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「はい、成る程そういうことですか」
「そうじゃ、まー。今のところはこんな所じゃな、後は追々という感じで良いかな。それにしてもダンジョンにそんな機能があるなんて儂もしらんかったわい。」
俺はパーンの検証が終わった後。
手がかりがあまりにも無さすぎたので、リンをとりあえず小屋に置いてガイアス様の元に来ていた。
彼女は今ごろ小屋で俺がアイテムから出したクッキーを食べながら待っているはずだ。
そして、その間に俺はリンの説明書のような存在としてガイアス様に何か詳細が聞ければと思い訪ねてみると色々な話を聞くことができた。
先ず当面の問題として先程あげていた事柄。
・魔力を増やす条件
・魔力を回復させる条件
『魔力を増やす条件』だが、これは俺が先程、自身のステータスを確認した際、レベルという項目があったのだが、この俺のレベルとリンのレベルというのは共通しているようで、このレベルを増やしていくことで使用可能魔力の最大値というのも増えていくらしい。
続いて『魔力を回復させる条件』についてだが、これは大きく分けて二種類に分けられるという話が聞けた。
一つは自然回復。
時間ごとに一定値の魔力が回復していくらしく、レベルが大きくなると回復する数値も大きくなるらしいのだが魔力最大値も大きくなるようなので、結果的な時間比率としてはあまり変わらないらしい。
目安としては1日循環で最大魔力くらいらしいので、夜寝る前と昼間の内に1~2度魔力を使いきるような感じで問題が無いそうだ。
次の方法が魔石を使って魔力を補充する方法。
この世界にはモンスターと言われる未知なる生物がいる。
メニューでもそれらしい項目があり、どうやら俺もそう言った生物を作り出したり呼び出したりが出来るらしい。
そしてそう言った生物が自我を保つためには、必ず体内に魔石が必要になると言われた。
この魔石というのはメニューから魔力を使用することで簡単に作り出すこともできる。
原料が魔力の魔石だけに、メニューで逆の手続きを踏むことで魔力を補充することも可能になるようだ。
ちなみに魔石を通じて魔力を回復させることができるのはダンジョンだけの特権らしい。
他にもこの世界には魔力を回復させるアイテムというものが存在するようだが、これを俺が使用した場合、リンの魔力を回復させるのではなく、俺の魔力を回復させる効果になるようで意味がないようだ。
更にいうと俺の魔力が現段階で0なので、その場合はどうなるのかも問い合わせると、ガイアス様は明後日の方向を見ながら遠目で「御愁傷様」と一言だけ呟いていた。
この世界で魔力がないのは、それほどまでに深刻なことなのだろうか。
いくらなんでも傷つく…
なお魔力を回復させる方法が大きく分けて二つとなっているのは、他にもアイテムを使用することにより魔力を回復させる手段も一応あるにはあるらしいのだが、恐ろしく効率が悪いので使用しない方が懸命らしい。
例としてあげられたのは、この世界で使用する通貨。
これも一応、メニューから各種生成でき、魔力の補充にも使えるらしいのだが…
魔力1で作成できるのが100NEM(この世界の通貨単位ネム)に対して、1魔力を補充するのに必要なNEMの量というのが1000NEMになるらしい。
レートが1/10になるのは確かに効率が悪すぎる。
そして俺やモンスターが魔石を使用した場合だが、この場合は魔石の力を取り込むことになり取り込んだ魔石の量に応じて自身がレベルアップすることができるそうだ。
と言うことでモノは試しと言われたので、俺はガイアス様から魔石を一つ頂いて自分に使用してみた。
手に魔石を持ってメニューからアイテムを起動させ、取り込みをチェックでイキナリ目の前から魔石が消える。
若干、驚きながらアイテム欄を確認すると魔石(微)と表示されていた。
魔石(微)にチェックをして使用を選択。
なるほど回復アイテムの場合は、このまま自分に使用ということになるのだろう。
そのまま『はい』を選択すると先程聞いた【テッテレー】という音と『レベルがアップしました』という言葉がどこからか聞こえてきた。
聞こえた言葉の後に自分のステータスを確認すると
タカヒロ・イダ(26☆1)
種族 人
レベル2
体力 9
魔力 0
力 8
俊敏 8
器用 7
適正 内政E 戦闘E+ 生産E
スキル 言語(パッシブ)
となっていることから、ステータスの上昇がうかがえる。
「なるほど、確かにレベル2になり、ステータスも上昇しています」
「そうじゃろう。これで今はちと分かりにくいかもしれんが、魔力の最大値が恐らく20となっているはずじゃ」
という言葉で俺は自分の視線をメニュー最初の右上に向けると、そこには使用可能魔力が2と表示されていた。
「あれっ…ガイアス様、使用可能魔力が先程は7だったと思うのですが、今確認してみたら2になっているのですが…」
ここに来る前、俺はパーン1と2を1回ずつとお茶を具現化した。
それは間違いない。
また小屋を出るときにも使用可能魔力を確認したところ7しかなかったのも確認していた。
絶対に間違いないと断言できる。
「はて…うーん。どういうことじゃろう。もし気になるようであれば履歴から確認できるぞ」
ガイアス様の言葉の後、教わりながら魔力使用履歴というのを確認してみると、そこには「パーン1」と「パーン2」が交互に表示されていた。
犯人は一人しかいない、リンだ。
クッキーを食べ終えた後、物足りなくて追加で食べ物を出したということなのだろう。
俺は苦笑いをここでも浮かべていたが、対照的にガイアス様はここまでダンジョンが自意識を持つのは珍しいと大爆笑していた。
