最後に笑うのは

りのりん

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デビュータントから一年

少しだけさびしくなった屋敷の中
伯爵という地位だけはあるが
あれからお茶会では爪弾きされ
四苦八苦な状態だ

王立学院には奨学金制度があり
俺もティナもそれで入学出来たくらいだ

「兄様ご存知
私達と同じ学年にアルディア王国の
第一王子が留学されるそうよ」

朝から大きな声で話す妹を
能天気だなーとしか思えなかった

「同じ学年だもの
仲良くなって私、皇太子妃に
なれるわよね」

なれる訳ないだろうという俺の言葉が
遮られる

「もちろんよー
ティナは可愛いもの なれるわ
頑張るのよ」

あぁーここにも能天気な奴が
どうして俺はこの親子と
血がつながっているのだろう
本当に双子で産まれてきたのか

「ティナ、お前クラス
何だったんだ?」

「えっ、何いきなりDクラスだけど」

やっぱりか

「お兄様は?」

「俺はAだよ」

「ふーん」

「それがどうしたって感じか
興味なさそうだな
王立学院はSからA.B.Cと成績順だ」

「何!それ、自分が頭良いって
自慢したいの
私だって調子悪かっただけだもん
本気出せばAになれるんだから」

馬鹿にされたと思ったのか
鼻息荒く反論する





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感想 1

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