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二十四杯目『マッドティーパーティー』
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環が有栖川茶房の扉を開けると、まず忠臣の背中が目に入った。
そして、店内に居る四人分の視線がほぼ同時にやってくる。
桂、弥生、ジョリー、そして忠臣。
「待たせたな」
「呼び出すなんて珍しいね。クオーリだって話は出来るだろうに」
「桂と弥生にも話を聞きたかったからな。ここがいいと思った」
「そういうことか」
ソファ席でくつろいでいたジョリーが、飲み物を持ってカウンター席にまでやってきた。座ったのは一番端。
環は忠臣とジョリーの間にある空席に座ると、
「ダージリンを。今はセカンドフラッシュがあるだろ。農園は任せる」
桂に注文した。
コーヒーを飲んでいた忠臣が環の方を向き、
「今日は紅茶を飲みに来たわけじゃないんだろう? 一体何の用だ」
「〝アリス〟の輪廻の中に居続ける奴と、〝アリス〟と最も関わっているハートに話を聞きたくてな」
場の空気が、一瞬で凍ったのが解った。
誰もが一旦押し黙って、沈黙が暫く流れた。
聞こえるのは桂が紅茶を入れる作業の音だけ。紅茶を蒸らしている間は、完全に静寂となり、トポトポという音がして、やがて環の前にティーカップが出された。
淹れたてのそれを一口飲んで唇を湿らせてから、環は切り出した。
「俺は〝アリス〟をよく知らない。今の〝アリス〟もかつての〝アリス〟も。ただ、この間、外で会って妙な感じがした」
「妙、って?」
ジョリーが問う。
「表側で、こんなにも〝アリス〟と関わるものなのだろうか、とな」
はっと息を呑むのが聞こえた。環の右側。忠臣だ。
「忠臣は外で会いクオーリに連れて行き、俺たちがいたときは彼女自らがクオーリにやってきて、道端でも会った」
「そういえば父も会ったと言っていた。それと、遵も……」
忠臣が眉をひそめて環の方を見る。
「クローバーとも外で会ってたとはね……」
目は合わせずに、紅茶をもう一口。
「俺は所詮トランプだからはっきりとは解らない。けど、この関わり方を、俺は妙だと思った。閉じた世界で、箱庭の中で、物語は展開していくんじゃないのか」
誰かが作った物語の世界。筋書きも規則も何も解らないまま、為すがままに進行する荒唐無稽な世界。そこに囚われてどれくらい経っただろう。意識が芽生え、役割を知り、呼ばれるようにして集まった。その本当の意味を、環は知らない。理解できない。
ただ、役割があるのならば果たすべき事柄もある筈だ。
そして、役割を担っている状態で得た感覚は、間違ってはいない筈だ。
「だから訊きたい。かつての〝アリス〟はどうだったのか。今の〝アリス〟はどうなのか」
正解が解らないからこそ、整理しておく必要はあると思った。
「ずっと内側に居る三人なら、多少は解るんじゃないのか」
三人――桂、宇佐木、ジョリー。彼らは互いに顔を見合わせ、一巡してから環に向き直った。
「もう一人忘れてるよ、環くん」
勿体ぶるように桂が言う。
その一人を、環は知っている。
「真白だろ? あいつとは俺は連絡が取れない」
「じゃあ、呼んであげよっか。忙しいっていってすぐには来られないだろうけど」
「呼べるならそうしてくれ。あいつにも訊いてみたい」
「じゃあ、電話してみるね」
そう言って桂は、店にある電話の子機をとると、何も見ずに番号を打ち込んだ。長い呼び出しの後、ようやく電話に出たらしい宇佐見と会話を始める。
相手はなかなか諾と言わないようだ。食い下がる桂に対して、相手もなかなかしぶとい。
五分近く粘って、桂は電話を切った。
「今日来てくれるって」
「それは良かった。それまでおまえ達の話を聞こうか」
「話も何も、いつだってアリスちゃんはここで僕らとお茶会してるだけだよ」
「外で接するような〝アリス〟は居たのか」
「さあ、僕、外出ないから~」
