八咫烏伝奇 ─ 穢れなきクロウマスター

きもとまさひこ

文字の大きさ
上 下
15 / 22
第四章

4-4

しおりを挟む
 カードをあちこちにかざしながら小走りで進む慈愛の後を、千尋は必死に追いかけていた。

「せ、先生。何やっているんですか? そんなので美香奈の場所が分かるんですか?」

「<綻澱>を探すには、これが一番オーソドックスなのよ。<縁脈>を探って、そこに残っている<綻澱>の痕跡を追跡するってのがね」

「意味分かんないですよ」

「ああっもうっ、確実にクロなんだけどな……。校舎の外に繋がっているって、どういうことよ。こんなことなら、観測者のネットワークを校庭にまで拡げとくべきだったわ」

「先生、ネットワークって」

「いいから、黙ってて」

「…………はい」

 慈愛は校舎を出て外へ向かう。校舎の北側、その更に隅の隅。二棟並ぶ、使われていなさそうな倉庫。――ここか。

 慈愛は入口の引き戸に手をかけて、その前に中から音がしないかと耳を寄せてみる。

「美香奈がここにいるんですか?」

「気配はないわね。でも<縁脈>はここに続いてるし、<綻澱>の欠片が漏れているわ」

 慈愛が倉庫の引き戸を開く。

 倉庫の暗い室内に薄く光が射す。

 文化祭の看板、大量の暗幕、何度か再利用されているらしい木材、積まれた畳。

 その奥に、人の気配。

 狭い倉庫なのに、人がいるはずのところまで、光が届いていない。

「千尋くん」

「はい」

「あなたは、ここで待っていなさい」

「え、でも、美香奈がここにいるんでしょ?」

「多分ね。だから、待ってなさい。この場を収めるのは、私の仕事だから」

 生徒を巻き込むことはできない、とでも言いたげだった。

 慈愛は右手にカードを構えながら、左手でもう一枚のカードを額にかざした。するとその額からは光の角が、その背中からは漆黒の翼が。かと思ったら、慈愛は倉庫の中に一歩踏み込んで、かき消えた。

「ま、待ってくださいよ」

 千尋も思わず倉庫に踏み込む。

 その瞬間、世界が反転し、凝結した。

 胸を掴まれる。頭の奥から記憶が引きずり出される。血の記憶。大切な人が血まみれになっている、はるか過去の記憶。忘れてしまいたい、苦しい記憶だ。

 どうしてこんなことを思い出すのだろう。

 普段は忘れていられるのに、この前と今と、突然頭が血の色に染まる。綺麗でいたい。汚れたくない。強く思って、手で宙を掻いたら、ピシピシという音がした。

 歯を食いしばって顔をあげたら、そこには異様な光景が広がっていた。

 倉庫の中には網の目のように糸状のものが張り巡らされていて、そこにこびりつくように灰色の固まりが脈打っている。まるで蜘蛛の巣と、そこに滴る朝露のごとく。だが朝露のような癒しの水などではなく、汚し汚された穢れの澱だ。

 千尋の手は、その繊維を引きちぎっていたのだ。

 足を踏み出したら、踏み出した靴の底から広がるように、繊維のヒビが広がった。まるで千尋を中心に、蜘蛛の巣が固まり割れていっているみたいだ。

「先生、これ……何ですか」

 千尋の声に、慈愛が驚いて振り向いた。

「え?」

「それに先生のおでこと、背中の羽……いったいどうなっちゃっているんです」

「千尋くん、ど、どうして?」

「気がついたら、ここに……ここ、なんですか」

 千尋の胸ポケットで、ぼうとした光が浮かんだ。慈愛が渡した名刺が入っている。慈愛がそれに気付いたのか、眉をひそめた。何ごとかを考えているようだったが、この異常な空間を作った相手は相手は待ってくれないし、時間も止まってくれないようだ。

 ほら、明らかに誘うような一本の糸が目の前に。

 シュッ!

