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第十九話 甞めるなよ
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騒ぎは沈静化したため、寝室に戻り、再び休もうとしているアンジェリカだったが、部屋の扉の前で、彼女に出会った。
「怪我とかなかったみたいね、アンジェリカ陛下」
「シルフィ姫。貴女も御無事で安心致しました」
アンジェリカの身を心配しての事だろう。部屋の前で彼女を待っていた、アンジェリカよりも年下の少女。数人のメイドを従え、アンジェリカの戻りを待っていたこの少女は、この国とは別の友好国の姫君である。
彼女の名は、シルフィ・スレイドルフ。今年八歳になる、まだ幼き少女である。
「ったく、そこら中が鉄臭くて堪んないわ。あんたのとこのイカレメイド共、加減知らなすぎ。あんたに言ってんのよ、わかってんの?ねぇ、ウルウル」
「申し訳ありません、姫殿下」
鼻をつまみ、如何にも不快そうな表情を見せたシルフィが、メイド部隊指揮官であるウルスラを睨む。
睨まれたウルスラは、謝罪の言葉を述べつつ頭を下げる。昔、勝手に付けられたあだ名で呼ばれた事など、彼女は全く気にも留めない。
ウルスラが謝罪すると、彼女の主であるアンジェリカも頭を下げた。
「我がメイド達の不始末、この通りお詫び致します」
「やめてよ、あんたは何も悪くないんだから。ってか、あんた私よりも偉いのよ?敬語使わなくていいし、謝る必要もないの。そんなんだと、下の奴らに嘗められるわよ」
シルフィは、チャルコ国ただ一人の姫である。
南ローミリアの盟主、ヴァスティナ帝国の友好国。その一国であるチャルコ国は、帝国と親密な関係にある小国である。
シルフィはチャルコ国の代表として、アンジェリカと同じように、この国で行なわれる会談に出席する。友好国の中で一番の小国であろうとも、この国で行なわれる極秘会談は、絶対に出席しなければならない。
何故ならこの会談は、チャルコ国の命運を左右すると言っても、過言ではないからだ。勿論この会談は、帝国を含む、南ローミリアの国家群全ての命運を左右する。しかし、会談の結果次第で、下手をすれば国家の存亡に関わってしまう、その第一の国はチャルコ国なのだ。
国家存亡に関わる程の極秘会談に参加する国家は、帝国とチャルコの他に、会談の場であるへスカルと、友好国ではない、とある国家を含む四国で行なう。
ヴァスティナ帝国の友好国ではない、その一国と言うのは・・・・・・。
「皆さんお揃いでしたか。御無事で何よりです」
アンジェリカとシルフィのもとへ、その一国の代表が現れる。彼は国の外交官であり、国の支配者ではないが、代表としてへスカル国へ来訪した。
彼の名は、セドリック・ホーキンス。独裁国家ジエーデル国外交官であり、ヴァスティナ帝国にとって彼は、敵国の外交官でもある。
「ホーキンス外交官か。貴官も怪我は無いと見える」
「お陰様で、女王陛下のおそろ・・・・・・ごほんっ、頼もしき御付きの方々がいたからこそ、私もこの通り無事でした」
安心した表情を浮かべるセドリック。正直、彼は女王の前で言いかけてしまう位、心底帝国メイド部隊を恐ろしく思った。自分の身が無事であった事には安心したものの、彼女達のもとに来る道中目にした侵入者達の死体には、血の気を失ってしまった。
彼は思う。こんな冷酷で残酷なメイドがいる危険で狂った国と、自分の国は二度も戦争したのかと。
そして、この恐ろしいメイド達を配下に置く、目の前の少女は一体何者なのだと思わずにはいられない。一国を支配する女王と言っても、所詮彼女は、年齢十五歳位の少女である。そんな少女に一体どうして、あんな危険なメイド達が従っているのか、セドリックには全く理解できなかった。
「外交官殿、侵入者達に心当たりは?」
「残念ながら、私には・・・・・・。姫殿下はどうお考えですか?」
「大方、エステランの手の者でしょう。会談を嗅ぎ付けられたようですね」
「私もそう思います。どこで情報が漏れてしまったのかは分かりませんが、侵入者達は間違いなく我々の命を狙っておりました。会談の内容を知っていたのであれば、全て説明が付く」
他国の人間の前では、一国の姫らしく振る舞うシルフィ。先程までの乱暴な言葉遣いも、今だけは鳴りを潜めている。
「何にせよ、誰にも怪我がなくて良かった。ですが、会談は明日です。このような襲撃があった以上、明日は-------」
