最後に笑うのは

りのりん

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あいも変わらず妹はSクラスに
突撃しゲートに阻まれ
休憩時間は幼なじみの3人組に
阻まれ続けているらしい

そうそう、図書室で見た女子生徒は
同じクラスの子爵令嬢だった
ひそかに人気のある生徒らしいが
いつも側にミロクという幼なじみがいる
噂によると二人ともアルディニアの
子爵家同士で卒業と同時に結婚の
約束をしているのだと聞いた

俺の恋も儚かったな
なんて思っていると

「先日はありがとうございました
これをお渡ししたくて」

差し出されたのはうちの家紋の
入ったハンカチだった
正直、嬉しかった

俺の事を知っていてくれた事が
嬉しかった
もしや……

その気持ちはすぐ打ち破られた

「マユラ そいつがこの前
言ってたやつか?」
少し色黒の元気そうな顔だ

「そうよ、ミロクいきなり失礼でしょ」

品定めされる視線を感じる

「へぇーありがとな
マユラの事助けてくれて
なかなか行動に移せるヤツって
少ねじゃん マユラの話し聞いて
絶対会いたいと思ってたんだ
俺はミロクだ 宜しくな」

ニカッて笑いながら手を差し伸べられた

「ラルート スイトニアです」

名前をなのるとマユラと同じように
少しだけ驚かれる

「へぇー あんたがラルート
スイトニアか」
含みのある言い方だな

俺って有名人なのか?
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