102 / 281
第七章、真実
#100 真実
しおりを挟む
神王
それはこの大いなる空間を統べる神。
大いなる空間で初めて誕生したもの。
世界を作り、大地や生物を作った万物の長。
神王は生まれてすぐに広大な宇宙に大いなる空間と呼ばれる神王が治める空間を作り、一つの世界を生み出しました。
そこは『理想郷』と呼ばれる神王のみが存在することが許される場所。
神王は理想郷を拠点とし、他の世界を3つほど作りましたがすぐに飽きてしまい、残りを自身が産んだ創造神と破壊神に他の世界を作らせました。
創造神が作りすぎたものを破壊神が壊し、破壊神が壊しすぎたものを創造神が作り出し、均衡を保っていました。
やがて世界には無数の世界が生まれ、そこに魂を宿した存在である『生物』が生まれました。
生物は創造神や破壊神が何も言わずとも世界を発展させようと独自の『生態系』と呼ばれるものを作っていきました。
世界が100を超えたあたりから神たちでも全ての世界を統治することが難しくなりました。
唯一それができる神王が何もしないので困った二柱は一つの世界を統治する世界神を生み出しました。
それにより大いなる空間の世界はより管理された世界へ変貌していきました。
ある時、神王は神たちに唐突に言い放ちました。
「俺神王やめる。」
神々は慌てふためきましたが神王はそういい放ち、理想郷に閉じこもってしまったためどうしようもありません。
神王から生み出された俗物である神たちではこの大いなる空間を統治することはできない。
そこに一人の人間が言いました。
その人間は初めて創造神によって生み出された『始まりの人間』。
その人間が言うには人間なら神の器に入るかも知れないと。
早速神々によって器に収まるかの選別が始まりました。
選別の方法は『始まりの人間』の血を継ぐ人間を世界中にばら撒き、成長させる。
そして成長させた人間を『試練の世界』と呼ばれる元いた世界よりも過酷な世界に移し、そこで一定の条件をクリアした者のみが神王となる。
クリア条件は直接世界神に会うことでしか知ることができない。
実際にこの方法で選ばれた『原初の一族』を二代目神王とし、それからもその方法が続いている。
「それでその『原初の一族』ってのが俺の家系ってわけか。」
「そう言うこと。神成家は代々天界で生み出されてそれぞれの世界へ送り込まれる。」
「だから俺施設育ちだったのか。ていうか名字も『神に成る』って書いてるもんな。
「それが俺たち神成の人間の末路ってわけだ。」
なるほどね。
だから女神は俺にわざとヘイトを向けさせて女神に会わせようとしたのか。
「でもなんで俺に神王になって欲しいんだ?」
「…………それは自分でたどり着け。」
ダークはニヤニヤしながら俺にそう言った。
「ちょ、教えろよ。」
「すべて終われば真実にたどり着くはずだ。まぁがんばれ。」
ダークが言った途端、俺は固有結界からはじき出されてしまった。
それはこの大いなる空間を統べる神。
大いなる空間で初めて誕生したもの。
世界を作り、大地や生物を作った万物の長。
神王は生まれてすぐに広大な宇宙に大いなる空間と呼ばれる神王が治める空間を作り、一つの世界を生み出しました。
そこは『理想郷』と呼ばれる神王のみが存在することが許される場所。
神王は理想郷を拠点とし、他の世界を3つほど作りましたがすぐに飽きてしまい、残りを自身が産んだ創造神と破壊神に他の世界を作らせました。
創造神が作りすぎたものを破壊神が壊し、破壊神が壊しすぎたものを創造神が作り出し、均衡を保っていました。
やがて世界には無数の世界が生まれ、そこに魂を宿した存在である『生物』が生まれました。
生物は創造神や破壊神が何も言わずとも世界を発展させようと独自の『生態系』と呼ばれるものを作っていきました。
世界が100を超えたあたりから神たちでも全ての世界を統治することが難しくなりました。
唯一それができる神王が何もしないので困った二柱は一つの世界を統治する世界神を生み出しました。
それにより大いなる空間の世界はより管理された世界へ変貌していきました。
ある時、神王は神たちに唐突に言い放ちました。
「俺神王やめる。」
神々は慌てふためきましたが神王はそういい放ち、理想郷に閉じこもってしまったためどうしようもありません。
