最後に笑うのは

りのりん

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驚いて声も出ない両親と妹

俺は気にもせず前へと進む

「ちょ、ちょっとお待ちくださいませ」

あぁ…やりやがった
一番ダメな行動をとりやがった
終わりだ
デビュータントを途中で止めるなど
あってはならないのに
もし何かあれば区切りのついた時に
そっと訴えるのが当たり前なのに

進行の方は父を睨んだだけで
何もなかったかのように進めていく

そして
シャナ.スイトニア伯爵令嬢


皆が注目した
銀髪に青い瞳
ドレスはシンプルなデザインなのに
品の良さが出ていて会場の中でも
一番の美しさだった

「スイトニア伯爵令嬢?

あなたらどういう事ですの
私達の子供が子爵で
あの女の子供が伯爵とは!」

大声をあげて怒り出す母に
周りの人達がまたなのと嫌そうな
顔で見ている

何故だろう
父も母も似ている
短略的で自分で考えようとしない

父は言っていたではないか
離縁は成立していないと
ならば母は伯爵夫人ではない
よって俺たちも伯爵家の子供では
ないだろうに

興奮する母を尻目にダンスが
始まる


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