世界のためなら何度でも

つぼっち

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第二章、二度目の転生

#71 計画通り

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俺はさっきの人と別れた後、しばらく情報収集を行なっていた。

しっかし誰もそれっぽい会話をしないな。

と、俺は十杯目のビールのを飲んでいるとそれっぽい会話が聞こえてきた。

「なぁ知ってるか?あの魔国の廃墟。」

「それがどうしたんだよ。あの国は100年前に滅んだはずだろ?」

「それがあの国今では再現してるらしいぜ。」

「嘘つくなよ。それならまた滅ぼせばいいじゃんか。」

「それが偵察に行った騎士が全滅して帰ってきたんだよ。なんでもあそこには最上位ゴーレムとセイグリッドスケルトンが守ってるらしいんだ。」

「そんな奴らが!?それじゃあその国がもしも復活したら……。」

いい情報をありがとう。

しっかしあの二人も生きてたなんてな。

早く会いに行きたいぜ。

「おっちゃん、会計お願い。」

「おうよ。」

俺は会計を済ませてささっと店を出てグラトニアス王国へ向かう。







「行ったな。」

「あぁ、計画通りだ。」

グラトニーに有意な情報を喋っていた二人が話し出す。

「やはりこの時代に来ると思ってたよ。」

フードをかぶった緑髪の男がニヤリと笑う。

そしてもう片方の男はテーブルで小さな人形を踊らせながらケタケタと笑っていた。

「グラトニー、君はあんなところで死ぬ人間じゃない。君は僕の『目的』に必要な存在なんだから。」





「ずいぶん世界も変わったもんだな。」

俺は世界の地図を見ながら砂漠を歩いている。

かつてあった国が滅びたり、強くなったりして100年前とは全然違う配置にあるのだ。

地形も変わり、色々と複雑になっている。

現在俺は元バジ砂漠を歩いていた。

ここは初めて人間を食べて裁を受けた場所だ。

なんて思い出に浸っていると地面からズズズズズズと音がする。

あー、これも懐かしいな。

「ギジャァァァァァァァ!!!!」

この砂漠の主、エンペラーバジリスクである。

せっかくだし腕試しにこいつと戦ってみるか。

俺の装備今普通の冒険者くらいだし。

魔術禁止でやってみるか。

俺は勢いよく走り出す。

すると同時にエンペラーバジリスクはしっぽで俺を弾こうとする。

「やっぱその程度の脳味噌か、さすがだな。」

俺がそうエンペラーバジリスクのことを見下すと、黒色の指輪が光る。

俺は勢いよく飛び上がる。

そして、傲慢の力で重力操作を使う。

そうすると俺の体は宙に浮くように軽くなった。

「うっは、すげぇな。」

それと同時に今度はエンペラーバジリスクを重くする。

するとエンペラーバジリスクは砂漠に埋まるように地べたに這いつくばった。

そして俺は普通のロングソードを2本取り出し、空中でグルグルと高速で回転する。

例えるならリヴ◯イ兵長のようにだ。

そして剣の遠心力と重力操作で一気にエンペラーバジリスクの首を根本まで切り落とす。

するとエンペラーバジリスクの首は吹き飛び、血を吹き出す。

そして俺はエンペラーバジリスクの胴体の上で一言、

「進撃の非人(この世界の漫画)見ててよかった。」
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