世界のためなら何度でも

つぼっち

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第三章、ギラつく千本の剣

#75 魔剣使い

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「こ、これ全部売ってくれるのかい?」

「あぁ、大量の金が必要なんだ。」

「これはすごいぞ、『禁じられし魔導書』や『ダイナモロス鉱石』なんかもある!!!」

アレイスターは宝の山に目が釘付けだ。

「なるべく高く買い取ってくれよ。」

「あぁ、わかってるよ。明日の夜までにお金を用意しとくよ。」


次の日


俺とミルドはアレイスターに宝を預けた後、近くの草原に行くことにした。

草原は食料モンスターやそれを狩りにきた人間がいっぱいいるからな。

俺はしばらく人間やモンスターを狩った後、昼食を取っていた。

「うーん、やっぱりチキンナゲットはうまいな~。」

「これが主人の国の料理、なげっとですか。確かに美味しいですね。」

俺とミルドがナゲットを食っていると前から一人の人間が近づいてきた。

「お前がグラトニーだな。」

「……。」

敵か。

「あぁそうだ。」

「お前に恨みはないが、魔剣所持者である以上死んでくれ。」

「あ、そういうのご飯食べた後にしてくんない?」

「しょ、正気か!?俺はお前の命を狙ってるんだぞ!!」

「いや勝負なんていつでも出来るじゃん。俺のできたて熱々のナゲットは今しか食えないから待ってよ。ほら、お前にもやるから。」

サクッ

「うまい……。」

そして俺とミルドは昼食を食べ終え、戦闘態勢に入る。

「俺が魔剣使いってどこで聞いた?」

「魔剣と魔剣は魔力で惹かれ合うからな。」

そう言って男は魔剣と思わしき剣を取り出す。

「お前は二人がかりでいい、かかってこい。」

「ずいぶん余裕だな。二人の攻撃を一人で防げる気か?」

「確かに一人だが1本ではない。」

そう言って男はもう一本剣を取り出す。

だがそれはさっきの魔剣と全く同じ形と魔力量だった。

「魔剣が二本?」

「魔剣にはそれぞれ異常能力がある。お前の魔剣が悪魔を憑依させることができるように俺の魔剣、レヴァティンにも異常能力が備わっている。」

そういうと男の魔剣が宙に3本、4本とどんどん増えていき手に二本、宙に8本の計10本となった。

「レヴァティンの異常能力、[複製コピー]。元の魔剣オリジナルの複製魔剣レプリカを生み出すことができる。」

そうして男は全ての剣を構え、

「自己紹介がまだだったな。俺の名はデュノワ。魔剣レヴァティンを使う魔剣使いだ!!!」
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