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第十三話 救世主
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その後、リック率いる騎士団は、へスカル騎士団副団長を捕縛する事に成功した。
副団長の身体を縄で縛り、戦闘終了後にその場で尋問した。敗軍の将となった副団長は、尋問開始こそ黙秘を続けていたものの、リックが彼の左足を蹴りで粉砕し、「だんまり決め込むなら即殺すぞ?」と脅して、無理やり事の次第を聞き出したのである。
左足を蹴りで骨ごと完全に砕かれた彼は、激痛に泣き叫びながらも、リックへの恐怖で全てを話す。自分たちがへスカル国王を裏切った事も、ジエーデル国へ寝返ろうとした事も含め、全てをだ。
へスカル騎士団の内情は、前にエミリオに教わっていたリック。そう言う事かと彼は納得し、同時に現状の深刻な問題について悟る。
ジエーデルの侵攻は、下準備が整えられた計画的なものである。南ローミリア連合には、他にもジエーデルと繋がっている裏切り者がいるかもしれない。つまりこれは、帝国が内部から脅かされている事を意味している。
この戦いの裏には、厄介な存在がいるはずだ。そう直感したリックは、メシアの事が気がかりになった。彼女が戦っているのは、へスカル騎士団の何倍も強力な、独裁国家ジエーデルの兵士たちである。兵の錬度も高いが、それ以上に兵力数が多いため、今の帝国では到底敵わない相手であるのだ。
メシアの身を案じて、リックはすぐさま彼女の騎士団に合流すると、騎士たちに命令を下した。戦闘で負傷した者を運び、出せる限りの速さで、騎士団は合流のために動き出す。
捕縛した副団長はどうしたのかと言うと・・・・・・・。
「それじゃあ、お前はもう用済みって事で」
「まっまっ待ってくれ!?全部話したんだ、どうか命だけは助けてくれ!」
「嫌だ。帝国に刃を向けた裏切り者は、やっぱり死あるのみだろ」
そう言ってリックは、副団長の右足も自慢の蹴りで粉砕し、結果として両の足を破壊した。
またも襲ってくる激しい激痛に叫び、悲鳴を上げてのたうちまわる彼を、リックは邪悪な笑みを浮かべて見下ろす。裏切り者が苦しむ姿に、彼は愉悦を覚えていたのだ。
もっと残酷な目に合わせてやろうと考えたが、リックはメシアが心配であったために、最後は副団長の眉間に、自身の所持した拳銃を発砲し、撃ち殺して終わる。
副団長と彼に付き従った者たちの野望は、リックと騎士団の活躍によって、呆気なく幕を下ろしたのである。
副団長の身体を縄で縛り、戦闘終了後にその場で尋問した。敗軍の将となった副団長は、尋問開始こそ黙秘を続けていたものの、リックが彼の左足を蹴りで粉砕し、「だんまり決め込むなら即殺すぞ?」と脅して、無理やり事の次第を聞き出したのである。
左足を蹴りで骨ごと完全に砕かれた彼は、激痛に泣き叫びながらも、リックへの恐怖で全てを話す。自分たちがへスカル国王を裏切った事も、ジエーデル国へ寝返ろうとした事も含め、全てをだ。
へスカル騎士団の内情は、前にエミリオに教わっていたリック。そう言う事かと彼は納得し、同時に現状の深刻な問題について悟る。
ジエーデルの侵攻は、下準備が整えられた計画的なものである。南ローミリア連合には、他にもジエーデルと繋がっている裏切り者がいるかもしれない。つまりこれは、帝国が内部から脅かされている事を意味している。
この戦いの裏には、厄介な存在がいるはずだ。そう直感したリックは、メシアの事が気がかりになった。彼女が戦っているのは、へスカル騎士団の何倍も強力な、独裁国家ジエーデルの兵士たちである。兵の錬度も高いが、それ以上に兵力数が多いため、今の帝国では到底敵わない相手であるのだ。
メシアの身を案じて、リックはすぐさま彼女の騎士団に合流すると、騎士たちに命令を下した。戦闘で負傷した者を運び、出せる限りの速さで、騎士団は合流のために動き出す。
捕縛した副団長はどうしたのかと言うと・・・・・・・。
「それじゃあ、お前はもう用済みって事で」
「まっまっ待ってくれ!?全部話したんだ、どうか命だけは助けてくれ!」
「嫌だ。帝国に刃を向けた裏切り者は、やっぱり死あるのみだろ」
そう言ってリックは、副団長の右足も自慢の蹴りで粉砕し、結果として両の足を破壊した。
またも襲ってくる激しい激痛に叫び、悲鳴を上げてのたうちまわる彼を、リックは邪悪な笑みを浮かべて見下ろす。裏切り者が苦しむ姿に、彼は愉悦を覚えていたのだ。
もっと残酷な目に合わせてやろうと考えたが、リックはメシアが心配であったために、最後は副団長の眉間に、自身の所持した拳銃を発砲し、撃ち殺して終わる。
副団長と彼に付き従った者たちの野望は、リックと騎士団の活躍によって、呆気なく幕を下ろしたのである。
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