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第五十話 貴方には愛を、私には銃を
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「身を隠すならば、ちょうど適した村がこの近くにあります」
「そうなんですの? でも地図には近辺に村なんて載ってませんわ」
「地図にも忘れ去られた小さな村です。ここならば敵も把握していないでしょうし、第二戦闘団からも位置的には近いでしょう」
「いっその事、この変態将軍は地面に埋めて隠そうとも思いましたけど、こんな打って付けの村があるなら穴を掘る必要もありませんわね」
「おいこら、泣かすぞ?」
「二人が身を隠す場所はここで決まりですわね。それと、護衛は少数精鋭でお願いしますわ」
「にしても、よくこんな地図にも載ってない村を知ってたよな。どういう村なんだ?」
「⋯⋯⋯私の故郷です」
秘かに第一戦闘団を離れた少数部隊。一台の大型自動二輪車が先導する形で、輸送車輌が一台後ろから続く。少人数のその部隊が辿り着いたのは、地図に存在しない小さな村だった。
「着きました、閣下」
自慢の大型自動二輪車を停車させ、男顔負けの佇まいで到着を告げたアングハルトの背に、腕を回して抱き付き単車に跨っていたリック。二人が到着したのは、アングハルトの故郷であるという小さな村、ミハ村だった。
アングハルトが単車を停めた後ろに、後続の車輛もゆっくり停車する。単車を降りたアングハルトが見つめる先には、石造りの家が一軒建っていた。
「変わらない⋯⋯⋯」
自分が暮らしていた頃と、何一つ変わっていない。その光景に懐かしさを覚えるアングハルトのもとに、彼女達の到着に驚いた村人達が集まって来る。
「あらそんな! セリーヌちゃんじゃないのさ!」
集まった村人の中の一人が、アングハルトの姿を見つけて彼女の名を呼んだ。名が呼ばれた方へアングハルトが振り向くと、彼女がよく知る懐かしい女性の姿が見えた。
「ただいま、ビーンおばさん」
「やっぱりセリーヌちゃんじゃないの。帰って来るのは何年振りかしらねぇ」
再会を喜ぶ二人の姿を見た他の村人も、彼女がアングハルトだと分かると、皆驚いて再会を喜んだ。
その様子を眺めていたリックは、ここがアングハルトの故郷で間違いないと知った。計画通り、この村の何処に身を隠しておくのが良いかと、リック達が辺りを見回して観察していると、それに気付いたアングハルトが口を開いた。
「第二戦闘団が我々を迎えに来るまでの間、閣下は私の家をお使い下さい。他の者達は家の周囲に展開し、防衛態勢を敷いて万が一に備えておけ」
「アングハルトの実家か。何だかドキドキするな」
「誰も住んでませんから、一時の宿と思って安心してお使い下さい。困ったことがあれば私か、隣に住むビーンおばさんに言って下されば大丈夫です」
そう言って彼女が紹介したのは、ビーンという名のふくよかな女だった。気の良さそうな近所のおばちゃん風な女性で、リックが会釈すると、彼女も笑顔を浮かべて返した。
ビーンも他の村人達も、突然のアングハルトの帰郷や兵士達の登場、おまけに見た事もない鉄の乗り物を見せられて、色々聞きたい事は山積みである。ただビーンは、興味深げにアングハルトの家を見ているリックの、その横顔を眺める少し気恥ずかしそうな彼女の顔から察して、彼に聞こえない声量で囁いた。
「もしかして、セリーヌちゃんのこれかい?」
「⋯⋯⋯そうなりたいと願っています」
「あらまあ、知らない間に立派な乙女になっちゃって⋯⋯⋯」
微笑んでそう答えるものだから、リックがアングハルトの恋人だと思ったビーンは、我が子の事のように喜んで、彼女の恋を心から祝福した。
少し勘違いされているとは感じたが、アングハルトはそれを訂正はしなかった。
何故って、この先どれだけの時間が流れても、本当に恋人同士になってしまえば、それはもう勘違いではなくなるからだ。
