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プロローグ ワルプルギスの夜に
幕間 歴史に隠された真実(村長の昔話全文)
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そうして村長の口から語られたのは、歴史で語られることのない、小さな村の秘匿された魔法儀式とそれにまつわる人の営みだった。
「これは代々、禰宜にのみ口伝によって受け継がれてきた秘匿された伝承じゃ。よいか、みだりに口外してはならぬぞ」
僕は大きく一つ頷いて、話の先を促した。
「ヴァルボルグスは鎮魂の祭りということになってはいるが、それは表向きの話じゃ。ほとんどの村人は知らんことじゃが、これは村全体で行う儀式魔法なんじゃよ。ただこの儀式には膨大な魔力を必要とする。それこそ儀式を初めた頃は、神和を生贄として捧げることで、魔力で足りない分を生命力で補って儀式をしていたのじゃ」
過去の伝承より明かされたのは、現在のような牧歌的な祭りの風景ではなく、悲惨な祈りと呪いの繰り返しの歴史だった。
――今より八百年ほど昔、一年の始まりは豊穣月だった。
篝火の風習が始まったのはその頃だった。
新しい年度に切り替わる前日の夜、各家族の代表者たちが集まって、次の一年の指導者を村から一人選ぶ、選定の儀が執り行われていた。また、次の日の夜、年が明けた後には自分の厩舎で飼っている家畜を入れ替えるために山に放牧する風習があった。けれども一度に大量の家畜を野山に放牧するので、それを狙う狼などの動物や魔物、魔女などが集まってきてしまう。それを森の奥へと追い返すべく、「威嚇の篝火」を行うようになった。篝火に合わせて、どんどんと花火を撃ち、がらがらとカウベルを鳴らし、ぎゃーぎゃーと騒いで威嚇していた。
いつしかそれが選定の儀と一緒になって、ただの宴会の場になっていった。指導者を決めるのも有耶無耶になり、ヴァルボルグスはただ騒ぐだけの祭りになった。
しかし、巨大な炎が持つ魔力は、人々の心を惹きつけた。
それが、信仰の対象となるまでそう長くはかからなかった。
篝火は一年の息災を祝う記念日となった。
何か一年の不幸があったときは、その炎を以て厄を払い落とし、次の一年は幸せでありますようにと、人々は願うようになった。
「威嚇の篝火」が儀式的意味合いを持ち始めると同時に、指導者は祭司を兼ねるようになっていった。
「――そして人々は無責任に篝火に願い、それが叶えられなかった時には祭司を責め始めたのじゃ」
神の怒りを和ぎ鎮め、災いが起こらないようにすることから、それを務める者を「神和」と呼ぶようになった。だが、その身を捧げるのは、あくまで村にとっては災いが起こらないようにするためだけの行為であったので、命を捧げたところで誰しもイエス・キリストのように崇拝されるようなことなどなく、徐々にそれが当たり前だと思われるようになっていった。
「――ある時代の祭司が自分の娘を生贄に捧げたくなかったがために、村人全員から少しずつ魔力を集めて、村全体を守るという術式をあみだした。じゃが、当初その方法は村人の理解を得ることはできなかった。神職の使命を放棄する気かと、村人からの顰蹙を買ってしもうたんじゃ」
村人には伝統を変えることに対する畏怖の念もあったことだろう。今までやってきた方法を変えてしまうことで、災いが起きてしまうのではないかと不安になった者も多かったそうだ。今まで使命を全うしてきたご先祖様の顔に泥を塗るのかという声も多かった。
だが祭司にとってはどうだろうか。溺愛している娘の命を村のために捧げたところで、誰にも感謝されることなく、家畜の命同然に消費されてしまうというのなら、進んでその運命を受け入れるなど耐えられなかっただろう。
「じゃから、その祭司は神職であるよりも親であることを取ろうとした。一計を案じ、娘を生贄にしたように見せかけて、内密に村人から魔力を吸い上げることにした。だがそこで問題が起きた。もともとの魔力の少ない子供や老人が、次々に倒れ始めた。何人かは衰弱死してしまう者も現れた。成人でも体調不良や貧血を訴える者が多かった。誰かれ構わず、同じ量の魔力を均等に吸い上げたのがまずかったのじゃ」
人の身体は、外から取り入れた魔力をある程度貯めておける。その貯蔵量は人によって様々だ。大量の魔力を使い切ってしまうと、大量に血を流してしまった時のように、意識を失って倒れてしまう。空になってしまった魔力を補充しようと、そこに生命力が流れ込む。結果、生命維持に必要な生命力が足りなくなって衰弱死する。さらに魔力を引き出そうとすれば、そうやって補充された生命力ですら外に流れていく。
