贖罪の救世主

水野アヤト

文字の大きさ
上 下
755 / 841
第五十四話 崩壊の序曲

しおりを挟む
 両脚を撃ち抜かれたヴィヴィアンヌが、反乱軍の兵士によって自由を奪われ、無惨に連行されていく姿を、スコープ越しにずっと見ていた者がいる。彼女の脚を撃った張本人は、スコープから目を離し、うつ伏せの射撃体勢より立ち上がって、大事そうに自らの愛銃を抱えた。
 
「ねえ⋯⋯⋯、約束は守ったよ?」
 
 振り向いたその狙撃手は、怒りと憎悪に歪んだ表情で、自分を背後から監視していた兵士達を睨みつける。すると、兵の指揮官らしき男が、満足気に下卑た笑みを浮かべて見せる。狙撃手が言う「約束」というのは、どうやら守られたと判断されたらしい。

「死ね⋯⋯⋯」

 狙撃手の怒りは尋常ではなかった。何故なら、たった今味方を撃つよう命令され、しかも自分が撃ったその味方は、反乱軍の手に落ちてしまったからだ。仲間想いのこの狙撃手からすれば、自分を殺してしまいたくなる程の怒りが湧く。

「このクソ野郎。僕、お前を絶対殺すから⋯⋯⋯」

 ヴィヴィアンヌを撃った狙撃手の名は、イヴ・ベルトーチカ。
 無慈悲な堕天使の異名を持つ彼は今、仲間達を裏切り、反乱軍に加担する事になってしまっていた。









 ミルアイズに集まった六つの国の軍隊。彼らの目的は、この地に逃げ込んだはずの人物を捕らえ、反乱を成功させる事にあった。
 探している人物とは勿論、ヴァスティナ帝国将軍リクトビア・フローレンスである。しかし、炎上する屋敷や防衛陣地を幾ら探しても、彼の姿はおろか、存在した痕跡すら見つからない。
 
 自分達が謀られたと気付くのに、長い時間は必要としなかった。六つの国の軍隊を纏めて指揮する、ブラウブロワの軍の将軍は、消火活動が行われ始めた炎上する屋敷を眺め、謀った本人が運ばれてくるのを待っている。
 程なくして、命令通り謀を企んだ張本人が、二人の兵に腕を担がれ無理矢理連れて来られた。

「ふん。無様だな、番犬よ」
「⋯⋯⋯ブラウブロワ軍将軍ザンバ・バッテンリングと見た。将軍自ら、こんなところまでご苦労なことだ」
「ほう? 一目で俺を弟のジルバでなく兄ザンバと見抜いたか。噂通り優秀な奴だな」

 双子の弟ジルバでないと直ぐに見抜いた彼女に、敵ながら関心を覚えたザンバは、元アーレンツ情報局員の能力に驚きを隠せなかった。
 ザンバ達が捕らえた相手、帝国国防軍親衛隊隊長ヴィヴィアンヌ・アイゼンリーゼは、彼らの手に落ちた。撃たれて動けない両脚はそのままで、抵抗できないよう両手には手枷が嵌められている。彼女の両腕を二人の兵が抱え、周りにも十人以上の兵が待機し、化け物と呼ばれている彼女が暴れ出さぬよう、相手が負傷していても尚警戒している。
 
 脚を負傷し、両手を拘束され、抵抗を封じられても尚相手を威圧するヴィヴィアンヌ。対してザンバは、鎧甲冑を纏っていても見て分かる、自慢の屈強な体格でゆっくりと彼女の目の前に近付き、恐れず彼女の顔を覗き込んだ。

「単刀直入に聞くが、狂犬は今何処だ? 少なくとも、ミルアイズにいないのだけはもう分かっている」
「⋯⋯⋯知らんな。貴様達の探し方が悪いだけだろう?」

 挑発するヴィヴィアンヌの頬を、ザンバの張り手が容赦なく打ち付ける。殴られた痛みに声一つ上げず、一瞬で腫れた頬の痛みなど気にせず、再び彼女はザンバを睨みつけた。

「さてはお前、ブラドからの移動の途中で狂犬と別れたな? 奴を何処へ向かわせた?」
「人に聞くばかりでなく、自分の頭で考えてみたらどうだ? 部下に低能が知れるぞ」

 またも挑発するヴィヴィアンヌの、あまりにも恐れ知らずの言葉に、ザンバは怒りを露わにするどころか、大声で笑い出した。釣られたようにヴィヴィアンヌも笑うが、周りの兵士達は全員、顔が真っ青になって緊張している。
 