一先ず、アングハルトの指示を受けた兵士達は、リックの護衛を遂行するべく周囲の探索を始めた。脚を怪我しているリックはアングハルトに担がれ、彼女の家のベッドに寝かされて絶対安静を言い渡された。
その後、アングハルトは村人達へ詳しい事情を説明すべく、村の村長達のもとへと出かけて行った。アングハルトが戻るまでの間、怪我のせいで自由に動けないリックの世話は、彼女に頼まれたビーンが引き受けてくれたのである。
「おばさん、アングハルトの両親はどこに?」
「えぇっ? あんた、あの子から何も聞いてないのかい?」
アングハルトの部屋のベッドに横になるリックは、彼のために毛布やら何やらを用意したビーンに、不図気が付いて聞いてみた。家に運び込まれたリックは、室内が綺麗に掃除されている割に、誰も住んでいない無人の雰囲気を感じて気になっていたのだ。
「父親はあの子がまだ小さかった頃に亡くなってね。それからは母親と二人で暮らしてたんだけど、あの子が十五くらいになって、母親の方も病にかかって突然ね⋯⋯⋯」
「知らなかった⋯⋯⋯。俺が知ってるアングハルトは、ラムサスの街で兵士をやっていた頃からなんです」
「そうだったのかい⋯⋯⋯。やっぱり母親の影響かしらねぇ」
「どういうことですか?」
するとビーンは、リックが横になっているベッドの隣の窓に視線を移す。体を起こしたリックが窓の外を見ると、家の庭に墓石と思われる石が二つ並んでいた。
その墓石の前に、村長達のもとから戻ったアングハルトが一人佇んでいる。墓石に向かって何かを話している様子だが、部屋からでは内容までは聞き取れなかった。
「セリーヌちゃんの父親と母親はね、元は奴隷と軍人だったらしいのよ。値切って買った奴隷を養子にして育ててたんだけど、次第に親と子の関係ではいられなくなったそうよ」
「もしかして、禁断の恋に落ちたと?」
「そういうことらしいわ。それで、住んでた北方の国から旅立って、穏やかな暮らしを求めてこの村に流れ着いたってわけよ」
「アングハルトが兵士になったのは、軍人だった母親の影響なんですか?」
「そうなのよ。女手一つであの子を育ててきたもんだから、もし自分に何かあってもいいように、強い子に育って欲しかったわけよ。よくあの子に、軍人時代に学んだっていう技術を厳しく教えていたわ」
通りで強いわけだと一人納得したリックは、アングハルトが操る強力な格闘術も、母親譲りの戦闘技術なのだと知った。その技術のお陰で、アングハルトは今日まで生き残り、帝国国防軍随一の戦果を挙げる女兵士となった。
そんな彼女が、今は両親の墓前に立って、何やらずっと話を続けている。久しぶりに故郷に帰って来て、両親に報告したい事が沢山あるのだろう。ラムサスの街で兵士をやっていた頃から、今ではヴァスティナ帝国の軍人として、軍の主戦力を指揮する将なのだから、話が長くなるのも無理はない。
「⋯⋯⋯本当は寂しかったのかな」
「あの子がかい?」
「アングハルトはいつだってそういうのを感じさせなかった。いつも凛として、情熱的で、でも優しくて⋯⋯⋯。家族を亡くしているその寂しさに、俺はずっと気付けなかった」
親を亡くしているアングハルトは、今は故郷から離れた土地で軍人として暮らしている。リックはそんな彼女が寂しがっていたのではないかと思ったが、ビーンから言わせれば思い違いもいいところであった。
「何言ってんのさ。セリーヌちゃんは強い子だし、寂しいなんてこれっぽっちも思っちゃいないよ」
「えっ⋯⋯⋯?」
「あたしも村のみんなも、あの子を我が子のように可愛がったものよ。だからあの子がいつ帰って来てもいいように、こうして家だけは定期的に綺麗にしてあげているの。それにね⋯⋯⋯」
「それに?」
「それに今は、あの子にはあんたがいるでしょうが。昔っから男の子にも恋愛にも興味を示さなかったあの子が、今じゃ恋する乙女の顔してるんだから、相当惚れてるのよ」