「――そうして疑念の矛先は祭司に向けられることになる。こんな流行病みたいな悲惨な状況は、お前がちゃんと儀式をやらなかったせいじゃないか、と。それでも娘の命を守りたかったその祭司は、自らの命を捧げて旧来の方法で儀式を行い、責任を取らされるかのようにこの世を去った」
祭司がいなくなっても儀式の連鎖は終わらない。
誰かが儀式を執り行わなければたちまち村は混乱に陥り、崩壊してしまう。
一年のはじまりは豊穣月だった古代より続く呪縛の連鎖。
毎年決まってその前夜に、新しい祭司が選ばれる。
祭司も村人も、村を守りたいと思っている。
祭司にも村人にも、人を殺したいと思っている人はいない。
だけれども願う平和はすれちがい、誰も悪くなんてなかったのに、
正体のない呪いが生み出されていった。
村人は平穏に暮らしたい。
でも、そうすると、司祭はそのための生贄を出さなきゃならない。
司祭は家族を守りたい。
でも、そうすると、村人は司祭に村を壊す気かと責め立てる。
二律背反の祈りが呪いを生み出し、連綿と折り重なっていく。
呪いを鎮めるための儀式が、新たな呪いを生み出していく矛盾。
儀式で生み出された呪いを浄化するために、さらなる儀式を必要とする。
そうして次第に増えていった呪いは、もはや一人の人間の生命力をまるまる使っても賄えなくなっていった。
「いよいよ、村全体が崩壊の危機に直面したとき、エリクという一人の青年が村を訪れた。村を救うためにやってきた、などと吹聴していたから、誰も信用などしていなかった。だが、村を襲いに来た狼を追い返し、彼の耕した畑はいつも豊作続きで、皆がその人物に興味を抱き始めたのじゃ」
村人の信用を得た彼は、儀式の方法を少し変えるよう提案する。篝に使う木の材料を、森から直接集めてくるのではなく、一旦それぞれが家に持って帰り、自分の家の外壁や屋根に飾っておくように指示した。
これもすべて儀式のための魔力を集めるためであったが、エリクは村人から直接吸い取るのではなく、家に飾らせて間接的に魔力を集める方法を考えた。今までで最も負担がなく、最も多くの魔力を集められる。そして現在でもその方法が続けられている。
「――それが、今から二百年ほど昔。当時青年じゃったエリクはその後、そうして様々な村を治め、建国した。それがこのユングヴィアランドであり、後に勝利王と呼ばれる初代国王となったのじゃ。」
これが今のこの国が紡いできた歴史。
僕達の祖先が辿ってきた系譜と足跡。
エリクのように、名前の残る英雄譚もあれば、
時の司祭のように歴史の闇に葬られる人もいた。
「これは代々、禰宜にのみ口伝によって受け継がれてきた秘匿された伝承じゃ。よいか、みだりに口外してはならぬぞ」
僕は大きく一つ頷いて、話の先を促した。
「ヴァルボルグスは鎮魂の祭りということになってはいるが、それは表向きの話じゃ。ほとんどの村人は知らんことじゃが、これは村全体で行う儀式魔法なんじゃよ。ただこの儀式には膨大な魔力を必要とする。それこそ儀式を初めた頃は、神和を生贄として捧げることで、魔力で足りない分を生命力で補って儀式をしていたのじゃ」
過去の伝承より明かされたのは、現在のような牧歌的な祭りの風景ではなく、悲惨な祈りと呪いの繰り返しの歴史だった。
――今より八百年ほど昔、一年の始まりは豊穣月だった。
篝火の風習が始まったのはその頃だった。
新しい年度に切り替わる前日の夜、各家族の代表者たちが集まって、次の一年の指導者を村から一人選ぶ、選定の儀が執り行われていた。また、次の日の夜、年が明けた後には自分の厩舎で飼っている家畜を入れ替えるために山に放牧する風習があった。けれども一度に大量の家畜を野山に放牧するので、それを狙う狼などの動物や魔物、魔女などが集まってきてしまう。それを森の奥へと追い返すべく、「威嚇の篝火」を行うようになった。篝火に合わせて、どんどんと花火を撃ち、がらがらとカウベルを鳴らし、ぎゃーぎゃーと騒いで威嚇していた。
いつしかそれが選定の儀と一緒になって、ただの宴会の場になっていった。指導者を決めるのも有耶無耶になり、ヴァルボルグスはただ騒ぐだけの祭りになった。
しかし、巨大な炎が持つ魔力は、人々の心を惹きつけた。
それが、信仰の対象となるまでそう長くはかからなかった。
篝火は一年の息災を祝う記念日となった。
何か一年の不幸があったときは、その炎を以て厄を払い落とし、次の一年は幸せでありますようにと、人々は願うようになった。
「威嚇の篝火」が儀式的意味合いを持ち始めると同時に、指導者は祭司を兼ねるようになっていった。
「――そして人々は無責任に篝火に願い、それが叶えられなかった時には祭司を責め始めたのじゃ」