神王から生み出された俗物である神たちではこの大いなる空間を統治することはできない。
そこに一人の人間が言いました。
その人間は初めて創造神によって生み出された『始まりの人間』。
その人間が言うには人間なら神の器に入るかも知れないと。
早速神々によって器に収まるかの選別が始まりました。
選別の方法は『始まりの人間』の血を継ぐ人間を世界中にばら撒き、成長させる。
そして成長させた人間を『試練の世界』と呼ばれる元いた世界よりも過酷な世界に移し、そこで一定の条件をクリアした者のみが神王となる。
クリア条件は直接世界神に会うことでしか知ることができない。
実際にこの方法で選ばれた『原初の一族』を二代目神王とし、それからもその方法が続いている。
「それでその『原初の一族』ってのが俺の家系ってわけか。」
「そう言うこと。神成家は代々天界で生み出されてそれぞれの世界へ送り込まれる。」
「だから俺施設育ちだったのか。ていうか名字も『神に成る』って書いてるもんな。
「それが俺たち神成の人間の末路ってわけだ。」
なるほどね。
だから女神は俺にわざとヘイトを向けさせて女神に会わせようとしたのか。
「でもなんで俺に神王になって欲しいんだ?」
「…………それは自分でたどり着け。」
ダークはニヤニヤしながら俺にそう言った。
「ちょ、教えろよ。」
「すべて終われば真実にたどり着くはずだ。まぁがんばれ。」
ダークが言った途端、俺は固有結界からはじき出されてしまった。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
追放された運送屋、僕の【機械使役】は百年先の技術レベルでした ~馬車?汽船? こちら「潜水艦」です ドラゴンとか敵じゃない装甲カチカチだし~
なっくる
ファンタジー
☆気に入っていただけましたら、ファンタジー小説大賞の投票よろしくお願いします!☆
「申し訳ないが、ウチに必要な機械を使役できない君はクビだ」
”上の世界”から不思議な”機械”が落ちてくる世界……機械を魔法的に使役するスキル持ちは重宝されているのだが……なぜかフェドのスキルは”電話”など、そのままでは使えないものにばかり反応するのだ。
あえなくギルドをクビになったフェドの前に、上の世界から潜水艦と飛行機が落ちてくる……使役用の魔法を使ったところ、現れたのはふたりの美少女だった!
彼女たちの助力も得て、この世界の技術レベルのはるか先を行く機械を使役できるようになったフェド。
持ち前の魔力と明るさで、潜水艦と飛行機を使った世界最強最速の運び屋……トランスポーターへと上り詰めてゆく。
これは、世界最先端のスキルを持つ主人公が、潜水艦と飛行機を操る美少女達と世界を変えていく物語。
※他サイトでも連載予定です。
ゲームの《裏技》マスター、裏技をフル暗記したゲームの世界に転生したので裏技使って無双する
鬼来 菊
ファンタジー
飯島 小夜田(イイジマ サヨダ)は大人気VRMMORPGである、『インフィニア・ワールド』の発見されている裏技を全てフル暗記した唯一の人物である。
彼が発見した裏技は1000を優に超え、いつしか裏技(バグ)マスター、などと呼ばれていた。
ある日、飯島が目覚めるといつもなら暗い天井が視界に入るはずなのに、綺麗な青空が広がっていた。
周りを見ると、どうやら草原に寝っ転がっていたようで、髪とかを見てみると自分の使っていたアバターのものだった。
飯島は、VRを付けっぱなしで寝てしまったのだと思い、ログアウトをしようとするが……ログアウトボタンがあるはずの場所がポッカリと空いている。
まさか、バグった? と思った飯島は、急いでアイテムを使用して街に行こうとしたが、所持品が無いと出てくる。
即行ステータスなんかを見てみると、レベルが、1になっていた。
かつては裏技でレベル10000とかだったのに……と、うなだれていると、ある事に気付く。
毎日新しいプレイヤーが来るゲームなのに、人が、いないという事に。
そして飯島は瞬時に察した。
これ、『インフィニア・ワールド』の世界に転生したんじゃね?
と。
取り敢えず何か行動しなければと思い、辺りを見回すと近くに大きな石があるのに気付いた。
確かこれで出来る裏技あったなーと思ったその時、飯島に電流走る!
もしもこの世界がゲームの世界ならば、裏技も使えるんじゃね!?