改めてそんな事を言われると、流石のリックも顔を真っ赤にしてビーンから目を逸らす。恥ずかしがる彼の様子に、「二人共若いわね」と彼女は笑うのだった。
「そうなんですの? でも地図には近辺に村なんて載ってませんわ」
「地図にも忘れ去られた小さな村です。ここならば敵も把握していないでしょうし、第二戦闘団からも位置的には近いでしょう」
「いっその事、この変態将軍は地面に埋めて隠そうとも思いましたけど、こんな打って付けの村があるなら穴を掘る必要もありませんわね」
「おいこら、泣かすぞ?」
「二人が身を隠す場所はここで決まりですわね。それと、護衛は少数精鋭でお願いしますわ」
「にしても、よくこんな地図にも載ってない村を知ってたよな。どういう村なんだ?」
「⋯⋯⋯私の故郷です」
秘かに第一戦闘団を離れた少数部隊。一台の大型自動二輪車が先導する形で、輸送車輌が一台後ろから続く。少人数のその部隊が辿り着いたのは、地図に存在しない小さな村だった。
「着きました、閣下」
自慢の大型自動二輪車を停車させ、男顔負けの佇まいで到着を告げたアングハルトの背に、腕を回して抱き付き単車に跨っていたリック。二人が到着したのは、アングハルトの故郷であるという小さな村、ミハ村だった。
アングハルトが単車を停めた後ろに、後続の車輛もゆっくり停車する。単車を降りたアングハルトが見つめる先には、石造りの家が一軒建っていた。
「変わらない⋯⋯⋯」
自分が暮らしていた頃と、何一つ変わっていない。その光景に懐かしさを覚えるアングハルトのもとに、彼女達の到着に驚いた村人達が集まって来る。
「あらそんな! セリーヌちゃんじゃないのさ!」
集まった村人の中の一人が、アングハルトの姿を見つけて彼女の名を呼んだ。名が呼ばれた方へアングハルトが振り向くと、彼女がよく知る懐かしい女性の姿が見えた。
「ただいま、ビーンおばさん」
「やっぱりセリーヌちゃんじゃないの。帰って来るのは何年振りかしらねぇ」
再会を喜ぶ二人の姿を見た他の村人も、彼女がアングハルトだと分かると、皆驚いて再会を喜んだ。
その様子を眺めていたリックは、ここがアングハルトの故郷で間違いないと知った。計画通り、この村の何処に身を隠しておくのが良いかと、リック達が辺りを見回して観察していると、それに気付いたアングハルトが口を開いた。
「第二戦闘団が我々を迎えに来るまでの間、閣下は私の家をお使い下さい。他の者達は家の周囲に展開し、防衛態勢を敷いて万が一に備えておけ」
「アングハルトの実家か。何だかドキドキするな」
「誰も住んでませんから、一時の宿と思って安心してお使い下さい。困ったことがあれば私か、隣に住むビーンおばさんに言って下されば大丈夫です」
そう言って彼女が紹介したのは、ビーンという名のふくよかな女だった。気の良さそうな近所のおばちゃん風な女性で、リックが会釈すると、彼女も笑顔を浮かべて返した。
ビーンも他の村人達も、突然のアングハルトの帰郷や兵士達の登場、おまけに見た事もない鉄の乗り物を見せられて、色々聞きたい事は山積みである。ただビーンは、興味深げにアングハルトの家を見ているリックの、その横顔を眺める少し気恥ずかしそうな彼女の顔から察して、彼に聞こえない声量で囁いた。
「もしかして、セリーヌちゃんのこれかい?」
「⋯⋯⋯そうなりたいと願っています」
「あらまあ、知らない間に立派な乙女になっちゃって⋯⋯⋯」
微笑んでそう答えるものだから、リックがアングハルトの恋人だと思ったビーンは、我が子の事のように喜んで、彼女の恋を心から祝福した。
少し勘違いされているとは感じたが、アングハルトはそれを訂正はしなかった。
何故って、この先どれだけの時間が流れても、本当に恋人同士になってしまえば、それはもう勘違いではなくなるからだ。
一先ず、アングハルトの指示を受けた兵士達は、リックの護衛を遂行するべく周囲の探索を始めた。脚を怪我しているリックはアングハルトに担がれ、彼女の家のベッドに寝かされて絶対安静を言い渡された。
