沸いてんのか。」
この鉄の塊はどう見ても俺の顔よりでかい。
それを噛み砕け?
この大きさなら最高でも石が限界だ。
俺は試しに鉄の塊にかぶりつく。
鉄はガキンという音を立てるがびくともしなかった。
「うん、無理。」
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