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第六章、山すらも揺るがす竜
#33 震山竜ゴルサヴァク
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俺たちとハジメはハジメがいう竜の居場所、竜の玉座という山にやってきた。
「なぁほんとにここにいるのか?」
「あぁ間違いない、目撃情報もあるからな。」
「その竜ってどんなやつなんだ?」
「俺たちが狙うのは〈震山竜〉ゴルサヴァク。特殊な力で地震を起こすことができる竜だ。 昔観測されたやつでは山を震えさせたっていう記録があるらしい。」
「化け物じゃねぇか。」
山を震えさせる地震って震度7を優に超えてんじゃねぇか。
勝てる気しねぇよ。
「マスター、いざとなれば私という盾が囮になりますので安心してください。」
「安心できねぇよ。」
「ゼロも我が主人も安心してください、いざとなれば私が盾になりますゆえ。」
「お前らすぐ命をはろうとすんな!!」
「しっ、あそこにいるぞ。」
ハジメが指差した場所にはエンペラーバジリスクに甲羅をつけて亀っぽくした後にかっこよくしすぎたような生物が日陰でくつろいでいた。
あれが『竜』か。
エンペラーバジリクスみたいな龍とは存在感が違うな。
「聖夜、俺が合図したら一斉に放つんだ。」
「ハジメ、聖夜っていい方やめろ。 俺はグラトニーだ。」
「わかったグラトニー、なら俺のことも魔王って呼べよ。」
「それは嫌だ。」
そう返事をした数秒後、
「いまだ!!」
「〈アイン・エクスプロージョン〉! 〈ツヴァイ・エクスプロージョン〉!! 〈ドライ・エクスプロージョン〉!!!」
「〈アイスランス・極〉!!!」
「全軍突撃ー!!!」
俺の爆発魔術とゼロの氷結魔術に続き、ミルド率いるスケルトン軍団がゴルサヴァクに突撃していく。
ゴルサヴァクはいきなりの奇襲を気にも止めずに足を地面に叩きつける。
ズズズーーーーーン!!!!
大きな地震が起きた。
「な!?」
「これがゴルサヴァクの固有スキル、〈大地震〉だ!! 軽く地面を踏んだだけでも震度5弱の地震を起こせる!!」
俺たちの魔術は当たったはずだがあの甲羅に弾かれたらしい。
もっと火力がないとダメか。
スケルトン軍団は地震にうろたえもせず、甲羅のない足を狙って魔術を撃ったり剣で突き刺したりしているがどれも聞いていないようだ。
それどころかゴルサヴァクはあくびでもするかのように口を大きく開けだす。
「なんだ? あくびか?」
「グラトニー避けろ!! それは竜の種族スキル、その名も……」
魔王が続けようとするがゴルサヴァクはどでかい奇声をあげた。
ブォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオ!!!!!
「な!? 耳が……。」
爆音を浴びて俺の耳から血が出る。
それだけにとどまらず、あたりが地形ごと揺れだす。
「それは竜の種族スキル、〈咆哮〉だ! 竜によって違うが様々な効果を出すらしい。 それともう一つ、竜の種族スキルがある、それが〈ブレス〉だ!! 避けろ!!!」
一が言い終わると同時にゴルサヴァクの口から大量の状態異常『疲れ』の息を吹き出す。
ブレスが直撃した俺は急激に体がだるくなった。
強い。
これが竜の力か……。
「なぁほんとにここにいるのか?」
「あぁ間違いない、目撃情報もあるからな。」
「その竜ってどんなやつなんだ?」
「俺たちが狙うのは〈震山竜〉ゴルサヴァク。特殊な力で地震を起こすことができる竜だ。 昔観測されたやつでは山を震えさせたっていう記録があるらしい。」
「化け物じゃねぇか。」
山を震えさせる地震って震度7を優に超えてんじゃねぇか。
勝てる気しねぇよ。
「マスター、いざとなれば私という盾が囮になりますので安心してください。」
「安心できねぇよ。」
「ゼロも我が主人も安心してください、いざとなれば私が盾になりますゆえ。」
「お前らすぐ命をはろうとすんな!!」
「しっ、あそこにいるぞ。」
ハジメが指差した場所にはエンペラーバジリスクに甲羅をつけて亀っぽくした後にかっこよくしすぎたような生物が日陰でくつろいでいた。
あれが『竜』か。
エンペラーバジリクスみたいな龍とは存在感が違うな。
「聖夜、俺が合図したら一斉に放つんだ。」
「ハジメ、聖夜っていい方やめろ。 俺はグラトニーだ。」
「わかったグラトニー、なら俺のことも魔王って呼べよ。」
「それは嫌だ。」
そう返事をした数秒後、
「いまだ!!」
「〈アイン・エクスプロージョン〉! 〈ツヴァイ・エクスプロージョン〉!! 〈ドライ・エクスプロージョン〉!!!」
「〈アイスランス・極〉!!!」
「全軍突撃ー!!!」
俺の爆発魔術とゼロの氷結魔術に続き、ミルド率いるスケルトン軍団がゴルサヴァクに突撃していく。
ゴルサヴァクはいきなりの奇襲を気にも止めずに足を地面に叩きつける。
ズズズーーーーーン!!!!
大きな地震が起きた。
「な!?」
「これがゴルサヴァクの固有スキル、〈大地震〉だ!! 軽く地面を踏んだだけでも震度5弱の地震を起こせる!!」
俺たちの魔術は当たったはずだがあの甲羅に弾かれたらしい。
もっと火力がないとダメか。
スケルトン軍団は地震にうろたえもせず、甲羅のない足を狙って魔術を撃ったり剣で突き刺したりしているがどれも聞いていないようだ。
それどころかゴルサヴァクはあくびでもするかのように口を大きく開けだす。
「なんだ? あくびか?」
「グラトニー避けろ!! それは竜の種族スキル、その名も……」
魔王が続けようとするがゴルサヴァクはどでかい奇声をあげた。
ブォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォオ!!!!!
「な!? 耳が……。」
爆音を浴びて俺の耳から血が出る。
それだけにとどまらず、あたりが地形ごと揺れだす。
「それは竜の種族スキル、〈咆哮〉だ! 竜によって違うが様々な効果を出すらしい。 それともう一つ、竜の種族スキルがある、それが〈ブレス〉だ!! 避けろ!!!」
一が言い終わると同時にゴルサヴァクの口から大量の状態異常『疲れ』の息を吹き出す。
ブレスが直撃した俺は急激に体がだるくなった。
強い。
これが竜の力か……。
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