「いや、会談は予定通り行なう。たとえ、何度賊が現れようとも、我が配下が全て排除する。そうだな、ウルスラ」
「はい、アンジェリカ陛下」
会談は明日の予定であった。だが、このような事件のあった後では、日程をずらすか、会談を中止するべきかも知れないと、セドリックは提案しようとした。
彼の考えは間違っていないが、アンジェリカはその提案を無視する。その理由は、彼女は一日でも早く、ジエーデルとの現状の関係に決着を付け、守るべき自国に帰りたいのである。
彼女は国と民を大切に想う故に、国をいつまでも空けておきたくないのだ。自国を離れている間は、自分の信頼できる者達が国を動かしてはいるものの、心配で堪らないのだ。
今の帝国は、かつての平和な小国ではない。敵対国家の侵攻に対し戦争を続ける、平和を捨て去った小国である。厳しい今の現状で、女王である自分の存在が、帝国にとってどれほど重要なのかを、彼女はよく理解しているからこそ、いつまでも国を空けていたくはないのだ。
度重なる戦争により、不安を覚え始めている国民の支えとなるためにも、女王は常に、自国で君臨し続ける必要がある。国の支配者は、揺るぎない姿で玉座に座り、その存在を見せ付けるだけでも、民を安心させる事ができる。
民の不安を少しでも解消し、国内の安定に努める必要がある、今の帝国の現状を深く考えているからこそ、アンジェリカは一日でも早い帰国を目指していた。
「頼もしいお言葉です。では、明日は予定通りと致しましょう」
「明日の会談は、我が国と貴殿の国の未来を左右する会談となる。明日のためにも、もう休め」
「お心遣い痛み入ります。私はこれにて失礼致します」
アンジェリカとシルフィに一礼し、この場を後にするセドリック。
彼の姿が見えなくなるまで待ったシルフィが、アンジェリカへと密着し、声を潜めて語り掛ける。
「どう思う?あの男」
「此度の襲撃は、恐らくあれの仕業ではないでしょう。可能性があるとすれば、やはりエステランかと」
「まあ、常識的に考えればそうよね。ウルウルはどう思う?」
「姫殿下の仰る通り、常識的に考えればエステランですが、それにしては賊の錬度が高いと見ました」
「錬度が高いって・・・・・、あんたのとこのメイド達、速攻であいつら皆殺しにしたわよね」
「我が部隊は異常ですので」
「自分で言うな!この戦闘狂!」
鋭いツッコミを入れ、大きな溜息を吐くシルフィ。「その気持ちはよく分かる」と、心の中で思うアンジェリカ。
「もういいわ、メイ・・・・・アンジェリカ陛下の無事は確かめた事だし、部屋戻って寝るわ。賊の侵入のせいで、護衛の騎士達に叩き起こされたもんだから、眠いったらありゃしない。ふわぁ~・・・、二人ともおやすみ~」
最早、どちらが偉いのかわからない。
欠伸を殺さず、一礼もせず、アンジェリカに背中を向けて、自分の寝室へと戻っていくシルフィ。
そんな彼女を見送った後、アンジェリカもまた、ウルスラと共に寝室へと戻る。部屋に入ったアンジェリカは、再び眠りにつこうとする前に、ウルスラへ話しかけた。
「捕らえたという賊の指揮官から、情報は引き出せるのか?」
「お任せ下さい陛下。必ずや、何もかも洗いざらい吐かせます。メイド部隊総出で有りとあらゆる拷問を行ないますので、吉報をお待ち下さい」
「・・・・・・全て任せる。私は休む、お前も少しは眠れ」
「いえ、私は室内にて、陛下の御傍に控えます」
こんな事件があったばかりであるため、女王の護衛強化のために、一晩中をアンジェリカの傍を離れないつもりでいる、メイド長ウルスラ。
それだけ、彼女はアンジェリカの身を案じている。時々彼女はアンジェリカの身を案じる余り、無茶な事でも平気で行なってしまう。
「明日は帝国にとって、この先の進むべき道を定める大切な会談です。この会談は、陛下無くして成立致しません。ならば私は、己の全てを懸けて陛下を御守り致します。たとえ、この身が朽ち果てようとも、最後の瞬間まで、貴女の傍を離れはしません」
ウルスラの決意は、まさに鋼。誰にも彼女の鋼の意思は変える事ができない。護衛と戦闘で疲労しているであろうウルスラを休ませようとしたアンジェリカだったが、もう諦めた。
自分が先程まで寝ていたベッドに近付き、改めて床に入る。ベッドの上に寝た彼女に、ウルスラが毛布を掛けた。
「おやすみなさいませ、陛下」
瞼を閉じて、再び眠りに入っていくアンジェリカ。そんな彼女から目を離さず、傍に控え続けるウルスラ。
(ありがとう・・・・・・・)
様々な不安を抱えるアンジェリカ。しかし、自分の傍には年上の優しく頼もしい、まるで母の様な女性が傍に居てくれる。傍に居てくれるだけで、救いとなるのだ。