 慈愛はその構造をカードで断ち切った。

 絡まりあった糸の中に、人の姿が浮かぶ。一つ、二つ、……三人だ。

「美香奈っ!」

 叫ぶ千尋を、慈愛は手で抑える。

 美香奈の身体は、網に絡まって吊るされていた。その隣に、古賀が立ち、古賀の足下には依里が倒れている。

 古賀が不敵に笑った。日頃の地味な様子からは想像もできない、他人を威圧する笑いだ。

「邪魔か! 邪魔をするのか! ハハッ! 俺の邪魔をするつもりなのかっ!」

「だったら、何?」

「先生! 美香奈を返してください!」

「無駄よ。<綻澱>に犯されてしまった人間に、ロジックは通用しないわ。あるのは強烈なエゴだけ」

「そんなのって」

 慈愛が、数枚のカードを空中に投げる。宙に浮いたカードは、古賀から一定の距離を置いて回転する。慈愛は更に一枚のカードを額にかざす。

「いい、千尋くん。<綻澱>に犯されてしまった古賀先生の行動は、彼自身の責任ではないかもしれないわ。でも、<綻澱>に犯されるまでの過程では、彼の自我は存在していたはずだし、そういう過程を導いてしまったのは彼の責任としか言えないの」

「ハッ! 返せと言ったか! そんなにこの女が欲しいか!」

「先生、どうしちゃったんですか!」

「先生だと! ああ、先生だな。良い先生、良い人、人畜無害の男、そんな風な呼び方なんか、やめてくれ!」

 慈愛は必死に探策した。少しずつ古賀の周辺を把握していく。ぽつり、ぽつりと言葉が口からこぼれだした。

「……そう。婚約者と別れた日に、始めて天城さんと関係を持ったのね。救いを求めたのね。そして……、あなたの歯車も狂ってしまったのね」

 ――ただ自分は、教師という仕事に真面目に取り組んでいただけだ。

 ――婚約者をないがしろにすることはあったかもしれない。

 ――約束を破ることもあったかもしれない。

 ――しかし、棄てられていいはずがない。

 ――全部、教師という大切な仕事のためだ。

 ――他の教師を見ろ。俺のように真剣に仕事をしている奴がどれだけいる。

 ――女には俺の仕事のことなんか分からないんだ。

 ――女は俺を尊敬するべきなんだ。

 慈愛の言葉が、古賀の歪んだ心を明らかにしていく。

「善良で真面目な教師なんか、やっていられるか! 俺はもっと力が欲しい! 女どもをひざまづかせたい! 俺は女どもに、尊敬されるべきなんだ!」

 古賀がゆっくりと手を上げた。

「お前達、俺の前にひれ伏せ!」

 <縁脈>が糸のように伸び、触手と化して慈愛と千尋を襲う。慈愛はカードで触手を断つ。

 跳ねた触手が千尋に迫るのを、慈愛は背中の羽を拡げてかばう。

 古賀の操る触手は、次々と数を増していき、古賀の周囲に展開する。

 慈愛は数枚のカードを引き抜いて拡げた。鎖のように連なったカードを鞭のように振り乱し、襲い来る触手を跳ね除ける。

 しかし攻めには転じられない。迫る触手から千尋を守っているからだ。

「先生っ! 先生ーっ!」

 慈愛の羽に守られた千尋が叫ぶ。

 それは救いを求める声なのか、改心を求める声なのか。

 そんな千尋の声をかき消すように、古賀の哄笑が空間を埋めていた。

「ひざまずけ! 消えろ! 消えてしまえ! 俺は特別になる! 俺は特別になるんだ! 弱いものは、俺にひざまずけ! 弱い女は、みんな俺の下僕になるんだ!」

 笑い、笑い、笑い、笑い。

 力を求める声、力を得た声。醜い、ひどく醜い。

 それが<綻澱>なのか。人を襲い、人を喰らう、構造の歪み、穢れの吹き溜まり。

 千尋は尚も叫ぶ。

「美香奈! 美香奈――――――――――ッ!」

 触手の根源、古賀の隣で、美香奈の身体が震えるのが見えた。



 自分を呼ぶ声が遠くから聞こえることを、美香奈は感じていた。

 聞こえていたとは表現できない。

 ただ自分を呼んでいるという圧力だけが、遠くから自分に向けて届いてくる。

 私は何をしているのだろう。やっぱり昨日から変なんだ。自分が何をしているのか、自覚が持てなくなることがある。昼休みに依里に呼び出されて、それから……。

 逆らえないという気持ちだけが働いて気がつけば今の状態にある。――今の状態?