「そうじゃ、まー。今のところはこんな所じゃな、後は追々という感じで良いかな。それにしてもダンジョンにそんな機能があるなんて儂もしらんかったわい。」
俺はパーンの検証が終わった後。
手がかりがあまりにも無さすぎたので、リンをとりあえず小屋に置いてガイアス様の元に来ていた。
彼女は今ごろ小屋で俺がアイテムから出したクッキーを食べながら待っているはずだ。
そして、その間に俺はリンの説明書のような存在としてガイアス様に何か詳細が聞ければと思い訪ねてみると色々な話を聞くことができた。
先ず当面の問題として先程あげていた事柄。
・魔力を増やす条件
・魔力を回復させる条件
『魔力を増やす条件』だが、これは俺が先程、自身のステータスを確認した際、レベルという項目があったのだが、この俺のレベルとリンのレベルというのは共通しているようで、このレベルを増やしていくことで使用可能魔力の最大値というのも増えていくらしい。
続いて『魔力を回復させる条件』についてだが、これは大きく分けて二種類に分けられるという話が聞けた。
一つは自然回復。
時間ごとに一定値の魔力が回復していくらしく、レベルが大きくなると回復する数値も大きくなるらしいのだが魔力最大値も大きくなるようなので、結果的な時間比率としてはあまり変わらないらしい。
目安としては1日循環で最大魔力くらいらしいので、夜寝る前と昼間の内に1~2度魔力を使いきるような感じで問題が無いそうだ。
次の方法が魔石を使って魔力を補充する方法。
この世界にはモンスターと言われる未知なる生物がいる。
メニューでもそれらしい項目があり、どうやら俺もそう言った生物を作り出したり呼び出したりが出来るらしい。
そしてそう言った生物が自我を保つためには、必ず体内に魔石が必要になると言われた。
この魔石というのはメニューから魔力を使用することで簡単に作り出すこともできる。
原料が魔力の魔石だけに、メニューで逆の手続きを踏むことで魔力を補充することも可能になるようだ。
ちなみに魔石を通じて魔力を回復させることができるのはダンジョンだけの特権らしい。
他にもこの世界には魔力を回復させるアイテムというものが存在するようだが、これを俺が使用した場合、リンの魔力を回復させるのではなく、俺の魔力を回復させる効果になるようで意味がないようだ。
更にいうと俺の魔力が現段階で0なので、その場合はどうなるのかも問い合わせると、ガイアス様は明後日の方向を見ながら遠目で「御愁傷様」と一言だけ呟いていた。
この世界で魔力がないのは、それほどまでに深刻なことなのだろうか。
いくらなんでも傷つく…
なお魔力を回復させる方法が大きく分けて二つとなっているのは、他にもアイテムを使用することにより魔力を回復させる手段も一応あるにはあるらしいのだが、恐ろしく効率が悪いので使用しない方が懸命らしい。
例としてあげられたのは、この世界で使用する通貨。
これも一応、メニューから各種生成でき、魔力の補充にも使えるらしいのだが…
魔力1で作成できるのが100NEM(この世界の通貨単位ネム)に対して、1魔力を補充するのに必要なNEMの量というのが1000NEMになるらしい。
レートが1/10になるのは確かに効率が悪すぎる。
そして俺やモンスターが魔石を使用した場合だが、この場合は魔石の力を取り込むことになり取り込んだ魔石の量に応じて自身がレベルアップすることができるそうだ。
と言うことでモノは試しと言われたので、俺はガイアス様から魔石を一つ頂いて自分に使用してみた。
手に魔石を持ってメニューからアイテムを起動させ、取り込みをチェックでイキナリ目の前から魔石が消える。
若干、驚きながらアイテム欄を確認すると魔石(微)と表示されていた。
魔石(微)にチェックをして使用を選択。
なるほど回復アイテムの場合は、このまま自分に使用ということになるのだろう。
そのまま『はい』を選択すると先程聞いた【テッテレー】という音と『レベルがアップしました』という言葉がどこからか聞こえてきた。
聞こえた言葉の後に自分のステータスを確認すると
タカヒロ・イダ(26☆1)
種族 人
レベル2
体力 9
魔力 0
力 8
俊敏 8
器用 7
適正 内政E 戦闘E+ 生産E
スキル 言語(パッシブ)
となっていることから、ステータスの上昇がうかがえる。
「なるほど、確かにレベル2になり、ステータスも上昇しています」
「そうじゃろう。これで今はちと分かりにくいかもしれんが、魔力の最大値が恐らく20となっているはずじゃ」
という言葉で俺は自分の視線をメニュー最初の右上に向けると、そこには使用可能魔力が2と表示されていた。
「あれっ…ガイアス様、使用可能魔力が先程は7だったと思うのですが、今確認してみたら2になっているのですが…」
ここに来る前、俺はパーン1と2を1回ずつとお茶を具現化した。
それは間違いない。
また小屋を出るときにも使用可能魔力を確認したところ7しかなかったのも確認していた。
絶対に間違いないと断言できる。
「はて…うーん。どういうことじゃろう。もし気になるようであれば履歴から確認できるぞ」
ガイアス様の言葉の後、教わりながら魔力使用履歴というのを確認してみると、そこには「パーン1」と「パーン2」が交互に表示されていた。
犯人は一人しかいない、リンだ。
クッキーを食べ終えた後、物足りなくて追加で食べ物を出したということなのだろう。
俺は苦笑いをここでも浮かべていたが、対照的にガイアス様はここまでダンジョンが自意識を持つのは珍しいと大爆笑していた。
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