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第六章、山すらも揺るがす竜
#35 絶対防御形態と亡き者の聖剣
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二人は俺たちにそう言ってゴルサヴァクの近くまで行く。
「《絶対防御形態》起動。」
ゼロがそういうと、ゼロの体から所々綺麗な金色の線が入っている。
名、ゼロ
状態、絶対防御形態
一方ミルドは自分の胸の骨から白く神々しい光を帯びた物体を引き抜いていた。
その物体は体から出るとみるみるうちに剣のように形を変えていった。
「『亡き者の聖剣』。」
そう言ってミルドは聖剣を天高く構える。
名、亡き者の聖剣
種族、聖剣
属性、神聖
「それじゃあいくぞ。」
「えぇ、あなたには合わせますよ。」
そういうとミルドは聖剣を片手にゴルサヴァクの元へ走っていく。
ミルドが聖剣を思いっきり突き刺すと、聖剣から眩い光が漏れ出す。
「ゴァァァァ!?」
どうやらミルドの聖剣には聖属性がついており、竜に効果抜群らしい。
そういえばアンデッドは聖属性をくらうと浄化されるとか聞いたことあるんだけどなんともなさそうだな。
ミルドは聖剣を引き抜き、一旦離れようとするがゴルサヴァクは構わずブレスを吐く。
「まずいな。」
「任せてください。」
そういうとゼロは自らブレスを受けに行った。
しかしゼロには外傷がなく、ピンピンしている。
「怪我はありませんか?」
「大丈夫だ、すまない。」
「いえ、私にできることはこれくらいしかありませんから。」
この攻防戦を繰り返し、数時間。
ゴルサヴァクは完全に体力とスタミナを削られていた。
もちろんミルドとゼロも削られていたがゴルサヴァクほどではなかった。
「ミルド、いけますか?」
「あぁ、まだなんとかな。」
「ゴルサヴァク戦の前に言っていたこと覚えてますか?」
「あぁ、 あれやるか。」
しばらくするとゴルサヴァクは体全体を使ってミルドをなぎ払おうとしてきた。
その瞬間ゼロは自分の最大速度でゴルサヴァクに衝突し、ゴルサヴァクを怯ませた。
「あとは頼みましたよ。」
そう言ってゼロは力を出し切ったのかパタリと倒れる。
「任せろ!!」
ミルドは聖剣を持ち、高速でゴルサヴァクの首を狙い、一太刀食らわせる。
だがそれだけでは止まらなかった。
「まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ!!!!!!!!!!!!」
ミルドは何度も何度もゴルサヴァクの首に斬撃を浴びせまくる。
そして最期の一太刀が終わった瞬間、
ゴルサヴァクの首がゴトリと落ちた。
その時、俺はポツリと独り言をした。
「このパーティー俺いらなくない?」
「《絶対防御形態》起動。」
ゼロがそういうと、ゼロの体から所々綺麗な金色の線が入っている。
名、ゼロ
状態、絶対防御形態
一方ミルドは自分の胸の骨から白く神々しい光を帯びた物体を引き抜いていた。
その物体は体から出るとみるみるうちに剣のように形を変えていった。
「『亡き者の聖剣』。」
そう言ってミルドは聖剣を天高く構える。
名、亡き者の聖剣
種族、聖剣
属性、神聖
「それじゃあいくぞ。」
「えぇ、あなたには合わせますよ。」
そういうとミルドは聖剣を片手にゴルサヴァクの元へ走っていく。
ミルドが聖剣を思いっきり突き刺すと、聖剣から眩い光が漏れ出す。
「ゴァァァァ!?」
どうやらミルドの聖剣には聖属性がついており、竜に効果抜群らしい。
そういえばアンデッドは聖属性をくらうと浄化されるとか聞いたことあるんだけどなんともなさそうだな。
ミルドは聖剣を引き抜き、一旦離れようとするがゴルサヴァクは構わずブレスを吐く。
「まずいな。」
「任せてください。」
そういうとゼロは自らブレスを受けに行った。
しかしゼロには外傷がなく、ピンピンしている。
「怪我はありませんか?」
「大丈夫だ、すまない。」
「いえ、私にできることはこれくらいしかありませんから。」
この攻防戦を繰り返し、数時間。
ゴルサヴァクは完全に体力とスタミナを削られていた。
もちろんミルドとゼロも削られていたがゴルサヴァクほどではなかった。
「ミルド、いけますか?」
「あぁ、まだなんとかな。」
「ゴルサヴァク戦の前に言っていたこと覚えてますか?」
「あぁ、 あれやるか。」
しばらくするとゴルサヴァクは体全体を使ってミルドをなぎ払おうとしてきた。
その瞬間ゼロは自分の最大速度でゴルサヴァクに衝突し、ゴルサヴァクを怯ませた。
「あとは頼みましたよ。」
そう言ってゼロは力を出し切ったのかパタリと倒れる。
「任せろ!!」
ミルドは聖剣を持ち、高速でゴルサヴァクの首を狙い、一太刀食らわせる。
だがそれだけでは止まらなかった。
「まだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだまだ!!!!!!!!!!!!」
ミルドは何度も何度もゴルサヴァクの首に斬撃を浴びせまくる。
そして最期の一太刀が終わった瞬間、
ゴルサヴァクの首がゴトリと落ちた。
その時、俺はポツリと独り言をした。
「このパーティー俺いらなくない?」
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