 今、私はどういう状態なんだろう。なんとなく足下がふわふわする。地面に足がついていない感覚。何が自分を支えているのだろう。

 ――美香奈! 美香奈!

 声……いや、意思が届く。自分に向かう、大切な大切な人の呼び声。

 意識の中の身体感覚が、ゆっくりと現実へと降りてくる。

 まずは聴覚、次に皮膚感覚。

 拘束されている。

 身体を動かせない。

 やがて光の感覚が戻る。――ゆっくりと目を開けた。

 暗い空間の中に、ぼんやりと光を放って浮かぶ網の目。ゆらゆらと揺れる、糸のような触手。空中で敵を狙い、一気に攻める。……敵?

 敵って誰?

 触手の先に異形の姿があった。光の角と、漆黒の翼。天使のような、悪魔のような。

 だけどその顔は、よく知っている顔――慈愛だ。

 そして黒い羽が守る先には、もっとよく知っている千尋の顔があった。

 触手が千尋と慈愛を襲っている。誰が? 誰が、千尋と慈愛を?

 もっと目を開かなくては。

 眼球を回す。ぼやけた焦点を必死に合わせる。

 自分の隣には、古賀がいた。取り憑かれたような顔をして、笑いながら触手を操っている。

 そして、古賀の足下には依里が倒れていた。

 そう、依里だ。依里に自分は連れてこられたんだ。その依里が倒れている。ブラウスが乱れている。スカートのホックが外れている。右足の足首のところに、下着が丸まっていた。

 依里が!

 依里が!

 依里が古賀に汚された! ただ女というだけで! ただ、か弱い女性だからという理由だけで!

 古賀の声が響く。

「弱い女どもは、俺のものだ! 地を這え! 許しを請え!」

 弱い女だから? 弱い女だから、依里はこんな目にあったの?

 弱い女だから、自分はこんな目にあっているの?

 両腕を動かそうとするが、ぴくりともしない。

 非力な自分が恨めしい。

 ビクンッ!

