最後に笑うのは

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「大丈夫か？」

「えぇ、大丈夫です」
赤くなったり青くなったり
こんなに表情豊かなハイラを見るのは
久しぶりだ

ようやく座り直して身を整えたハイラは
ふっと一息吐くと
「ほんとにごめん　一人で勝手に怒って
ラルートは何も悪くないのに」

「いや、俺も軽率だった
ミロクから話は聞いたよ
こちらこそごめんな」

※※※※※

「で、仲直り出来たのはわかった
気持ちは、気持ちは伝えたんだろうな」

寮へ戻りほっとしていると
すごい勢いでミロクが部屋までやってきた

「いやぁ、それがだな　その
気持ちは伝えられなかった」
がくりと肩をおとす

「はぁ？　何でだよ
二人っきりの空間で仲直りしたら
それなりにいい雰囲気になるのが
普通だろ」

「それがならなかったんだよ　仕方ないだろ
今までの事とか話してて
そろそろ話そうかなと思ってたら
お前たちがニタニタしながら
お昼食べましょうって
馬車止めやがったじゃないか」