「ぶわっはははははは!! だから糞生意気な女は嫌いなんだ!」

 抵抗できないヴィヴィアンヌの腹に、力を込めたザンバの拳が撃ち込まれる。内臓を押し潰されるような衝撃に、耐え切れず苦痛の声が漏れ、表情も苦し気に歪む。苦しむ彼女の姿を愉しむザンバは、右手で彼女の髪を乱暴に掴んで顔を上げさせ、左手で彼女の首を鷲掴んで締め上げる。

「リクトビアの居場所なぞ、お前に聞かずとも直に判明する。お前の抵抗は無駄な努力なんだよ」
「ぐっ⋯⋯⋯! ううっ⋯⋯⋯!」
「命乞いどころか悲鳴の一つも上げんのか。これは後で愉しめそうだ」

 口ではそう言いつつも、まだ殺すわけにはいかないため、ザンバはヴィヴィアンヌから手を離す。この男が予想する通り、リクトビアは最初からミルアイズにはいない。今頃彼は、ヴィヴィアンヌが信頼するレイナ達と共に、安全な場所に到着している頃だ。
 反乱軍を撃滅する作戦は失敗したものの、第一目標であるリクトビアの安全確保には成功している。これから自分がどんな目に遭うか分かっていても、リクトビアが無事であるならば、それだけでヴィヴィアンヌはこの先に待つ地獄にも耐えられる。

「おい、この女の怪我はちゃんと治療しておけ。折角の楽しみを出血で死なせては面白くなくなる」

 ザンバの命令を受けた兵士達によって、再びヴィヴィアンヌは怪我の治療をするべく連行される。
 これが、真面に休める最後の時間と彼女は思う。一先ず役目を終えた事で、眠っていないせいもあって一気に疲れが出たのだ。
 ザンバの言葉を恐れもせずに彼女は、兵士達に連れていかれる中で、その意識を闇の中へと落としていく。再び目が覚めた時、自分が地獄に落とされているのだと知りながら⋯⋯⋯。









 ミルアイズでの戦いが終結した同時刻。帝国国防軍将軍リクトビアことリックは、リリカ達と共にエステラン国にその身を寄せていた。
 彼らがいるのは、エステラン城内のとある離宮である。この離宮はかつて、エステラン国第二王子メロースが、側室を住まわせていたものであった。メロース亡き後、この離宮は客人用のものとなり、今はリック達一行が通されている。
 
 離宮とはいえ、その造りは主城にも劣らぬ立派なもので、滞在に何不自由はない。ブラドの宮殿よりは小さいが、寝室のベッドを始めとした家具は、どれも高級なものばかりであった。
 リックがいる寝室は、かつてメロースが使っていた部屋という事もあり、離宮内でも家具の質は群を抜いている。しかしリックは、そんな家具には目も向けず、夜空の月明かりを頼りに、窓から見える離宮の庭園を眺めていた。

「また花ばかり眺めて⋯⋯⋯。そろそろ休む時間だよ」
「すみません、でももうちょっとだけ⋯⋯⋯」
「我儘な子だね。薬のために水を汲んでくるから、この部屋で大人しくしているんだよ。レイナ、少し任せるね」
「はい、リリカ様」

 寝室にはリックの世話をするリリカと、彼の警護を担当しているレイナの姿がある。同じく警護を担当しているクリスは、侵入者を警戒して、今は離宮内を巡回中である。
 水を汲みに行くべく、リリカが寝室を後にすると、部屋にはリックとレイナだけが残された。二人きりとなった室内で、窓の外を眺めるリックを見つめているレイナが、不安気な彼の表情に気が付く。

