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数日が過ぎた。何も起こらずに、だ。
私とキシムは毎日図書館で会っていた。話題は当然、どうすれば町の時間を動かすことができるか、になる。
もっとはっきり言ってしまえば、どうすればキシムの恋人を救えるかなんだけど、私はそういうことをわざわざ言う女の子ではない。一応デリカシーというものを理解しているつもりだ。
実際、私の心の中はと言うと、時間を動かしたい気持ちと、時間が動いて欲しくない気持ちが、前以上にせめぎあっていた。だから軽い気持ちで「恋人のために頑張って時間を動かそうね」みたいなことは言えなかった。
煮え切れない私と対照的に、キシムは真っ直ぐだった。
困ったことに、私達は荒々しい手段をとることができなかった。たとえば、評議員に立候補している有力者を殺してしまえば、町のバランスは大きく変わることになる。そういう重大事件を刺激にするのは、不可能な方法だった。
「理由はふたつある。まずひとつは、いくら重大事件を起こしたとしても、因果律の力で結局はなかったことにされるか、そういう状態が新しい『日常』として繰り返されるかのどちらかだろうということ」
「もうひとつは、因果律の副作用ね」
私は必死に図書館の本で勉強し、ようやくキシムの話についていけるようになった。
「そうだ。因果律の力が、重大事件を起こそうとする俺たちを消し去ろうと働くかもしれない」
「あんまり目立つことはできないってことね」
「だから、考えて調べることが大事なんだ」
などと一日中話し合って、何も進展がないまま別れる。私は家に戻り、自室のベッドで眠る。
そういえば、キシムは家族がいないといっていた。食事はどうしているのだろう。家ではひとりなんだろうか。寝るときはどうしているのだろう。寂しくないのだろうか。
私はいつのまにか、キシムのことをよく考えるようになっていた。あれだけ強い少年が、ひとりになった時にどんな顔をするのだろう。その顔は、恋人には見せない顔なのだろうか、それとも恋人には安心して見せる顔なのだろうか。
ジャックは社会的には強い男性に分類されるんだろうけれど、彼の心がそれほど強いとは思えない。お坊ちゃんだし。もし私が病気になった時、ジャックはどれだけ私のことを思ってくれるだろう。
キシムのことを考えながら、私は眠りにつく。また明日も会えることを信じつつ。
再び朝になる。時計塔の日付は変わらない。同じ日が始まる。
いい加減、図書館生活にも飽きてきた。前までは、同じ行動パターンを繰り返さなければならないという強迫観念で、かなり慎重に行動していたけれど、キシムから色々聞き出した結果、そこまで神経質にならなくてもいいらしいと分かった。
カフェテラスでチキンライスとミルクティーを頼んだ。たまにはオープンサンド以外のものを食べたくなったから。ミルクティーのかわりにコーヒーっていう選択肢もあったけど、苦いから嫌だ。
「悪いけど、今日は早めに店じまいするんだ」
「ゆっくり食べちゃ駄目?」
「そうだなあ。午後から投票だからなあ」
カフェテラスのおじさんが機械式の置き時計を持ち上げて、時間を確認した。
「ま、しばらくならいいがね」
置き時計を元の場所に置く。ガラスケースの中で、金色の歯車やネジが剥き出しになった時計だ。……あれ?
