最後に笑うのは

りのりん

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居間へ入るとミロクがまだ乾いて
いない髪の毛をバサバサとタオルで
拭きながらよっと手を上げる

「無理してるようにしか見えないぞ」

顔がみるみる沈んでいく
「そ、うか…」

初めて見る辛そうな顔

普段から元気のかたまりみたいな奴で
何に対しても自信満々
それが当たり前に思っていたミロク

「怖かった、マユラを失うかと
思ったんだ」

紅茶のカップを持つ指がかすかに
震えている

「マユラの事、大切なんだな」

「当たり前だろ
俺にはマユラだけだしマユラにも
俺だけなんだ

なぁラルート
想いは伝えなきゃ現実にはならないぞ
学院を卒業したら今までとは違う
子供ではいれないんだ」

そこで話を切り淡々と続きを
話出した

「俺、妹を目の前で亡くしている」

衝撃というか一瞬、息を止めてしまった

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