「⋯⋯⋯何か、心配事でも?」
「⋯⋯⋯ヴィヴィアンヌさんのことです。俺達の囮になってくれると言って別れましたが、本当に大丈夫か心配で」

 リックが心配する思いは、レイナとて同じであった。
 ヴィヴィアンヌの作戦は、ブラド公国を護衛部隊と共に脱出した後、道中でリック達と秘かに別れ、彼女達は囮となって行動する事であった。作戦は成功し、道中襲撃を受ける事もなくリック達一行は、本来の目的地であるエステラン国に到着できたのである。
 リックの他に同行しているのはリリカと、傍で彼を警護するレイナとクリスに加え、十数人の兵士のみである。これは、リック達の居場所を敵に察知されぬよう、最低限の人数に戦力を絞った結果である。
 リックが無事エステラン国に到着できるよう、ヴィヴィアンヌ達囮部隊は、レイナとクリス旗下の戦力を借り受け、親衛隊も置く事で、彼がそこにいるよう敵に思わせる策だった。
 その作戦のために、レイナとクリスがいるとは言え、リックを守る戦力は、非常に少ない数となってしまった。対策としてヴィヴィアンヌは、教導任務のため今は南ローミリアにいるヘルベルトと、指揮下の鉄血部隊に連絡を取った。
 鉄血部隊には直ちにエステラン国へ向かえと要請され、リック達は彼らの到着を待ち、この国を発つ予定だ。鉄血部隊が護衛に加われば、数百の味方を得るのと同じである。鉄血部隊という護衛戦力が整うまでの間は、この地より動かず、部隊と合流でき次第、南ローミリアを目指して再出発するのだ。
 
 ただ、自分達は良くても、囮役となっているヴィヴィアンヌ達には、敵の注意が全て向く事になってしまう。そんな事は、記憶を失っているリックにも分かる、危険な作戦行動であった。
 だからこそ彼女の身が心配なのだが、レイナまでもが彼と同じであってはいけない。不安の色を顔から消したレイナが、少しでも安心させようと薄く笑みを浮かべる。

「御安心下さい閣下。ヴィヴィアンヌは私やクリスを凌ぐ実力者です。親衛隊や第三戦闘団の精鋭に、我が隊まで同行しているのですから、敵に負けるはずなど絶対にありませんよ」
「レイナさん⋯⋯⋯」
「それに、計画では新設の第四戦闘団が彼女達に合流します。第四もいれば、どんな敵も恐れるに足りません」

 ヴィヴィアンヌが言う通り、第四戦闘団さえ加われば、ヴィヴィアンヌに敗北はあり得ない。
 作戦が漏れるのを防ぐべく、無線封鎖が行われている関係で、ヴィヴィアンヌ達が今どのような状況にあるか、レイナ達はまだ知り得ない。魔法石を基にする似たような連絡手段を、もし何処かで敵が使用していた場合、連絡を傍受される危険があるため、無線の使用は禁止されている。
 作戦説明の際、ヴィヴィアンヌはこうした理由で無線を禁止したが、真の理由は、帝国国防軍内の裏切り者を警戒しての事であると、レイナは察している。つまり、無線封鎖の本当の目的は、敵ではなく味方を警戒してのものだった。
 ブラド公国での一件は、ホーリスローネ王国を利用した真の黒幕がおり、それは味方の中にいるかもしれないというのが、ヴィヴィアンヌの出した仮説である。真相がどうであれ、情報漏れの警戒に万全を期すという点もあり、レイナは無線封鎖を良しとしている。本心では裏切りなど信じたくはないが、万が一の事態を彼女は警戒しているのだ。

「レイナさんも⋯⋯⋯、ヴィヴィアンヌさんが心配なんですね」
「⋯⋯⋯!」
「考えていることが顔に出るからすぐにわかります。俺を安心してくれようとしたのに、すみません」

 リックの言葉がレイナの胸に突き刺さり、彼女を驚愕させる。これをクリスやヴィヴィアンヌに言われるなら分かるが、記憶を失ったはずのリックに言われるとは、思っても見なかったからだ。
 自分の悪いところを見抜かれ、レイナは何も言えずに俯いてしまう。そんな彼女の姿を見て、「しまった」と思ったリックが、慌てて彼女へと言葉を続ける。

「ごっ、ごめんなさい! 落ち込ませるつもりは全然なくて⋯⋯⋯!」
「いえ⋯⋯⋯、私が未熟なばかりにこんな⋯⋯⋯」
「わかりやすいのは悪いことばかりじゃありません。レイナさんってすぐ顔に出るから、なんだか可愛くって好きです」
「!?」

 気を遣って励まそうとするリックの言葉が、レイナの頬を羞恥で朱に染める。恥ずかしげもなくそんな事が言えるのは、記憶を失っても変わらないのだと、改めてレイナは思う。
 愛した者、共に戦ってきた仲間の事を憶えていなくとも、彼は紛れもなくリックなのではないか。そう考えてしまうと、自分達が何を恐れ、何のために彼の記憶が戻るのを願っているのか、彼女には分からなくなりそうに思えた。

「⋯⋯⋯私は、貴方にそんな風に言われるのが、正直苦手です」
「そっ、そうですよね⋯⋯⋯。好きだなんて、女の子の前で軽々しく言ったら―――」
「でも⋯⋯⋯、貴方がそう言ってくれるのが、本当は嬉しい」