故に、彼女は感謝した。あの日も、そして今も。
(ウルスラ、私は必ずやり遂げて見せる・・・・・・・)
「怪我とかなかったみたいね、アンジェリカ陛下」
「シルフィ姫。貴女も御無事で安心致しました」
アンジェリカの身を心配しての事だろう。部屋の前で彼女を待っていた、アンジェリカよりも年下の少女。数人のメイドを従え、アンジェリカの戻りを待っていたこの少女は、この国とは別の友好国の姫君である。
彼女の名は、シルフィ・スレイドルフ。今年八歳になる、まだ幼き少女である。
「ったく、そこら中が鉄臭くて堪んないわ。あんたのとこのイカレメイド共、加減知らなすぎ。あんたに言ってんのよ、わかってんの?ねぇ、ウルウル」
「申し訳ありません、姫殿下」
鼻をつまみ、如何にも不快そうな表情を見せたシルフィが、メイド部隊指揮官であるウルスラを睨む。
睨まれたウルスラは、謝罪の言葉を述べつつ頭を下げる。昔、勝手に付けられたあだ名で呼ばれた事など、彼女は全く気にも留めない。
ウルスラが謝罪すると、彼女の主であるアンジェリカも頭を下げた。
「我がメイド達の不始末、この通りお詫び致します」
「やめてよ、あんたは何も悪くないんだから。ってか、あんた私よりも偉いのよ?敬語使わなくていいし、謝る必要もないの。そんなんだと、下の奴らに嘗められるわよ」
シルフィは、チャルコ国ただ一人の姫である。
南ローミリアの盟主、ヴァスティナ帝国の友好国。その一国であるチャルコ国は、帝国と親密な関係にある小国である。
シルフィはチャルコ国の代表として、アンジェリカと同じように、この国で行なわれる会談に出席する。友好国の中で一番の小国であろうとも、この国で行なわれる極秘会談は、絶対に出席しなければならない。
何故ならこの会談は、チャルコ国の命運を左右すると言っても、過言ではないからだ。勿論この会談は、帝国を含む、南ローミリアの国家群全ての命運を左右する。しかし、会談の結果次第で、下手をすれば国家の存亡に関わってしまう、その第一の国はチャルコ国なのだ。
国家存亡に関わる程の極秘会談に参加する国家は、帝国とチャルコの他に、会談の場であるへスカルと、友好国ではない、とある国家を含む四国で行なう。
ヴァスティナ帝国の友好国ではない、その一国と言うのは・・・・・・。
「皆さんお揃いでしたか。御無事で何よりです」
アンジェリカとシルフィのもとへ、その一国の代表が現れる。彼は国の外交官であり、国の支配者ではないが、代表としてへスカル国へ来訪した。
彼の名は、セドリック・ホーキンス。独裁国家ジエーデル国外交官であり、ヴァスティナ帝国にとって彼は、敵国の外交官でもある。
「ホーキンス外交官か。貴官も怪我は無いと見える」
「お陰様で、女王陛下のおそろ・・・・・・ごほんっ、頼もしき御付きの方々がいたからこそ、私もこの通り無事でした」
安心した表情を浮かべるセドリック。正直、彼は女王の前で言いかけてしまう位、心底帝国メイド部隊を恐ろしく思った。自分の身が無事であった事には安心したものの、彼女達のもとに来る道中目にした侵入者達の死体には、血の気を失ってしまった。
彼は思う。こんな冷酷で残酷なメイドがいる危険で狂った国と、自分の国は二度も戦争したのかと。
そして、この恐ろしいメイド達を配下に置く、目の前の少女は一体何者なのだと思わずにはいられない。一国を支配する女王と言っても、所詮彼女は、年齢十五歳位の少女である。そんな少女に一体どうして、あんな危険なメイド達が従っているのか、セドリックには全く理解できなかった。
「外交官殿、侵入者達に心当たりは?」
「残念ながら、私には・・・・・・。姫殿下はどうお考えですか?」
「大方、エステランの手の者でしょう。会談を嗅ぎ付けられたようですね」
「私もそう思います。どこで情報が漏れてしまったのかは分かりませんが、侵入者達は間違いなく我々の命を狙っておりました。会談の内容を知っていたのであれば、全て説明が付く」
他国の人間の前では、一国の姫らしく振る舞うシルフィ。先程までの乱暴な言葉遣いも、今だけは鳴りを潜めている。
「何にせよ、誰にも怪我がなくて良かった。ですが、会談は明日です。このような襲撃があった以上、明日は-------」
「いや、会談は予定通り行なう。たとえ、何度賊が現れようとも、我が配下が全て排除する。そうだな、ウルスラ」
「はい、アンジェリカ陛下」
会談は明日の予定であった。だが、このような事件のあった後では、日程をずらすか、会談を中止するべきかも知れないと、セドリックは提案しようとした。