神の怒りを和ぎ鎮め、災いが起こらないようにすることから、それを務める者を「神和」と呼ぶようになった。だが、その身を捧げるのは、あくまで村にとっては災いが起こらないようにするためだけの行為であったので、命を捧げたところで誰しもイエス・キリストのように崇拝されるようなことなどなく、徐々にそれが当たり前だと思われるようになっていった。
「――ある時代の祭司が自分の娘を生贄に捧げたくなかったがために、村人全員から少しずつ魔力を集めて、村全体を守るという術式をあみだした。じゃが、当初その方法は村人の理解を得ることはできなかった。神職の使命を放棄する気かと、村人からの顰蹙を買ってしもうたんじゃ」
村人には伝統を変えることに対する畏怖の念もあったことだろう。今までやってきた方法を変えてしまうことで、災いが起きてしまうのではないかと不安になった者も多かったそうだ。今まで使命を全うしてきたご先祖様の顔に泥を塗るのかという声も多かった。
だが祭司にとってはどうだろうか。溺愛している娘の命を村のために捧げたところで、誰にも感謝されることなく、家畜の命同然に消費されてしまうというのなら、進んでその運命を受け入れるなど耐えられなかっただろう。
「じゃから、その祭司は神職であるよりも親であることを取ろうとした。一計を案じ、娘を生贄にしたように見せかけて、内密に村人から魔力を吸い上げることにした。だがそこで問題が起きた。もともとの魔力の少ない子供や老人が、次々に倒れ始めた。何人かは衰弱死してしまう者も現れた。成人でも体調不良や貧血を訴える者が多かった。誰かれ構わず、同じ量の魔力を均等に吸い上げたのがまずかったのじゃ」
人の身体は、外から取り入れた魔力をある程度貯めておける。その貯蔵量は人によって様々だ。大量の魔力を使い切ってしまうと、大量に血を流してしまった時のように、意識を失って倒れてしまう。空になってしまった魔力を補充しようと、そこに生命力が流れ込む。結果、生命維持に必要な生命力が足りなくなって衰弱死する。さらに魔力を引き出そうとすれば、そうやって補充された生命力ですら外に流れていく。
「――そうして疑念の矛先は祭司に向けられることになる。こんな流行病みたいな悲惨な状況は、お前がちゃんと儀式をやらなかったせいじゃないか、と。それでも娘の命を守りたかったその祭司は、自らの命を捧げて旧来の方法で儀式を行い、責任を取らされるかのようにこの世を去った」
祭司がいなくなっても儀式の連鎖は終わらない。
誰かが儀式を執り行わなければたちまち村は混乱に陥り、崩壊してしまう。
一年のはじまりは豊穣月だった古代より続く呪縛の連鎖。
毎年決まってその前夜に、新しい祭司が選ばれる。
祭司も村人も、村を守りたいと思っている。
祭司にも村人にも、人を殺したいと思っている人はいない。
だけれども願う平和はすれちがい、誰も悪くなんてなかったのに、
正体のない呪いが生み出されていった。
村人は平穏に暮らしたい。
でも、そうすると、司祭はそのための生贄を出さなきゃならない。
司祭は家族を守りたい。
でも、そうすると、村人は司祭に村を壊す気かと責め立てる。
二律背反の祈りが呪いを生み出し、連綿と折り重なっていく。
呪いを鎮めるための儀式が、新たな呪いを生み出していく矛盾。
儀式で生み出された呪いを浄化するために、さらなる儀式を必要とする。
そうして次第に増えていった呪いは、もはや一人の人間の生命力をまるまる使っても賄えなくなっていった。
「いよいよ、村全体が崩壊の危機に直面したとき、エリクという一人の青年が村を訪れた。村を救うためにやってきた、などと吹聴していたから、誰も信用などしていなかった。だが、村を襲いに来た狼を追い返し、彼の耕した畑はいつも豊作続きで、皆がその人物に興味を抱き始めたのじゃ」
村人の信用を得た彼は、儀式の方法を少し変えるよう提案する。篝に使う木の材料を、森から直接集めてくるのではなく、一旦それぞれが家に持って帰り、自分の家の外壁や屋根に飾っておくように指示した。
これもすべて儀式のための魔力を集めるためであったが、エリクは村人から直接吸い取るのではなく、家に飾らせて間接的に魔力を集める方法を考えた。今までで最も負担がなく、最も多くの魔力を集められる。そして現在でもその方法が続けられている。
「――それが、今から二百年ほど昔。当時青年じゃったエリクはその後、そうして様々な村を治め、建国した。それがこのユングヴィアランドであり、後に勝利王と呼ばれる初代国王となったのじゃ。」
これが今のこの国が紡いできた歴史。
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