誤魔化すようにくねくねと動く桂とは話がまともに続きそうにない。
相手を変え、
「ジョリーはどうなんだ?」
「記憶にはないけどね。大体ここでお茶飲んでるのが定石だし」
「すっきりしない物言いだな」
不満を見せた環に対し、あのね、とジョリーは言葉を続けた。
「僕らは代替わりしないっていっても、全部を覚えてるわけじゃないんだよ? 僕はまだ覚えてる方かも知れないけど、弥生なんて綺麗さっぱり忘れちゃうんだから」
「……なんか俺が莫迦みたいな言い方するなよ……」
「莫迦だなんて言ってないよ。忘れちゃってるって事実を言っただけ」
「でもまぁ、ジョリーの言うとおりなんだけど」
この様子では弥生は訊いても無駄なようだ。
「そもそもさ」
ジョリーが環の方を見る。
「そんなこと聞いて、どうするの? 何かが解ったところでお話は閉じないし、何か知ったところで正解は解らないんだよ?」
「駒は黙ってろ、ということか」
「そうじゃないよ。環が何を危惧してるのか僕には解らないけど、正しい終わり方さえ、僕らは知らないんだよ? 君が言う妙な感じの正体さえ、このお話のスパイスでしかないのかもしれないし」
振りまかれた胡椒に驚いてくしゃみをしているだけ。ジョリーの言い方はそんな風にさえ聞こえる。
目線を落とした環の横で、ふう、とジョリーは強く息をついた。
「君の疑問に答えるならね、今回の〝アリス〟は大分イレギュラーだと思うよ。こちら側にかなり好意的だし、大分踏み込んでこようとしてきてるみたいだし。それこそ、外で〝アリス〟と会うなんて、枠から飛び出しちゃってるようなものだからね」
これで満足か、とでも言いたそうに、ジョリーは口の端を上げてこちらを見ている。
飲み物を啜りながら、こちらが諦めるのを待っているかのようだ。
――無駄な質問。そう言われれば、そうかもな。
違和感の正体が、吉兆か凶兆かを知りたかっただけなのかもしれない。
二十人と一人が巻き込まれているこのおかしな世界は、環にとってさほど大事なものではなかった。ただ、巻き込まれているからにはその世界がどうなってしまうのか、気になるし、気にする権利もあると考えている。
「環は、質問して、どうしたかったんだ」
訊いてきたのは忠臣だ。
「俺は……」
言いかけて、言い淀んだ。
――どうしたい……?
考えても、何も思い浮かばなかった。
「……俺に、願望なんて、ないようだな……」
「でも、何かが妙だと思って俺たちを集めたんだ。なにかあるだろう」
「自分が得た感覚を、確かめたかっただけかもな。誰かも、同じ事を感じていないか。この兆しは何かを示すんじゃないだろうか。それを、確かめたかったのかもしれない」
「……正解さえ、解れば……」
忠臣の言うとおり、正解さえ解れば何の問題も無い。
結局、一つの駒として為すがままにしているしかないのだろう。
沈鬱とした雰囲気の中、突然、
「ふふふふ」
場違いな笑い声がした。
「みんな何真面目腐って怖い顔してるのさぁ。これはお茶会だよ? お茶を飲んで楽しくやっていればいいのさ」
ゆらゆらと揺れながら、桂が言った。
「難しい事はここには要らないよぉ。アリスちゃんが来てくれて、お茶会が成立すれば、僕は何だっていいからねぇ」
この場において、桂の存在は不気味ですらあった。
お茶会に固執するかわりに、お茶会以外にはまるで興味が無い。
「桂は何か知ってることはないのか」
「何について~?」
「たとえば……この輪廻の意味、とか」
「意味ねぇ」
笑みのまま、桂は首を傾げてみせる。少し揺れた後、細めた目をおもむろに開き、
「苦痛からの解放」
知らない表情の桂が居た。
ただ、それは一瞬のことで、
「なんてね~」
見間違いかと思うほど僅かのことだった。
宇佐木までもが驚きで硬直している。
桂の言葉が意味するところは解らない。ただ、それを問えば、またあの表情の桂に会うことになりそうだと思うと、躊躇われた。
会いたくない。
正気なのか狂気なのかまるで判別の付かない目の色は、触れてはいけないもののような気がした。
皆が固唾を呑んだとき、忠臣の背後で扉が開いた。
白かと見まごうほどの薄茶色の髪の青年。
不満に口を尖らせた宇佐見真白がいた。
そして、店内に居る四人分の視線がほぼ同時にやってくる。
桂、弥生、ジョリー、そして忠臣。
「待たせたな」
「呼び出すなんて珍しいね。クオーリだって話は出来るだろうに」
「桂と弥生にも話を聞きたかったからな。ここがいいと思った」
「そういうことか」
ソファ席でくつろいでいたジョリーが、飲み物を持ってカウンター席にまでやってきた。座ったのは一番端。
環は忠臣とジョリーの間にある空席に座ると、
「ダージリンを。今はセカンドフラッシュがあるだろ。農園は任せる」
桂に注文した。
コーヒーを飲んでいた忠臣が環の方を向き、
「今日は紅茶を飲みに来たわけじゃないんだろう? 一体何の用だ」
「〝アリス〟の輪廻の中に居続ける奴と、〝アリス〟と最も関わっているハートに話を聞きたくてな」
場の空気が、一瞬で凍ったのが解った。
誰もが一旦押し黙って、沈黙が暫く流れた。
聞こえるのは桂が紅茶を入れる作業の音だけ。紅茶を蒸らしている間は、完全に静寂となり、トポトポという音がして、やがて環の前にティーカップが出された。
淹れたてのそれを一口飲んで唇を湿らせてから、環は切り出した。
「俺は〝アリス〟をよく知らない。今の〝アリス〟もかつての〝アリス〟も。ただ、この間、外で会って妙な感じがした」
「妙、って?」
ジョリーが問う。
「表側で、こんなにも〝アリス〟と関わるものなのだろうか、とな」
はっと息を呑むのが聞こえた。環の右側。忠臣だ。
「忠臣は外で会いクオーリに連れて行き、俺たちがいたときは彼女自らがクオーリにやってきて、道端でも会った」
「そういえば父も会ったと言っていた。それと、遵も……」
忠臣が眉をひそめて環の方を見る。
「クローバーとも外で会ってたとはね……」
目は合わせずに、紅茶をもう一口。
「俺は所詮トランプだからはっきりとは解らない。けど、この関わり方を、俺は妙だと思った。閉じた世界で、箱庭の中で、物語は展開していくんじゃないのか」
誰かが作った物語の世界。筋書きも規則も何も解らないまま、為すがままに進行する荒唐無稽な世界。そこに囚われてどれくらい経っただろう。意識が芽生え、役割を知り、呼ばれるようにして集まった。その本当の意味を、環は知らない。理解できない。
ただ、役割があるのならば果たすべき事柄もある筈だ。
そして、役割を担っている状態で得た感覚は、間違ってはいない筈だ。
「だから訊きたい。かつての〝アリス〟はどうだったのか。今の〝アリス〟はどうなのか」
正解が解らないからこそ、整理しておく必要はあると思った。
「ずっと内側に居る三人なら、多少は解るんじゃないのか」
三人――桂、宇佐木、ジョリー。彼らは互いに顔を見合わせ、一巡してから環に向き直った。
「もう一人忘れてるよ、環くん」
勿体ぶるように桂が言う。
その一人を、環は知っている。
「真白だろ? あいつとは俺は連絡が取れない」
「じゃあ、呼んであげよっか。忙しいっていってすぐには来られないだろうけど」
「呼べるならそうしてくれ。あいつにも訊いてみたい」
「じゃあ、電話してみるね」
そう言って桂は、店にある電話の子機をとると、何も見ずに番号を打ち込んだ。長い呼び出しの後、ようやく電話に出たらしい宇佐見と会話を始める。
相手はなかなか諾と言わないようだ。食い下がる桂に対して、相手もなかなかしぶとい。
五分近く粘って、桂は電話を切った。
「今日来てくれるって」
「それは良かった。それまでおまえ達の話を聞こうか」
「話も何も、いつだってアリスちゃんはここで僕らとお茶会してるだけだよ」
「外で接するような〝アリス〟は居たのか」
「さあ、僕、外出ないから~」
誤魔化すようにくねくねと動く桂とは話がまともに続きそうにない。
相手を変え、
「ジョリーはどうなんだ?」
「記憶にはないけどね。大体ここでお茶飲んでるのが定石だし」
「すっきりしない物言いだな」
不満を見せた環に対し、あのね、とジョリーは言葉を続けた。
「僕らは代替わりしないっていっても、全部を覚えてるわけじゃないんだよ? 僕はまだ覚えてる方かも知れないけど、弥生なんて綺麗さっぱり忘れちゃうんだから」
「……なんか俺が莫迦みたいな言い方するなよ……」
「莫迦だなんて言ってないよ。忘れちゃってるって事実を言っただけ」
「でもまぁ、ジョリーの言うとおりなんだけど」
この様子では弥生は訊いても無駄なようだ。
「そもそもさ」
ジョリーが環の方を見る。
「そんなこと聞いて、どうするの? 何かが解ったところでお話は閉じないし、何か知ったところで正解は解らないんだよ?」
「駒は黙ってろ、ということか」
「そうじゃないよ。環が何を危惧してるのか僕には解らないけど、正しい終わり方さえ、僕らは知らないんだよ? 君が言う妙な感じの正体さえ、このお話のスパイスでしかないのかもしれないし」
振りまかれた胡椒に驚いてくしゃみをしているだけ。ジョリーの言い方はそんな風にさえ聞こえる。
目線を落とした環の横で、ふう、とジョリーは強く息をついた。
「君の疑問に答えるならね、今回の〝アリス〟は大分イレギュラーだと思うよ。こちら側にかなり好意的だし、大分踏み込んでこようとしてきてるみたいだし。それこそ、外で〝アリス〟と会うなんて、枠から飛び出しちゃってるようなものだからね」
これで満足か、とでも言いたそうに、ジョリーは口の端を上げてこちらを見ている。
飲み物を啜りながら、こちらが諦めるのを待っているかのようだ。
――無駄な質問。そう言われれば、そうかもな。
違和感の正体が、吉兆か凶兆かを知りたかっただけなのかもしれない。
二十人と一人が巻き込まれているこのおかしな世界は、環にとってさほど大事なものではなかった。ただ、巻き込まれているからにはその世界がどうなってしまうのか、気になるし、気にする権利もあると考えている。
「環は、質問して、どうしたかったんだ」
訊いてきたのは忠臣だ。
「俺は……」
言いかけて、言い淀んだ。
――どうしたい……?
考えても、何も思い浮かばなかった。
「……俺に、願望なんて、ないようだな……」
「でも、何かが妙だと思って俺たちを集めたんだ。なにかあるだろう」
「自分が得た感覚を、確かめたかっただけかもな。誰かも、同じ事を感じていないか。この兆しは何かを示すんじゃないだろうか。それを、確かめたかったのかもしれない」
「……正解さえ、解れば……」
忠臣の言うとおり、正解さえ解れば何の問題も無い。
結局、一つの駒として為すがままにしているしかないのだろう。
沈鬱とした雰囲気の中、突然、
「ふふふふ」
場違いな笑い声がした。
「みんな何真面目腐って怖い顔してるのさぁ。これはお茶会だよ? お茶を飲んで楽しくやっていればいいのさ」
ゆらゆらと揺れながら、桂が言った。
「難しい事はここには要らないよぉ。アリスちゃんが来てくれて、お茶会が成立すれば、僕は何だっていいからねぇ」
この場において、桂の存在は不気味ですらあった。
お茶会に固執するかわりに、お茶会以外にはまるで興味が無い。
「桂は何か知ってることはないのか」
「何について~?」
「たとえば……この輪廻の意味、とか」
「意味ねぇ」
笑みのまま、桂は首を傾げてみせる。少し揺れた後、細めた目をおもむろに開き、
「苦痛からの解放」
知らない表情の桂が居た。
ただ、それは一瞬のことで、
「なんてね~」
見間違いかと思うほど僅かのことだった。
宇佐木までもが驚きで硬直している。
桂の言葉が意味するところは解らない。ただ、それを問えば、またあの表情の桂に会うことになりそうだと思うと、躊躇われた。
会いたくない。
正気なのか狂気なのかまるで判別の付かない目の色は、触れてはいけないもののような気がした。
皆が固唾を呑んだとき、忠臣の背後で扉が開いた。
白かと見まごうほどの薄茶色の髪の青年。
不満に口を尖らせた宇佐見真白がいた。
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