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第三十三話 勇者召喚 前編
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話は現在へと戻る。
協議の間での出来事から一週間経った今日。アリオンは王の許しも得ず、独断でとんでもない事をやってしまった。
場所は変わり、ホーリスローネ城の一室に案内された四人。上機嫌なアリオンに連れられ、櫂斗達四人が通された部屋は、高級な家具の並ぶ応接室であった。
一体何が起こったのか?ここはどこなのか?お前は誰なのか?何が何だかわからないまま、状況を知るためアリオンに付いて行き、部屋の椅子に腰かけ、四人はこの応接室で簡単な説明を受けたのである。
「・・・・・・つまり、俺達は某ライトノベルの異世界転移主人公になってしまったと・・・・・」
「それって、櫂斗の部屋にあった小説のこと?」
自分達は選ばれてしまった。ここはローミリア大陸北方にある、ホーリスローネ王国の城。彼の名はこの国の王子アリオン。取り敢えず、一通りの説明を受けた四人だったが、突然の非現実的状況に、緊張や不安を覚えるばかりであった。
「なあ悠紀。これって俺達、異世界をチート能力で無双できちゃうとか、そんな展開だったりするかな?」
「夢見過ぎ。いくら小説通り異世界転移したからって、そこまで都合よくいくわけないでしょ」
「じゃ、じゃあ、異世界で無双もハーレムもなし!?」
「やっぱ櫂斗って、救いようのない阿保ね」
緊張と不安を覚える中、一人だけ興奮や感動を覚える者がいる。それは、有馬櫂斗であった。小説やアニメの中だけの設定である異世界転移を体験し、抑え切れない興奮に瞳を輝かせる彼は、幼馴染である早水悠紀に、昂る想いのまま言葉をかける。しかし悠紀は、そんな彼を冷静にさせようと、現実的な言葉を返すのであった。
「あ、あのー・・・・・、先程から御二人は何の話をされているのでしょうか?」
「気にしないで下さい。ただのオタクのジョークですから」
櫂斗達は四人はアリオンの説明を受けて、自分達が異世界に連れて来られた事を知った。連れてきた張本人がアリオンであるのも、説明を受けて知っている。
最初は夢かと思った。その次は、どっきりか何かだと考えた。だが、自分達が今いる城の中や、先程の会話を何も理解できていないアリオンを見て、櫂斗も悠紀も全てを察した。自分達はアリオンと名乗るこの青年に召喚され、ファンタジーの異世界にやって来てしまったという、信じられない現実。夢でも幻覚でもない現実に対応するため、二人はアリオンに詳しい話を聞くため口を開く。
「それよりアリオンさん、さっきの話で俺達を召喚したって言いましたよね?」
「はい。僕が皆様をこの世界に召喚しました」
「一体どうやって、俺達をこの世界へ?」
櫂斗がそう尋ねると、アリオンは服のポケットから四つの玉を取り出し、四人の前に差し出した。玉はそれぞれ色が違っていて、金色、青色、赤色、黒色の四色に分かれていた。
「この四つの玉が、皆様をこの世界へ導きました」
「導いた、だって?」
「これは、我が王国に伝わる秘宝です。選ばれし者だけが力を解放できる、伝説の武具なのです」
王国の建国当初から存在し、代々受け継がれてきた秘宝。この秘宝に名前はないが、これが武器であり、選ばれし者が手にした時、初めてその力を開放すると言い伝えられている。
これを誰が作り、どういう仕組みなのかは、未だ解明されていない。そして、この秘宝の真の力を開放できる人間も、未だ現れた事がない。わかっているのは、この玉が非常に頑丈で、大陸に存在しない未知の素材で作られている事だけである。
「今まで誰一人として、この秘宝の力を解放できた者はいません。ですが、選ばれし存在である皆様であれば、必ずや力を解放できるでしょう」
「まっ、マジで!?」
正直、今まで誰も力を解放できた者がいないため、この玉に本当に秘めた力があるのかと、王国内では疑う者も多い。だがアリオンは、この四人ならば力の解放ができると確信していた。