そう思った飯島は即行その大きな岩に向かって走るのだった――。
※『小説家になろう』様、『カクヨム』様にも投稿しています。
ハニーローズ ~ 『予知夢』から始まった未来変革 ~
悠月 星花
ファンタジー
「背筋を伸ばして凛とありたい」
トワイス国にアンナリーゼというお転婆な侯爵令嬢がいる。
アンナリーゼは、小さい頃に自分に関わる『予知夢』を見れるようになり、将来起こるであろう出来事を知っていくことになる。
幼馴染との結婚や家族や友人に囲まれ幸せな生活の予知夢見ていた。
いつの頃か、トワイス国の友好国であるローズディア公国とエルドア国を含めた三国が、インゼロ帝国から攻められ戦争になり、なすすべもなく家族や友人、そして大切な人を亡くすという夢を繰り返しみるようになる。
家族や友人、大切な人を守れる未来が欲しい。
アンナリーゼの必死の想いが、次代の女王『ハニーローズ』誕生という選択肢を増やす。
1つ1つの選択を積み重ね、みんなが幸せになれるようアンナリーゼは『予知夢』で見た未来を変革していく。
トワイス国の貴族として、強くたくましく、そして美しく成長していくアンナリーゼ。
その遊び場は、社交界へ学園へ隣国へと活躍の場所は変わっていく……
家族に支えられ、友人に慕われ、仲間を集め、愛する者たちが幸せな未来を生きられるよう、死の間際まで凛とした薔薇のように懸命に生きていく。
予知の先の未来に幸せを『ハニーローズ』に託し繋げることができるのか……
『予知夢』に翻弄されながら、懸命に生きていく母娘の物語。
※この作品は、「カクヨム」「小説家になろう」「ノベルアップ+」「ノベリズム」にも掲載しています。
表紙は、菜見あぉ様にココナラにて依頼させていただきました。アンナリーゼとアンジェラです。
タイトルロゴは、草食動物様の企画にてお願いさせていただいたものです!
転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】
ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします
ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった
【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。
累計400万ポイント突破しました。
応援ありがとうございます。】
ツイッター始めました→ゼクト @VEUu26CiB0OpjtL
女神の代わりに異世界漫遊 ~ほのぼの・まったり。時々、ざまぁ?~
大福にゃここ
ファンタジー
目の前に、女神を名乗る女性が立っていた。
麗しい彼女の願いは「自分の代わりに世界を見て欲しい」それだけ。
使命も何もなく、ただ、その世界で楽しく生きていくだけでいいらしい。
厳しい異世界で生き抜く為のスキルも色々と貰い、食いしん坊だけど優しくて可愛い従魔も一緒!
忙しくて自由のない女神の代わりに、異世界を楽しんでこよう♪
13話目くらいから話が動きますので、気長にお付き合いください!
最初はとっつきにくいかもしれませんが、どうか続きを読んでみてくださいね^^
※お気に入り登録や感想がとても励みになっています。 ありがとうございます!
(なかなかお返事書けなくてごめんなさい)
※小説家になろう様にも投稿しています
惣菜パン無双 〜固いパンしかない異世界で美味しいパンを作りたい〜
甲殻類パエリア
ファンタジー
どこにでもいる普通のサラリーマンだった深海玲司は仕事帰りに雷に打たれて命を落とし、異世界に転生してしまう。
秀でた能力もなく前世と同じ平凡な男、「レイ」としてのんびり生きるつもりが、彼には一つだけ我慢ならないことがあった。
——パンである。
異世界のパンは固くて味気のない、スープに浸さなければ食べられないものばかりで、それを主食として食べなければならない生活にうんざりしていた。
というのも、レイの前世は平凡ながら無類のパン好きだったのである。パン好きと言っても高級なパンを買って食べるわけではなく、さまざまな「菓子パン」や「惣菜パン」を自ら作り上げ、一人ひっそりとそれを食べることが至上の喜びだったのである。
そんな前世を持つレイが固くて味気ないパンしかない世界に耐えられるはずもなく、美味しいパンを求めて生まれ育った村から旅立つことに——。
スライム倒し人生変わりました〜役立たずスキル無双しています〜
たけのこ
ファンタジー
僕のスキルはいわゆるヘボスキルだった。
体を光らせる、それが僕のスキルの全てだった。
味方を助けるでもなく、自分が強くなるでもなく、ただ単に体を光らせるだけ。
そんなスキル、誰が認めてくれるんだよ。
でも、マチルダさんは違った。
冒険者ギルド受付のマチルダさんは、なぜか僕のことを買ってくれていた。
スライムも倒せない僕を、マチルダさんは応援してくれていた。
そして、こんなことを提案してくれた。
もし、スライムを倒すことができたらキスしてあげると。
そんなことを言われ、僕の頭は真っ白になってしまった。
司書ですが、何か?
みつまめ つぼみ
ファンタジー
16歳の小さな司書ヴィルマが、王侯貴族が通う王立魔導学院付属図書館で仲間と一緒に仕事を頑張るお話です。
ほのぼの日常系と思わせつつ、ちょこちょこドラマティックなことも起こります。ロマンスはふんわり。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる