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第四十一話 代価
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暫く時間が経って、アングハルト達のいる天幕にリックが顔を出した。
様子を見にやって来た彼が見たのは、上はまだ裸のままベッドの上に腰かけるアングハルトと、彼女の傍で横になり、小さな寝息を立てながら眠っている真夜の姿だった。真夜を寝かしつけていたアングハルトは、やって来たリックに向かって指を唇に当てる。
「今さっき、泣き疲れて眠ったところです」
「そうか。面倒をかけて悪かったな」
泣いたせいで目元を赤く腫らしているが、今は安心しきった様子で眠っている真夜。眠る彼女を見て、一先ずは大丈夫そうだと確認したリックだったが、今度はアングハルトを見てすぐに視線を逸らした。
「なんとなく何をしたかは分かるんだけど、とりあえず服を着てくれ」
「⋯⋯⋯⋯!」
真夜と話していた時に服を脱ぎ、自分がリックの前で裸を見せてしまっている事にようやく気が付いたアングハルトは、顔を真っ赤にして両腕で胸を隠す。
真夜を起こさないよう彼女の傍を離れ、アングハルトは天幕内で脱ぎ捨てていた自分の衣服を拾い集める。急いで服を拾い集める彼女の様子を見たリックは、消えずに残ってしまった彼女の背中の傷痕を目にした。
「⋯⋯⋯やっぱり残ってたんだな、その傷痕」
「⋯⋯⋯⋯⋯」
アングハルトの身体中に刻まれた、彼女が受けた拷問の激しさを物語る無数の傷痕。その傷跡は上半身だけでなく、衣服で隠された下半身にも刻まれている。全身傷だらけな彼女の存在が、今も尚リックを苦しめ続ける。
「お前を傷付けた奴らをみんな殺しても、身体の傷と心の傷は残ったままだ。でもいつか必ず、お前が負った傷は俺が全部消して見せる」
アングハルトが出会った頃のリックであれば、きっとこんな事は言わなかった。彼女の傷を見て、守れなかった自分の無力さを呪い、酷く後悔する事しかできなかっただろう。
だが、彼は変わった。多くの出来事が、まるで家族のような仲間達が、大切な最愛の存在が、愛する者達の死が、彼を変えていったのである。
無力さを呪い続けても、後悔し続けても、何も変える事は出来ないし、何も救えはしない。例えその思いに苦しむ事になろうと、守りたいものを救いたければ、前を向いて戦うしかないのだ。
「お前の男性恐怖症も、この傷痕だって消し去ってやる。簡単じゃないと思うけど、俺を信じてくれ」
「閣下⋯⋯⋯⋯」
「二人の時はリックでいい。戦場で熱くなるとリクトビアって呼び捨てにするくせに、こういう時まで堅苦しいのな」
「そっ、それは⋯⋯⋯⋯!あの時は感情が抑えられなくて、だからその⋯⋯⋯⋯⋯」
アングハルト史上、最も忘れてしまいたいと言っても過言ではない記憶が掘り起こされ、彼女は顔を真っ赤にしたまま、拾い集めた衣服を抱えてリックに背を向けた。恥ずかしさのあまり、彼の顔が見ていられなかったのだ。
そんな彼女に近付いたリックは、傷だらけの彼女の背中に右手を伸ばし、優しくそっと触れた。
「もし、この傷のせいでお嫁に行けなかったら、俺がお前を貰う」
「!?!?!?」
「生涯愛するから安心していい。ついでに、この魅惑的かつ綺麗な体を四六時中堪能してやる」
最早愛の告白に等しい発言に、アングハルトの恋心は爆発寸前の臨界状態である。冗談交じりに下衆な笑みを浮かべているリックだが、半分は本気の発言だと彼女には分かっているから、冷静でいられるわけがない。
特に、貰い手がいなかったら自分が貰うと言った彼の言葉は、冗談ではなく本気だ。リックは彼女を不幸にさせないために、どんな事でもやる覚悟を持っている。
「⋯⋯⋯⋯⋯ご冗談はそのくらいで。閣下がまた卑猥な発言をしたと宰相に報告しますよ?」
「冗談じゃなくて俺は本気だ⋯⋯⋯⋯⋯⋯って、あいつに報告するのだけはほんと勘弁してくれ」
「それなら、こんなところで私ばかりに構わず、負傷されたミカヅキ隊長のもとへ行ってください」
本気なのは知っている。自分を愛してくれると言うのであれば、今すぐ抱きしめて彼の唇を奪ってしまいたい。
しかし彼女は、そんな愛の形を望んではいなかった。もしかすれば、彼と結ばれる千載一遇の好機かもしれないのに、彼女はそれを拒んだのである。
「⋯⋯⋯⋯レイナは医療部隊に預けてきたから心配ない。俺が行ったところで、あいつは――――――」
「余計なことは考えず、今すぐミカヅキ隊長のところへ向かってください。でなければさっきの発言、宰相だけではなく陛下にも報告します」
「くっ⋯⋯⋯、それ出されたら逆らえない⋯⋯⋯⋯!」
心の底から愛しているから、大切な彼の幸せを願っているから、そんな形の愛など望んではいない。
アングハルトは、最愛の女性を失ってしまったリックが、再び誰かを愛せるようになるまでは、自分から本気の告白をしないと決めている。リックがもう一度誰かを愛し、添い遂げたいと想える日が来るまで、彼女はいつまでも待つ覚悟だ。
そして、リックが再び愛を取り戻すために必要なのは、あの日絶望した彼の傍に寄り添い、己を犠牲にし続けて彼を守り続けたレイナである。
「閣下に我儘を言って助けに行ったにも関わらず負傷されたのです。ミカヅキ隊長の性格的に、今頃落ち込んでしまっているでしょう」
「だから励ましに行けってことか?まあ確かに、レイナって真面目過ぎるからな」
「一言労うだけでもいいですから、どうかお願いします」
「⋯⋯⋯⋯わかったよ。ちょっと様子見てくる」
観念したリックはアングハルトに背を向け、天幕の出口に向かおうとする。彼が立ち去ろうとしたその時、背を向けていたアングハルトが振り返り、ある事を思い出して呼び止めようとした。
「待って下さい」
「?」
「⋯⋯⋯⋯ずっとお預かりしたままでしたので、お返しいたします」
アングハルトはリックを呼び止め、右腰のホルスターに収まっている拳銃に手をかけた。
その銃は元々はリックが使っていた、強力な威力を持つ大口径のリボルバーである。彼がこれを手放してしまってからは、ずっとアングハルトが預かっていた。
彼女は預かっていた彼の愛銃をホルスターから引き抜こうとするが、リックはそれを片手を上げて制止させる。すると彼は、自分の腰のホルスターを指差した。
「俺には新しいのがある」
今のリックには、新しい愛銃が持たされている。それはヴィヴィアンヌとの戦いで彼が使った、専用に用意された威力重視の自動拳銃だった。
「そのリボルバーはお前にやる。気に入ってるみたいだしな」
「ほっ、本当ですか⋯⋯⋯!?」
「俺のおさがりで悪いけど、威力に関しちゃ俺とシャランドラのお墨付きだ」
彼が愛用していたリボルバーを預かって以来、彼女はこの銃を肌身離さず大切に扱っていた。
訓練でも実戦でも必ず携行し、まめな整備は欠かさず、自分が扱う物の中では一番大切にしている。その理由単純で、リックの私物だったからだ。もっと言えば、この銃が自分を地獄から救い出してくれた、忘れもしない存在だったからである。
大切にし過ぎているだけでなく、気に入り過ぎてもいたため、よくこの銃を抱いてベッドで眠る事もあるほどである。だが以前、拳銃から弾丸を抜いておくのを忘れてしまい、眠っていた際に暴発させて自分の部屋に穴を開けてしまってからは、割と自粛している。
「とても嬉しいです⋯⋯⋯⋯。ありがとう御座います」
かつてのリックの愛銃が正式にアングハルトのものになり、彼女は嬉しそうに微笑んで、愛おしそうに自分のものとなった拳銃を見つめた。
喜んで貰えたと知ったリックは、歩みを始めて満足気に天幕を後にした。彼が去っていった後、アングハルトはホルスターから拳銃を引き抜いて、貰ったそれを胸元で優しく抱きしめる。
愛する男から貰い受けた、金属でできた銃の冷たさ。だが今の彼女は、その冷たさから愛しい彼の温もりを感じていた。
様子を見にやって来た彼が見たのは、上はまだ裸のままベッドの上に腰かけるアングハルトと、彼女の傍で横になり、小さな寝息を立てながら眠っている真夜の姿だった。真夜を寝かしつけていたアングハルトは、やって来たリックに向かって指を唇に当てる。
「今さっき、泣き疲れて眠ったところです」
「そうか。面倒をかけて悪かったな」
泣いたせいで目元を赤く腫らしているが、今は安心しきった様子で眠っている真夜。眠る彼女を見て、一先ずは大丈夫そうだと確認したリックだったが、今度はアングハルトを見てすぐに視線を逸らした。
「なんとなく何をしたかは分かるんだけど、とりあえず服を着てくれ」
「⋯⋯⋯⋯!」
真夜と話していた時に服を脱ぎ、自分がリックの前で裸を見せてしまっている事にようやく気が付いたアングハルトは、顔を真っ赤にして両腕で胸を隠す。
真夜を起こさないよう彼女の傍を離れ、アングハルトは天幕内で脱ぎ捨てていた自分の衣服を拾い集める。急いで服を拾い集める彼女の様子を見たリックは、消えずに残ってしまった彼女の背中の傷痕を目にした。
「⋯⋯⋯やっぱり残ってたんだな、その傷痕」
「⋯⋯⋯⋯⋯」
アングハルトの身体中に刻まれた、彼女が受けた拷問の激しさを物語る無数の傷痕。その傷跡は上半身だけでなく、衣服で隠された下半身にも刻まれている。全身傷だらけな彼女の存在が、今も尚リックを苦しめ続ける。
「お前を傷付けた奴らをみんな殺しても、身体の傷と心の傷は残ったままだ。でもいつか必ず、お前が負った傷は俺が全部消して見せる」
アングハルトが出会った頃のリックであれば、きっとこんな事は言わなかった。彼女の傷を見て、守れなかった自分の無力さを呪い、酷く後悔する事しかできなかっただろう。
だが、彼は変わった。多くの出来事が、まるで家族のような仲間達が、大切な最愛の存在が、愛する者達の死が、彼を変えていったのである。
無力さを呪い続けても、後悔し続けても、何も変える事は出来ないし、何も救えはしない。例えその思いに苦しむ事になろうと、守りたいものを救いたければ、前を向いて戦うしかないのだ。
「お前の男性恐怖症も、この傷痕だって消し去ってやる。簡単じゃないと思うけど、俺を信じてくれ」
「閣下⋯⋯⋯⋯」
「二人の時はリックでいい。戦場で熱くなるとリクトビアって呼び捨てにするくせに、こういう時まで堅苦しいのな」
「そっ、それは⋯⋯⋯⋯!あの時は感情が抑えられなくて、だからその⋯⋯⋯⋯⋯」
アングハルト史上、最も忘れてしまいたいと言っても過言ではない記憶が掘り起こされ、彼女は顔を真っ赤にしたまま、拾い集めた衣服を抱えてリックに背を向けた。恥ずかしさのあまり、彼の顔が見ていられなかったのだ。
そんな彼女に近付いたリックは、傷だらけの彼女の背中に右手を伸ばし、優しくそっと触れた。
「もし、この傷のせいでお嫁に行けなかったら、俺がお前を貰う」
「!?!?!?」
「生涯愛するから安心していい。ついでに、この魅惑的かつ綺麗な体を四六時中堪能してやる」
最早愛の告白に等しい発言に、アングハルトの恋心は爆発寸前の臨界状態である。冗談交じりに下衆な笑みを浮かべているリックだが、半分は本気の発言だと彼女には分かっているから、冷静でいられるわけがない。
特に、貰い手がいなかったら自分が貰うと言った彼の言葉は、冗談ではなく本気だ。リックは彼女を不幸にさせないために、どんな事でもやる覚悟を持っている。
「⋯⋯⋯⋯⋯ご冗談はそのくらいで。閣下がまた卑猥な発言をしたと宰相に報告しますよ?」
「冗談じゃなくて俺は本気だ⋯⋯⋯⋯⋯⋯って、あいつに報告するのだけはほんと勘弁してくれ」
「それなら、こんなところで私ばかりに構わず、負傷されたミカヅキ隊長のもとへ行ってください」