 何も憶えていなくとも、別人のようになってしまっても、レイナの目の前にいるのは、誰でもないリックなのである。
 仲間達は皆、リックの記憶が一日でも早く戻るのを願い続けている。そして彼は、口には出さない皆の思いを悟り、本当は必死に思い出そうとしている。
 その証拠に、今もこうして窓の外から花を眺めている。花には、女王ユリーシアとの思い出が詰まっている。花を見ると懐かしい気持ちになるから、彼はずっと花を見つめ続けるのだ。そうすれば、忘れてしまった大切な日々を、きっと取り戻せると信じて⋯⋯⋯。
 一人で抱え込んでしまうのは、彼の悪い癖だ。だが、大切な仲間達のためにと思う優しさは、記憶がなくても変わらない。だからこそ、彼がこの先どうなろうとも、彼女が進むべき道は決して変わらない。

「閣下は私のことを、どう思っておいでですか?」
「俺が、レイナさんのことを⋯⋯⋯?」
「貴方が私のことをどう思っていようと、この忠誠は変わりはしません。けれども、貴方にとって私は何なのか、それだけは知りたいんです」

 二人きりの場。普段のリックには聞けない事を聞く、絶好の機会だった。
 記憶の有無に関わらず、変わらないリック。しかし今の方が、いつもより正直に答えてくれるだろう。彼にとって自分の存在とは何であるか、それを教えてもらえたらなら、度し難い己の欲深な想いを断ち切れる。
 気付き始めてしまったこの感情。忠に尽くすだけの、ただの槍ではいられなくなる想い。もし彼が、自分を大切な仲間だと考えているだけならば、こんなものは全て捨て去れる。

「俺にとって、レイナさんは――――」

 彼女が望む通りにしようと、リックが言葉を開きかける。だがそれを、突然扉をノックする音が遮ってしまう。ノックの後にすぐ扉が開かれ、巡回から戻って来たクリスが、驚いている二人の様子に怪訝な顔をして見せた。

「人が見回りから帰ってきただけで、幽霊でも見たのかってくらい驚きやがって。まさか⋯⋯⋯⋯⋯⋯、本当に出たんじゃねえだろうな⋯⋯⋯!?」 
「あっ、いやその、急に入って来たからびっくりしただけです⋯⋯⋯。ねぇ、レイナさん?」
「⋯⋯⋯破廉恥剣士、ノックするなら許可も取ってから入れ」
「めんどくせぇんだよ。どうせリックと俺達しかいねぇんだから、別に問題ねぇだろ」

 ある意味絶妙な瞬間に現れたクリスに、不機嫌になったレイナの睨みが飛ぶ。また面倒な事考えてたのかと、二人の様子から何となく察したクリスは、見回りついでに調達した酒瓶をリックに見せる。

「見ろよリック。離宮の地下で酒蔵を見つけてよ、年代物のいい奴を持って来たんだ。一緒に飲もうぜ」
「気持ちは嬉しいんですが、そろそろ薬を飲んで寝るところで⋯⋯⋯」
「連れねぇこと言うなよ。一杯くらい付き合えって」
「いやでも、今飲んだらきっとリリカさんに怒られ⋯⋯⋯」

 断ろうと言いかけたリックが、自分に詰め寄ってきたクリスの背後を見て、恐怖で固まってしまう。こういう時も察しのいいクリスは、背後から伝わる怒りのオーラに気が付いて、恐る恐る振り返った。
 クリスが振り向いた真後ろには、水を入れた瓶を片手に、口が笑っているが目が全く笑っていない、明らかに御立腹なリリカの姿があった。

「クリス。嫌がっているリックに無理やりなんて、感心しないね」
「ごっ、誤解だぜリリカ姉さん⋯⋯⋯。俺はリックを元気付けようと――――」
「夜一人で眠れなくなる恐い話を延々と聞かせてあげようか?」
「なななななに言ってんだだだだだ。おおおおおおおれがそんなんにびびびびびるわけ――――」
「実は私達がいるこの離宮はね、夜な夜なエステラン王族を呪って死んだ侍従の怨念が――――」
「頼むから慈悲をくれよ!! 全部俺が悪かったって!!!」

 今にも泣き出しそうにしながら、必死に許しを請うクリスの姿を、妖艶な笑みを浮かべて眺めるリリカ。そんな二人の様子を、苦笑いしながら見ているリックの視界の外で、レイナは拳を強く握り締めて俯いてしまう。

(馬鹿か私は⋯⋯⋯。もし望む答えでなかったら、どうにもできないくせに)