 身体の中でそれ傍点が動いた。

 それは欲望。汚されたいという欲望。昨日までの自分には決してなかった欲望。誰かによって植え付けられた、穢れた欲望。

 徐々に昨夜からの記憶が鮮明になってくる。

 許さない。古賀を許さない。力があれば、自分に力があれば、こんな拘束、引きちぎれるのに。

 身をよじって、ポケットに手を入れた。カッターの感触。カチリカチリと刃を伸ばし、内側から自分を縛る糸の絡まりに刃を入れる。

 プチッという手応え。少しずつ、少しずつ。力が、力が欲しい。

 慈愛の角、慈愛の翼。あれが力の印だというのなら、自分にもその力が欲しい。

「先生! 慈愛せんせ――――――――っ!」

 糸の一部を切断。

 少しだけ自由になった手の中で、カッターをひっくり返し、更に切り裂く。

 触手の先で、慈愛が立ち上がった。手に持った鎖を大きく振って、触手の束をなぎ倒す。翼を拡げて跳躍し、一気に距離を縮めた。

 古賀の至近距離に到達、更に間合いを詰めて、腹部に掌底を打ち込む。

 古賀が倒れる。

 しかし同時に、その背後から触手が伸び、慈愛の右の翼を貫いた。

「ッつ!」

「先生!」

「大丈夫、私は大丈夫だから。それよりも、美香奈ちゃん、無事でよかった」

「先生、私、力が欲しいです。こんなの引きちぎっちゃえる力が」

「そうね、あなたには力があるわ。非力とはいえ、<縁脈>を切断する力が」

「力! 力が!」

「そう、あなたには力があるわ。隠れている力が」

「もっとです、もっと大きな力が欲しいです。古賀先生みたいな、悪い男の人を倒す力が」

「いいわ、私があなたの力を引き出してあげる。あなたに隠れている小さな力を、大きく発動させてあげる」

 慈愛がカードを出した。

 継承者のカード。冠を渡している二人の人物が描かれている。

 慈愛はカードを美香奈の額に当てた。

 ぼうという光が浮かぶ。

『沢田美香奈を我が学びの子供とし、八咫鴉として覚醒させしことを記す』

 ゆっくりとカードを引き離すと、そこから伸びる光の角。

 同時に美香奈の背中が光る。

「あぁっ! あぁ――――――っ!」

 美香奈は全身に力を込める。

 ぷちという<縁脈>の糸が切れる音がする。

 美香奈がその力を解き放った瞬間、彼女を拘束していた糸はちぎれて消えた。

 地面に降り立つ。

 美香奈の姿は、慈愛と同じであった。

 光の角と、黒い羽。

 ただ一点違っていたのは、その右手に握っているもの傍点だ。

 カッターナイフの刃の部分だけを取り出して巨大化させたような武器。

 刃の後ろのほうに垂直に取っ手がついている。中国武術のトンファーを刃物にしたような形状だ。

 美香奈はその剣を持ち、両足を軽く開いて構えていた。

 古賀が一歩後ずさる。

 美香奈は動かない。

 静かに古賀の動きを見つめる。冷静な――冷酷な目つきで。

 その口がかすかに動く。

「力……、これが力なんだ……、これが私の力なんだ……」

 古賀が腕を振った。

「付け焼き刃なぞっ!」

 古賀の周囲に糸が集まる。

 古賀の周囲の<縁脈>の密度があがり、その存在の圧力が強くなる。

 それこそが古賀の存在を構築している構造の力だ。

 古賀が腕を降り下ろすと、それに合わせて<縁脈>の糸が美香奈に襲いかかった。

 <縁脈>の動きに合わせて、美香奈が刃を一閃。すべての糸が断ち切られ、行き場を失って消えた。

 その勢いのまま、古賀に向かって一歩、二歩を踏み込む。

 古賀が次の動きに移る前、三歩目の踏み込みと同時に、刃を上から下へ降り下ろした。

 古賀の周囲の<縁脈>が完膚なきまでに切断される。

 それはすなわち古賀の存在が、周囲から切断されたことを意味する。

「美香奈ちゃん! そこまででいいわ!」

 しかし慈愛の声は届かず、美香奈は次の一歩で再度刃を降り下ろした。

――――ッ!」

 その一太刀は、古賀の身体を袈裟懸けに切り裂く。

 美香奈は止まらない。

 二太刀目、三太刀目と古賀の身体に刃を突き立てる。

「おまえがっ! おまえがっ!」

 古賀の身体が、その存在が、どんどん削り取られていく。

 最後の一太刀で、古賀の存在を構築していた構造は、藻屑のように消えた。

 美香奈は地面に膝をついた。

 周囲の<縁脈>が徐々に戻っていくのが分かる。

 いまの美香奈には、おぼろげながら<縁脈>の構造が見えるようになっていた。

 大きく息を吐いた。

 その肩に、慈愛が手を置く。

「いいのよ。いいのよ、もう」

 良いのか悪いのかなんて、美香奈には関係ない。

 ただ自分は、この力で穢れた男達を切り裂きたかった。

 それだけだった。



 二人で同盟を組んでから、依里は自分の管理を古賀に任せることにした。

 自分の管理? 自分の身体の管理? 身体の一部分の管理?

 そうやって分解して考えていけば、どんどん自分を貶められた。

 穢れた身体に群がる男たちは、更に穢れている。男から穢れを吸い取り自分の空洞を埋める。依里はそれを繰り返した。

 受け取ったお金はすべて古賀に渡していた。金銭なんか、依里は必要としていない。古賀が抱いてくれれば、穢れた身体が浄化される。その時の快感といったら!

 古賀の体毛をなぞる指先に、神経を集中させる。人差し指が一番敏感になったみたいだ。指を背中に回し、爪を立てる。背中をのけぞらした。

 穢れを集めて、浄化されて。これはもしかしたら、食事と排泄の快楽と同じなのかもしれない。

 恍惚だったのだ。



 千尋はすべてを見ていた。

 美香奈が自力で拘束を解こうとし始めたのを見た慈愛が、

「美香奈ちゃんが……もしかしたら、いけるかも。近寄れさえすればだけど」

 とつぶやいた。

 慈愛のカードの隙間を縫って、触手が飛び込んでくる。千尋は思わず手を出していた。

 痛っ!