「おじさん! その時計見せて!」
「構わんが、どうした」
「いいから。早く!」
私は時計を細かく調べ、表裏ひっくりかえして確認し、おじさんに返した。
「ありがと!」
チキンライスを猛烈な早さで食べ終えて、ミルクティーを一気にあおる。食器を返して、キシムのところへ戻った。
「分かったかも」
「何が」
「時間を止めている『何か』のこと」
半信半疑のキシムに、私は時計のことを説明する。キシムの表情が徐々に変わっていく。彼も理解してくれたようだ。
「今日の夜だ。行けるな」
「ええ、行くわ」
約束をして、別れた。
私の推理が正しければ、鍵は——いや、釘は、あそこにある。
夜になり、ベッドを抜け出して町にでた。子供がこんな時間にうろついているのも怪しいし、何より今日は選挙が終わった日なので、お祝い気分で酒場に出ている人が多い。
私はなるべく人のいない道を選んで、町の中央に向かった。
私の部屋から見える場所——時計塔だ。
キシムは先に来ていた。
「入れるのか?」
「大丈夫。鍵はかかってないわ」
時計塔の中の階段をのぼり、塔の部分への入口へ向かう。鉄の扉だったけれど、重いだけで力をかければ開けることができた。そこから見える細い階段を、二人でのぼっていく。
空間がひらけ、そこには大きな時計を動かす機械が設置されていた。下には大きな振り子。上にはいくつもの歯車。
工事用の足場を探し、文字盤の裏側のほうまで進んだ。
「このあたりだな」
キシムがランプで機械の隙間を照らした。
「あ、あれ!」
「分かってる。歯車に金具が挟まっているんだ」
時計塔の文字盤の日付は、進むことがなかった。
しかし、今日見たカフェテラスの置き時計の日付は、進んでいた。
テレビの中の日付が進んでいくように、機械の日付も進んでいたのだ。ただひとつ、時計塔を除いては。町の人が塩になっているのに人間のままの私達と対になっているかのように、町の機械が動いているのにひとつだけ日付が進まない時計塔。この時計塔が、この町の時間を止めていたのだ。
そしてその原因はと言えば、歯車を動けなくしているただの金具だ。馬鹿馬鹿しくて嫌になる。
「俺が行く。ここで待ってろ」
「大丈夫?」
「ああ」
キシムが狭い足場をつたって、文字盤にとりついた。腰を落して歯車に手を伸ばし、金具を力任せに引っ張った。
「取れた!」
直後。
午前〇時の鐘がなった。
歯車が動き出す。文字盤の日付がゆっくりと変わる。新しい日が、「明日」が訪れる。
すると、日付の文字盤がガタリと音をたてて外れた。歯車に挟まっていた金具は、文字盤を固定していた部品だったのだろうか。同時に、時計の歯車の動きが早くなる。
ぐるぐる、ぐるぐる、と時計が回る。
鐘の音が鳴りやまない。
「キシム! こっちへ!」
「無理だ、足場が……あっ!」
キシムの足場が崩れ、片足の床が消える。あわてて足の位置を動かそうとして、キシムが足をすべらせた。半分壊れた足場に、両手でぶら下がる。
鐘の音が、鐘の音が。
時計塔の上から白い砂が私の頭に落ちてきた。……違う、これは塩だ。町を埋めつくした塩の結晶だ。
時計塔が揺れている。時計を構成する機械の部品が、ひとつ、またひとつと、外れて落下する。
ああ、この時計塔は崩壊するんだ。
私は壊れつつある足場を、這って進み、キシムに手をのばした。
「来るな!」
「手を……こっちに……」
私の指先がキシムの手に触れる。
その瞬間、足場が完全に崩壊し、私達の身体は宙に浮いた。
『全てを失ったとき、永遠が完成する』
そんな声が聞こえたような気がした。
私とキシムは毎日図書館で会っていた。話題は当然、どうすれば町の時間を動かすことができるか、になる。
もっとはっきり言ってしまえば、どうすればキシムの恋人を救えるかなんだけど、私はそういうことをわざわざ言う女の子ではない。一応デリカシーというものを理解しているつもりだ。
実際、私の心の中はと言うと、時間を動かしたい気持ちと、時間が動いて欲しくない気持ちが、前以上にせめぎあっていた。だから軽い気持ちで「恋人のために頑張って時間を動かそうね」みたいなことは言えなかった。
煮え切れない私と対照的に、キシムは真っ直ぐだった。
困ったことに、私達は荒々しい手段をとることができなかった。たとえば、評議員に立候補している有力者を殺してしまえば、町のバランスは大きく変わることになる。そういう重大事件を刺激にするのは、不可能な方法だった。
「理由はふたつある。まずひとつは、いくら重大事件を起こしたとしても、因果律の力で結局はなかったことにされるか、そういう状態が新しい『日常』として繰り返されるかのどちらかだろうということ」
「もうひとつは、因果律の副作用ね」
私は必死に図書館の本で勉強し、ようやくキシムの話についていけるようになった。
「そうだ。因果律の力が、重大事件を起こそうとする俺たちを消し去ろうと働くかもしれない」
「あんまり目立つことはできないってことね」
「だから、考えて調べることが大事なんだ」
などと一日中話し合って、何も進展がないまま別れる。私は家に戻り、自室のベッドで眠る。
そういえば、キシムは家族がいないといっていた。食事はどうしているのだろう。家ではひとりなんだろうか。寝るときはどうしているのだろう。寂しくないのだろうか。
私はいつのまにか、キシムのことをよく考えるようになっていた。あれだけ強い少年が、ひとりになった時にどんな顔をするのだろう。その顔は、恋人には見せない顔なのだろうか、それとも恋人には安心して見せる顔なのだろうか。
ジャックは社会的には強い男性に分類されるんだろうけれど、彼の心がそれほど強いとは思えない。お坊ちゃんだし。もし私が病気になった時、ジャックはどれだけ私のことを思ってくれるだろう。
キシムのことを考えながら、私は眠りにつく。また明日も会えることを信じつつ。
再び朝になる。時計塔の日付は変わらない。同じ日が始まる。
いい加減、図書館生活にも飽きてきた。前までは、同じ行動パターンを繰り返さなければならないという強迫観念で、かなり慎重に行動していたけれど、キシムから色々聞き出した結果、そこまで神経質にならなくてもいいらしいと分かった。
カフェテラスでチキンライスとミルクティーを頼んだ。たまにはオープンサンド以外のものを食べたくなったから。ミルクティーのかわりにコーヒーっていう選択肢もあったけど、苦いから嫌だ。
「悪いけど、今日は早めに店じまいするんだ」
「ゆっくり食べちゃ駄目?」
「そうだなあ。午後から投票だからなあ」
カフェテラスのおじさんが機械式の置き時計を持ち上げて、時間を確認した。
「ま、しばらくならいいがね」
置き時計を元の場所に置く。ガラスケースの中で、金色の歯車やネジが剥き出しになった時計だ。……あれ?