 その夜、一人苦悩するレイナの想いは変わらないまま、彼らは眠りについた。 
 そして、未だ彼らは、自分達が気付かぬ間に危機に陥りつつある事を、まだ知る由もない。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

異世界ライフは山あり谷あり

常盤今
ファンタジー
会社員の川端努は交通事故で死亡後に超常的存在から異世界に行くことを提案される。これは『魔法の才能』というチートぽくないスキルを手に入れたツトムが15歳に若返り異世界で年上ハーレムを目指し、冒険者として魔物と戦ったり対人バトルしたりするお話です。 ※ヒロインは10話から登場します。 ※火曜日と土曜日の8時30分頃更新 ※小説家になろう(運営非公開措置)・カクヨムにも掲載しています。 【無断転載禁止】

少し冷めた村人少年の冒険記

mizuno sei
ファンタジー
 辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。  トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。  優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

神の盤上〜異世界漫遊〜

バン
ファンタジー
異世界へ飛ばされた主人公は、なぜこうなったのかも分からぬまま毎日を必死に生きていた。 同じく異世界へと飛ばされた同級生達が地球に帰る方法を模索している中で主人公は違う道を選択した。 この異世界で生きていくという道を。 なぜそのような選択を選んだのか、なぜ同級生達と一緒に歩まなかったのか。 そして何が彼を変えてしまったのか。 これは一人の人間が今を生きる意味を見出し、運命と戦いながら生きていく物語である。

ちっちゃくなった俺の異世界攻略

鮨海
ファンタジー
あるとき神の采配により異世界へ行くことを決意した高校生の大輝は……ちっちゃくなってしまっていた! 精霊と神様からの贈り物、そして大輝の力が試される異世界の大冒険?が幕を開ける!

転生貴族のハーレムチート生活 【400万ポイント突破】

ゼクト
ファンタジー
ファンタジー大賞に応募中です。 ぜひ投票お願いします ある日、神崎優斗は川でおぼれているおばあちゃんを助けようとして川の中にある岩にあたりおばあちゃんは助けられたが死んでしまったそれをたまたま地球を見ていた創造神が転生をさせてくれることになりいろいろな神の加護をもらい今貴族の子として転生するのであった 【不定期になると思います まだはじめたばかりなのでアドバイスなどどんどんコメントしてください。ノベルバ、小説家になろう、カクヨムにも同じ作品を投稿しているので、気が向いたら、そちらもお願いします。 累計400万ポイント突破しました。 応援ありがとうございます。】 ツイッター始めました→ゼクト  @VEUu26CiB0OpjtL

スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活

昼寝部
ファンタジー
 この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。  しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。  そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。  しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。  そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。  これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。

継母の心得

トール
恋愛
【本編第一部完結済、2023/10〜第二部スタート ☆書籍化 2024/11/22ノベル5巻、コミックス1巻同時刊行予定☆】 ※継母というテーマですが、ドロドロではありません。ほっこり可愛いを中心に展開されるお話ですので、ドロドロ重い、が苦手の方にもお読みいただけます。 山崎 美咲(35)は、癌治療で子供の作れない身体となった。生涯独身だと諦めていたが、やはり子供は欲しかったとじわじわ後悔が募っていく。 治療の甲斐なくこの世を去った美咲が目を覚ますと、なんと生前読んでいたマンガの世界に転生していた。 不遇な幼少期を過ごした主人公が、ライバルである皇太子とヒロインを巡り争い、最後は見事ヒロインを射止めるというテンプレもののマンガ。その不遇な幼少期で主人公を虐待する悪辣な継母がまさかの私!? 前世の記憶を取り戻したのは、主人公の父親との結婚式前日だった! 突然3才児の母親になった主人公が、良い継母になれるよう子育てに奮闘していたら、いつの間にか父子に溺愛されて……。 オタクの知識を使って、子育て頑張ります!! 子育てに関する道具が揃っていない世界で、玩具や食器、子供用品を作り出していく、オタクが行う異世界育児ファンタジー開幕です! 番外編は10/7〜別ページに移動いたしました。

神に異世界へ転生させられたので……自由に生きていく

霜月 祈叶 (霜月藍)
ファンタジー
小説漫画アニメではお馴染みの神の失敗で死んだ。 だから異世界で自由に生きていこうと決めた鈴村茉莉。 どう足掻いても異世界のせいかテンプレ発生。ゴブリン、オーク……盗賊。 でも目立ちたくない。目指せフリーダムライフ!

処理中です...