興奮している櫂斗と対照的に、アリオンが確信を持つ理由が気になる悠紀は、思った疑問を口にして彼に問う。
「さっきからその、選ばれたって何なんですか?私達、平凡な普通の学生なんですけど・・・・・」
櫂斗も悠紀も、会話に参加していない真夜も華夜も、全員ただの学生である。当然だが、秘められた力も能力も持ってはいない。持っているものと言えば、着ている学生服と、ポケットに入れていた財布や携帯くらいである。秘宝を解放できる力など、持っているわけがない。
それなのにアリオンは、この四人ならばできると確信している。選ばれた者であるという理由もわからない。別の誰かと勘違いしているのではと不安になり、悠紀はアリオンに問うたのである。
対してアリオンは、その疑問は尤もだという表情を見せ、彼女の問いに答えるべく口を開いた。
「皆様をこの世界に召喚したのは、僕の魔法の力です」
「「魔法!?」」
「僕の力は、導く魔法。僕はこの魔法で、秘宝が求めた選ばれし者達をこの世界へ導きました」
自身の魔法について語るアリオンと、魔法というものが存在している事に驚愕する二人。
剣と魔法の世界ローミリア大陸において、魔法の存在は常識である。誰もが魔法を操れるわけではないが、戦場で魔法を操り戦う戦士など、この大陸では珍しくもない。当たり前のように存在している、特別な力なのである。
「代表的な六つの属性に当てはまらない僕の魔法は、求めるものへと導く力。導く魔法は秘宝の求める存在を、この世界ではなく異世界で見つけた。それが貴方方です」
アリオンの魔法は、火・水・雷・風・光・闇の代表的属性魔法に該当しない、特殊魔法と呼ばれる魔法である。
彼の魔法の力は、簡単に言うと探し物を見つける力だ。探しているものまでの道を示し、術者を導くのである。本来であれば、無くした物などを探せる位の力しかなく、発動には長い時間とかなりの魔力を必要とする。魔法という特別な能力を得たにもかかわらず、一見便利そうだが不便な、非常に地味な特殊魔法なのだ。
「僕の魔法はあまりに無力で、本当ならこんな事を成功出来はしなかった。ですが、ある御方に相談する事で、異世界召喚を成功させる術を授けて貰ったんです」
「どういうことですか?」
「僕はこの秘宝と自分の魔法の他に、たくさんの魔法石の魔力を使いました。大量に集めた魔力は僕の力を一時的に強大なものとし、秘宝が求めた貴方方をこの世界へ引き寄せました」
ある人物に相談した事で、成功の可能性がある術を教えられたアリオンは、王国の宝物庫から魔法石を搔き集め、召喚成功のために全部使ってしまったのである。彼は今日の日のために、必要なものを全て用意し、一日かけて魔力を練り上げ、満を持して魔法を発動した。
そして、秘宝が求める存在を、導く魔法は探し当てた。それはこの大陸ではなく、異世界に存在したのである。集めた魔法石の膨大な魔力は、その瞬間だけ、彼の魔法を一種の召喚魔法へと変えた。導く魔法が指し示した存在を、召喚魔法がこの世界へ引き寄せた結果、奇跡は起きた。
「秘宝が求めた貴方方を、僕がこの世界に導いた。貴方方にはきっと、秘宝を解放する力が眠っているはずです」
「いや、そう言われても・・・・・」
興奮を隠し切れず、瞳を輝かせながらアリオンは説明を終えた。とは言っても、悠紀達からすれば、力が眠っているなどと言われても、信じる事などできない話である。
困惑する四人にお構いなしで、成功の興奮冷めないアリオンは、眩しい笑顔を見せた。完全にその笑顔は、この四人こそが、選ばれた存在であると信じ込んだ証拠である。
「お願いします!皆様のお力で、どうかこの国を救って下さい!!」
協議の間での出来事から一週間経った今日。アリオンは王の許しも得ず、独断でとんでもない事をやってしまった。
場所は変わり、ホーリスローネ城の一室に案内された四人。上機嫌なアリオンに連れられ、櫂斗達四人が通された部屋は、高級な家具の並ぶ応接室であった。