彼の考えは間違っていないが、アンジェリカはその提案を無視する。その理由は、彼女は一日でも早く、ジエーデルとの現状の関係に決着を付け、守るべき自国に帰りたいのである。
彼女は国と民を大切に想う故に、国をいつまでも空けておきたくないのだ。自国を離れている間は、自分の信頼できる者達が国を動かしてはいるものの、心配で堪らないのだ。
今の帝国は、かつての平和な小国ではない。敵対国家の侵攻に対し戦争を続ける、平和を捨て去った小国である。厳しい今の現状で、女王である自分の存在が、帝国にとってどれほど重要なのかを、彼女はよく理解しているからこそ、いつまでも国を空けていたくはないのだ。
度重なる戦争により、不安を覚え始めている国民の支えとなるためにも、女王は常に、自国で君臨し続ける必要がある。国の支配者は、揺るぎない姿で玉座に座り、その存在を見せ付けるだけでも、民を安心させる事ができる。
民の不安を少しでも解消し、国内の安定に努める必要がある、今の帝国の現状を深く考えているからこそ、アンジェリカは一日でも早い帰国を目指していた。
「頼もしいお言葉です。では、明日は予定通りと致しましょう」
「明日の会談は、我が国と貴殿の国の未来を左右する会談となる。明日のためにも、もう休め」
「お心遣い痛み入ります。私はこれにて失礼致します」
アンジェリカとシルフィに一礼し、この場を後にするセドリック。
彼の姿が見えなくなるまで待ったシルフィが、アンジェリカへと密着し、声を潜めて語り掛ける。
「どう思う?あの男」
「此度の襲撃は、恐らくあれの仕業ではないでしょう。可能性があるとすれば、やはりエステランかと」
「まあ、常識的に考えればそうよね。ウルウルはどう思う?」
「姫殿下の仰る通り、常識的に考えればエステランですが、それにしては賊の錬度が高いと見ました」
「錬度が高いって・・・・・、あんたのとこのメイド達、速攻であいつら皆殺しにしたわよね」
「我が部隊は異常ですので」
「自分で言うな!この戦闘狂!」
鋭いツッコミを入れ、大きな溜息を吐くシルフィ。「その気持ちはよく分かる」と、心の中で思うアンジェリカ。
「もういいわ、メイ・・・・・アンジェリカ陛下の無事は確かめた事だし、部屋戻って寝るわ。賊の侵入のせいで、護衛の騎士達に叩き起こされたもんだから、眠いったらありゃしない。ふわぁ~・・・、二人ともおやすみ~」
最早、どちらが偉いのかわからない。
欠伸を殺さず、一礼もせず、アンジェリカに背中を向けて、自分の寝室へと戻っていくシルフィ。
そんな彼女を見送った後、アンジェリカもまた、ウルスラと共に寝室へと戻る。部屋に入ったアンジェリカは、再び眠りにつこうとする前に、ウルスラへ話しかけた。
「捕らえたという賊の指揮官から、情報は引き出せるのか?」
「お任せ下さい陛下。必ずや、何もかも洗いざらい吐かせます。メイド部隊総出で有りとあらゆる拷問を行ないますので、吉報をお待ち下さい」
「・・・・・・全て任せる。私は休む、お前も少しは眠れ」
「いえ、私は室内にて、陛下の御傍に控えます」
こんな事件があったばかりであるため、女王の護衛強化のために、一晩中をアンジェリカの傍を離れないつもりでいる、メイド長ウルスラ。
それだけ、彼女はアンジェリカの身を案じている。時々彼女はアンジェリカの身を案じる余り、無茶な事でも平気で行なってしまう。
「明日は帝国にとって、この先の進むべき道を定める大切な会談です。この会談は、陛下無くして成立致しません。ならば私は、己の全てを懸けて陛下を御守り致します。たとえ、この身が朽ち果てようとも、最後の瞬間まで、貴女の傍を離れはしません」
ウルスラの決意は、まさに鋼。誰にも彼女の鋼の意思は変える事ができない。護衛と戦闘で疲労しているであろうウルスラを休ませようとしたアンジェリカだったが、もう諦めた。
自分が先程まで寝ていたベッドに近付き、改めて床に入る。ベッドの上に寝た彼女に、ウルスラが毛布を掛けた。
「おやすみなさいませ、陛下」
瞼を閉じて、再び眠りに入っていくアンジェリカ。そんな彼女から目を離さず、傍に控え続けるウルスラ。
(ありがとう・・・・・・・)
様々な不安を抱えるアンジェリカ。しかし、自分の傍には年上の優しく頼もしい、まるで母の様な女性が傍に居てくれる。傍に居てくれるだけで、救いとなるのだ。
故に、彼女は感謝した。あの日も、そして今も。
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