 指の先をかすめた触手が、しかし突然濃墨色になって灰のように崩れて落ちた。

「千尋くん、何をしたのっ!」

「わ、分かりませんよ。でも、これなら僕は大丈夫かも。僕がこの変な触手たちを食い止めるから、先生は美香奈のところに!」

「分かったわ。一か八かだけど、やってみる」

 と言い残して、慈愛は古賀の懐に飛び込んでいった。

 かと思ったら、今度は美香奈が変身した。角と翼が生えた、慈愛と同じ姿だ。

 でも違っていた。慈愛から受ける印象とは全然違い、美香奈は悪魔の使いみたいだった。

 その姿も、その行動も。

 古賀が放った触手を断ち切り、古賀自身をも断ち切った。何度も何度も、刃を振るっていた。

 鬼のようだ。

 悪意に取り憑かれた、鬼のように、千尋には見えた。

 千尋は美香奈の姿に恐怖した。畏怖なんかじゃない、純粋な恐怖だ。

 あれは千尋の知っている美香奈ではない。もっと荒々しく、もっと汚らわしい、何かだ。

 嫌だ、あんなの美香奈じゃない。

 古賀を切り裂いたあとの美香奈の背中からは、悪意という名のオーラがただよっているように見えて、千尋は近づけずにいた。

 こんな空間にいたくない。

 そうだ、それよりも手を洗わなきゃ。

 千尋は、一秒でも早く、手を洗いたかった。

しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

今更気付いてももう遅い。

ユウキ
恋愛
ある晴れた日、卒業の季節に集まる面々は、一様に暗く。 今更真相に気付いても、後悔してももう遅い。何もかも、取り戻せないのです。

【完結】仰る通り、貴方の子ではありません

ユユ
恋愛
辛い悪阻と難産を経て産まれたのは 私に似た待望の男児だった。 なのに認められず、 不貞の濡れ衣を着せられ、 追い出されてしまった。 実家からも勘当され 息子と2人で生きていくことにした。 * 作り話です * 暇つぶしにどうぞ * 4万文字未満 * 完結保証付き * 少し大人表現あり

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~

おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。 どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。 そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。 その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。 その結果、様々な女性に迫られることになる。 元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。 「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」 今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。

後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~

菱沼あゆ
キャラ文芸
 突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。  洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。  天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。  洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。  中華後宮ラブコメディ。

魅了が解けた貴男から私へ

砂礫レキ
ファンタジー
貴族学園に通う一人の男爵令嬢が第一王子ダレルに魅了の術をかけた。 彼女に操られたダレルは婚約者のコルネリアを憎み罵り続ける。 そして卒業パーティーでとうとう婚約破棄を宣言した。 しかし魅了の術はその場に運良く居た宮廷魔術師に見破られる。 男爵令嬢は処刑されダレルは正気に戻った。 元凶は裁かれコルネリアへの愛を取り戻したダレル。 しかしそんな彼に半年後、今度はコルネリアが婚約破棄を告げた。 三話完結です。

【完結】失いかけた君にもう一度

暮田呉子
恋愛
偶然、振り払った手が婚約者の頬に当たってしまった。 叩くつもりはなかった。 しかし、謝ろうとした矢先、彼女は全てを捨てていなくなってしまった──。

貴族家三男の成り上がりライフ 生まれてすぐに人外認定された少年は異世界を満喫する

美原風香
ファンタジー
「残念ながらあなたはお亡くなりになりました」 御山聖夜はトラックに轢かれそうになった少女を助け、代わりに死んでしまう。しかし、聖夜の心の内の一言を聴いた女神から気に入られ、多くの能力を貰って異世界へ転生した。 ーけれども、彼は知らなかった。数多の神から愛された彼は生まれた時点で人外の能力を持っていたことを。表では貴族として、裏では神々の使徒として、異世界のヒエラルキーを駆け上っていく!これは生まれてすぐに人外認定された少年の最強に無双していく、そんなお話。 ✳︎不定期更新です。 21/12/17 1巻発売! 22/05/25 2巻発売! コミカライズ決定! 20/11/19 HOTランキング1位 ありがとうございます!

処理中です...