最後に笑うのは

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ハイラの表情がなくなった
「しょうがない？
一番嫌いな言葉だわ
あなたとの友達付き合いは終わりね」

「えっ？」
俺は何が起こったのかわからなかった
その場から動けない

去っていくハイラの姿が以前一度だけ
見たシャナ嬢と重なった

デビュータントの日
離縁宣言をした母親とともに
別室に向かうシャナ嬢は好奇な視線を
もろともせず堂々とした後姿だった

ハイラの後姿にも何かしら決意を
感じたのだ



※※※※※


「ハイラを怒らせたみたいだな」
ため息混じりにミロクから言われた

「あぁ、しょうがないって言っただけで
切り捨てられたよ」

あれから数週間
まるっきり無視、そこに俺はいないような
毎日を送っていた

「ははは
そりゃあ当たり前だな」
ミロクの呆れた声が俺の感に触った

「な、何でだよ
しょうがないなんてみんな言うだろう」
声を荒げてしまった