本気なのは知っている。自分を愛してくれると言うのであれば、今すぐ抱きしめて彼の唇を奪ってしまいたい。
しかし彼女は、そんな愛の形を望んではいなかった。もしかすれば、彼と結ばれる千載一遇の好機かもしれないのに、彼女はそれを拒んだのである。
「⋯⋯⋯⋯レイナは医療部隊に預けてきたから心配ない。俺が行ったところで、あいつは――――――」
「余計なことは考えず、今すぐミカヅキ隊長のところへ向かってください。でなければさっきの発言、宰相だけではなく陛下にも報告します」
「くっ⋯⋯⋯、それ出されたら逆らえない⋯⋯⋯⋯!」
心の底から愛しているから、大切な彼の幸せを願っているから、そんな形の愛など望んではいない。
アングハルトは、最愛の女性を失ってしまったリックが、再び誰かを愛せるようになるまでは、自分から本気の告白をしないと決めている。リックがもう一度誰かを愛し、添い遂げたいと想える日が来るまで、彼女はいつまでも待つ覚悟だ。
そして、リックが再び愛を取り戻すために必要なのは、あの日絶望した彼の傍に寄り添い、己を犠牲にし続けて彼を守り続けたレイナである。
「閣下に我儘を言って助けに行ったにも関わらず負傷されたのです。ミカヅキ隊長の性格的に、今頃落ち込んでしまっているでしょう」
「だから励ましに行けってことか?まあ確かに、レイナって真面目過ぎるからな」
「一言労うだけでもいいですから、どうかお願いします」
「⋯⋯⋯⋯わかったよ。ちょっと様子見てくる」
観念したリックはアングハルトに背を向け、天幕の出口に向かおうとする。彼が立ち去ろうとしたその時、背を向けていたアングハルトが振り返り、ある事を思い出して呼び止めようとした。
「待って下さい」
「?」
「⋯⋯⋯⋯ずっとお預かりしたままでしたので、お返しいたします」
アングハルトはリックを呼び止め、右腰のホルスターに収まっている拳銃に手をかけた。
その銃は元々はリックが使っていた、強力な威力を持つ大口径のリボルバーである。彼がこれを手放してしまってからは、ずっとアングハルトが預かっていた。
彼女は預かっていた彼の愛銃をホルスターから引き抜こうとするが、リックはそれを片手を上げて制止させる。すると彼は、自分の腰のホルスターを指差した。
「俺には新しいのがある」
今のリックには、新しい愛銃が持たされている。それはヴィヴィアンヌとの戦いで彼が使った、専用に用意された威力重視の自動拳銃だった。
「そのリボルバーはお前にやる。気に入ってるみたいだしな」
「ほっ、本当ですか⋯⋯⋯!?」
「俺のおさがりで悪いけど、威力に関しちゃ俺とシャランドラのお墨付きだ」
彼が愛用していたリボルバーを預かって以来、彼女はこの銃を肌身離さず大切に扱っていた。
訓練でも実戦でも必ず携行し、まめな整備は欠かさず、自分が扱う物の中では一番大切にしている。その理由単純で、リックの私物だったからだ。もっと言えば、この銃が自分を地獄から救い出してくれた、忘れもしない存在だったからである。
大切にし過ぎているだけでなく、気に入り過ぎてもいたため、よくこの銃を抱いてベッドで眠る事もあるほどである。だが以前、拳銃から弾丸を抜いておくのを忘れてしまい、眠っていた際に暴発させて自分の部屋に穴を開けてしまってからは、割と自粛している。
「とても嬉しいです⋯⋯⋯⋯。ありがとう御座います」
かつてのリックの愛銃が正式にアングハルトのものになり、彼女は嬉しそうに微笑んで、愛おしそうに自分のものとなった拳銃を見つめた。
喜んで貰えたと知ったリックは、歩みを始めて満足気に天幕を後にした。彼が去っていった後、アングハルトはホルスターから拳銃を引き抜いて、貰ったそれを胸元で優しく抱きしめる。
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