「おじさん! その時計見せて!」
「構わんが、どうした」
「いいから。早く!」
私は時計を細かく調べ、表裏ひっくりかえして確認し、おじさんに返した。
「ありがと!」
チキンライスを猛烈な早さで食べ終えて、ミルクティーを一気にあおる。食器を返して、キシムのところへ戻った。
「分かったかも」
「何が」
「時間を止めている『何か』のこと」
半信半疑のキシムに、私は時計のことを説明する。キシムの表情が徐々に変わっていく。彼も理解してくれたようだ。
「今日の夜だ。行けるな」
「ええ、行くわ」
約束をして、別れた。
私の推理が正しければ、鍵は——いや、釘は、あそこにある。
夜になり、ベッドを抜け出して町にでた。子供がこんな時間にうろついているのも怪しいし、何より今日は選挙が終わった日なので、お祝い気分で酒場に出ている人が多い。
私はなるべく人のいない道を選んで、町の中央に向かった。
私の部屋から見える場所——時計塔だ。
キシムは先に来ていた。
「入れるのか?」
「大丈夫。鍵はかかってないわ」
時計塔の中の階段をのぼり、塔の部分への入口へ向かう。鉄の扉だったけれど、重いだけで力をかければ開けることができた。そこから見える細い階段を、二人でのぼっていく。
空間がひらけ、そこには大きな時計を動かす機械が設置されていた。下には大きな振り子。上にはいくつもの歯車。
工事用の足場を探し、文字盤の裏側のほうまで進んだ。
「このあたりだな」
キシムがランプで機械の隙間を照らした。
「あ、あれ!」
「分かってる。歯車に金具が挟まっているんだ」
時計塔の文字盤の日付は、進むことがなかった。
しかし、今日見たカフェテラスの置き時計の日付は、進んでいた。
テレビの中の日付が進んでいくように、機械の日付も進んでいたのだ。ただひとつ、時計塔を除いては。町の人が塩になっているのに人間のままの私達と対になっているかのように、町の機械が動いているのにひとつだけ日付が進まない時計塔。この時計塔が、この町の時間を止めていたのだ。
そしてその原因はと言えば、歯車を動けなくしているただの金具だ。馬鹿馬鹿しくて嫌になる。
「俺が行く。ここで待ってろ」
「大丈夫?」
「ああ」
キシムが狭い足場をつたって、文字盤にとりついた。腰を落して歯車に手を伸ばし、金具を力任せに引っ張った。
「取れた!」
直後。
午前〇時の鐘がなった。
歯車が動き出す。文字盤の日付がゆっくりと変わる。新しい日が、「明日」が訪れる。
すると、日付の文字盤がガタリと音をたてて外れた。歯車に挟まっていた金具は、文字盤を固定していた部品だったのだろうか。同時に、時計の歯車の動きが早くなる。
ぐるぐる、ぐるぐる、と時計が回る。
鐘の音が鳴りやまない。
「キシム! こっちへ!」
「無理だ、足場が……あっ!」
キシムの足場が崩れ、片足の床が消える。あわてて足の位置を動かそうとして、キシムが足をすべらせた。半分壊れた足場に、両手でぶら下がる。
鐘の音が、鐘の音が。
時計塔の上から白い砂が私の頭に落ちてきた。……違う、これは塩だ。町を埋めつくした塩の結晶だ。
時計塔が揺れている。時計を構成する機械の部品が、ひとつ、またひとつと、外れて落下する。
ああ、この時計塔は崩壊するんだ。
私は壊れつつある足場を、這って進み、キシムに手をのばした。
「来るな!」
「手を……こっちに……」
私の指先がキシムの手に触れる。
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