その後、アングハルトは村人達へ詳しい事情を説明すべく、村の村長達のもとへと出かけて行った。アングハルトが戻るまでの間、怪我のせいで自由に動けないリックの世話は、彼女に頼まれたビーンが引き受けてくれたのである。
「おばさん、アングハルトの両親はどこに?」
「えぇっ? あんた、あの子から何も聞いてないのかい?」
アングハルトの部屋のベッドに横になるリックは、彼のために毛布やら何やらを用意したビーンに、不図気が付いて聞いてみた。家に運び込まれたリックは、室内が綺麗に掃除されている割に、誰も住んでいない無人の雰囲気を感じて気になっていたのだ。
「父親はあの子がまだ小さかった頃に亡くなってね。それからは母親と二人で暮らしてたんだけど、あの子が十五くらいになって、母親の方も病にかかって突然ね⋯⋯⋯」
「知らなかった⋯⋯⋯。俺が知ってるアングハルトは、ラムサスの街で兵士をやっていた頃からなんです」
「そうだったのかい⋯⋯⋯。やっぱり母親の影響かしらねぇ」
「どういうことですか?」
するとビーンは、リックが横になっているベッドの隣の窓に視線を移す。体を起こしたリックが窓の外を見ると、家の庭に墓石と思われる石が二つ並んでいた。
その墓石の前に、村長達のもとから戻ったアングハルトが一人佇んでいる。墓石に向かって何かを話している様子だが、部屋からでは内容までは聞き取れなかった。
「セリーヌちゃんの父親と母親はね、元は奴隷と軍人だったらしいのよ。値切って買った奴隷を養子にして育ててたんだけど、次第に親と子の関係ではいられなくなったそうよ」
「もしかして、禁断の恋に落ちたと?」
「そういうことらしいわ。それで、住んでた北方の国から旅立って、穏やかな暮らしを求めてこの村に流れ着いたってわけよ」
「アングハルトが兵士になったのは、軍人だった母親の影響なんですか?」
「そうなのよ。女手一つであの子を育ててきたもんだから、もし自分に何かあってもいいように、強い子に育って欲しかったわけよ。よくあの子に、軍人時代に学んだっていう技術を厳しく教えていたわ」
通りで強いわけだと一人納得したリックは、アングハルトが操る強力な格闘術も、母親譲りの戦闘技術なのだと知った。その技術のお陰で、アングハルトは今日まで生き残り、帝国国防軍随一の戦果を挙げる女兵士となった。
そんな彼女が、今は両親の墓前に立って、何やらずっと話を続けている。久しぶりに故郷に帰って来て、両親に報告したい事が沢山あるのだろう。ラムサスの街で兵士をやっていた頃から、今ではヴァスティナ帝国の軍人として、軍の主戦力を指揮する将なのだから、話が長くなるのも無理はない。
「⋯⋯⋯本当は寂しかったのかな」
「あの子がかい?」
「アングハルトはいつだってそういうのを感じさせなかった。いつも凛として、情熱的で、でも優しくて⋯⋯⋯。家族を亡くしているその寂しさに、俺はずっと気付けなかった」
親を亡くしているアングハルトは、今は故郷から離れた土地で軍人として暮らしている。リックはそんな彼女が寂しがっていたのではないかと思ったが、ビーンから言わせれば思い違いもいいところであった。
「何言ってんのさ。セリーヌちゃんは強い子だし、寂しいなんてこれっぽっちも思っちゃいないよ」
「えっ⋯⋯⋯?」
「あたしも村のみんなも、あの子を我が子のように可愛がったものよ。だからあの子がいつ帰って来てもいいように、こうして家だけは定期的に綺麗にしてあげているの。それにね⋯⋯⋯」
「それに?」
「それに今は、あの子にはあんたがいるでしょうが。昔っから男の子にも恋愛にも興味を示さなかったあの子が、今じゃ恋する乙女の顔してるんだから、相当惚れてるのよ」
改めてそんな事を言われると、流石のリックも顔を真っ赤にしてビーンから目を逸らす。恥ずかしがる彼の様子に、「二人共若いわね」と彼女は笑うのだった。
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