世界のためなら何度でも

つぼっち

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第九章、全てを喰らう大悪魔

#56 [神王]ゼルディア=イェーガー

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俺はベルゼブブにプライドに見つからないように指示を出す。

「おっと、なにか企んでそうだけど無駄だよ。」

そう言ってさっきのコンボで俺に攻撃を加えようとする。

「いまだ!!」

俺がベルゼブブにいうと地面から大量のゴキブリが出てきた。

ゴキブリは地面からプライドの体中に這い上っていく。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「え?」

プライドは女性のような叫び声を上げながら失神した。

邪神といいこいつといいやっぱりゴキブリは誰でも嫌うものなんだな。

それじゃあさくっとやっちゃいますか。

俺はベルゼブブでプライドの首を切る。

プライドは絶命し、光の粒子となって消えていった。

後に残ったのは床に散らばった血と5つの指輪だけであった。

俺は指輪を指につける。

すると頭の中にイメージが浮かんできた。

『あーあー、マイクテスッマイクテスッ。』

頭の中には男のような姿の光の塊がいた。

『えーっと、俺の体見えてる?』

「見える。」

『よしっ、じゃあ無事魔神化おめでとう。』

「もう俺魔神になったの?」

『そそ。君はこれから暴食の魔神と名乗りたまえ。』

「なんかそういう儀式とか期待してたんだけど。」

『そんなんないない。だってめんどくさいじゃん。』

「そ、そういうもんなのか。」

俺ががっかりしていると男は俺に質問する。

『それじゃあ神成聖夜くん。君は今後なにをしたいのかな?」

「世界を壊す。」

『おおーう、即答かよ。』

「みんなってどういうことだ?そもそもお前はなんなんだ?」

『まだ名乗ってなかったな。俺の名は[4代目神王]ゼルディア=イェーガー、この世界、そして他の世界の神をまとめる王だ。』

「随分と重い肩書だな。」

『まぁそれだけ偉いからね。話を戻すけどこの世界で魔神になった人間はみんな世界を壊したいと、作り直したいと願った。だってまぁこんな世界だもんね。ただ真相に気づくのがまだまだ先になりそうだから俺はヒントを与えることにした。』

「ヒント?」

『そう。この世界を作り直したいならこの世界の神に認められることが最低条件。その女神に会うにはこの世界に存在する竜を全て倒せば会えるよ。そこからはその世界神に聞いてくれ。』
「でもなんでヒントなんか教えてくれるんだ?お前神の王なんだろ?」

『それはこの世界の真理を解けばわかるよ。』

「真理?」

『それは自分の力で見つけるものだよ。えじゃあがんばってね。』

そう言って神王は俺の頭の中から消えていった。
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