怖い家に行ってみたらひどいめにあった

1話 恐怖

叫んだ後私はぼうぜんとしていた。


グヌフフフフフフフフフフフフフフ


「久しぶりの獲物だ」


「やめろ‼」


「何の用だ鬼丸」


「そいつを食べてしまってはうまい飯が作れないではないか」


「なるほど、ならばこいつは今日からこの家の雑用だ」


私は頭の中がぼんやりしていた。


「おい、そこの女、名は何という」


「小池佐代子です」


「そうか、では今日からお前の名前はサイ子だ。分かったか」


「は、はい分かりました」


いったい私の運命はどうなるのだろうか。


次の日、私は朝早くから朝食を作らされた。


オバケのご飯は人間を食べるらしく、夜な夜なさらって行くらしい。


そう思うと私は手がすくんだ。


今自分は人間の料理を作ってるんだと。


昼には家の掃除をやらされた。


わたしはぞうきんで窓を拭きながらこう思った。


〖こんなところいくら拭いても意味がないのに〗


「よし、次は夕飯のしたくだ。材料は置いておくから適当に作ってくれ」


私は震えながら答えた。


「はい、分かりました」


夜になるとオバケ共は大笑いしながら夜食を食べていた。


「お腹空いた‥‥」


「おい人間、お前にも分けてやるよ」


「ありがたく食えよ」


「ありがとうございます」


私は人はを食べたことがないので見るだけで吐き気がした。


食べた瞬間私はげろを吐いた。と同時に笑い声が聞きこえてきた


ギャはははははは


「今コイツげろ吐いたよな～、せっかく上げたのにもったいね～」


「何でこんなうまい料理でげろはくんだろうな～」


ぎゃははははははは


「どうせ同じ種族の生き物なんだから食べたのが初めてなんだろ」


「それでもげろ吐くか、俺でも吐いたことないで」


「それ言わない方が親切だろうが～」


そんなとき私は思った。


はやくこの地獄から抜け出したい。