一体何が起こったのか?ここはどこなのか?お前は誰なのか?何が何だかわからないまま、状況を知るためアリオンに付いて行き、部屋の椅子に腰かけ、四人はこの応接室で簡単な説明を受けたのである。
「・・・・・・つまり、俺達は某ライトノベルの異世界転移主人公になってしまったと・・・・・」
「それって、櫂斗の部屋にあった小説のこと?」
自分達は選ばれてしまった。ここはローミリア大陸北方にある、ホーリスローネ王国の城。彼の名はこの国の王子アリオン。取り敢えず、一通りの説明を受けた四人だったが、突然の非現実的状況に、緊張や不安を覚えるばかりであった。
「なあ悠紀。これって俺達、異世界をチート能力で無双できちゃうとか、そんな展開だったりするかな?」
「夢見過ぎ。いくら小説通り異世界転移したからって、そこまで都合よくいくわけないでしょ」
「じゃ、じゃあ、異世界で無双もハーレムもなし!?」
「やっぱ櫂斗って、救いようのない阿保ね」
緊張と不安を覚える中、一人だけ興奮や感動を覚える者がいる。それは、有馬櫂斗であった。小説やアニメの中だけの設定である異世界転移を体験し、抑え切れない興奮に瞳を輝かせる彼は、幼馴染である早水悠紀に、昂る想いのまま言葉をかける。しかし悠紀は、そんな彼を冷静にさせようと、現実的な言葉を返すのであった。
「あ、あのー・・・・・、先程から御二人は何の話をされているのでしょうか?」
「気にしないで下さい。ただのオタクのジョークですから」
櫂斗達は四人はアリオンの説明を受けて、自分達が異世界に連れて来られた事を知った。連れてきた張本人がアリオンであるのも、説明を受けて知っている。
最初は夢かと思った。その次は、どっきりか何かだと考えた。だが、自分達が今いる城の中や、先程の会話を何も理解できていないアリオンを見て、櫂斗も悠紀も全てを察した。自分達はアリオンと名乗るこの青年に召喚され、ファンタジーの異世界にやって来てしまったという、信じられない現実。夢でも幻覚でもない現実に対応するため、二人はアリオンに詳しい話を聞くため口を開く。
「それよりアリオンさん、さっきの話で俺達を召喚したって言いましたよね?」
「はい。僕が皆様をこの世界に召喚しました」
「一体どうやって、俺達をこの世界へ?」
櫂斗がそう尋ねると、アリオンは服のポケットから四つの玉を取り出し、四人の前に差し出した。玉はそれぞれ色が違っていて、金色、青色、赤色、黒色の四色に分かれていた。
「この四つの玉が、皆様をこの世界へ導きました」
「導いた、だって?」
「これは、我が王国に伝わる秘宝です。選ばれし者だけが力を解放できる、伝説の武具なのです」
王国の建国当初から存在し、代々受け継がれてきた秘宝。この秘宝に名前はないが、これが武器であり、選ばれし者が手にした時、初めてその力を開放すると言い伝えられている。
これを誰が作り、どういう仕組みなのかは、未だ解明されていない。そして、この秘宝の真の力を開放できる人間も、未だ現れた事がない。わかっているのは、この玉が非常に頑丈で、大陸に存在しない未知の素材で作られている事だけである。
「今まで誰一人として、この秘宝の力を解放できた者はいません。ですが、選ばれし存在である皆様であれば、必ずや力を解放できるでしょう」
「まっ、マジで!?」
正直、今まで誰も力を解放できた者がいないため、この玉に本当に秘めた力があるのかと、王国内では疑う者も多い。だがアリオンは、この四人ならば力の解放ができると確信していた。
興奮している櫂斗と対照的に、アリオンが確信を持つ理由が気になる悠紀は、思った疑問を口にして彼に問う。
「さっきからその、選ばれたって何なんですか?私達、平凡な普通の学生なんですけど・・・・・」
櫂斗も悠紀も、会話に参加していない真夜も華夜も、全員ただの学生である。当然だが、秘められた力も能力も持ってはいない。持っているものと言えば、着ている学生服と、ポケットに入れていた財布や携帯くらいである。秘宝を解放できる力など、持っているわけがない。
それなのにアリオンは、この四人ならばできると確信している。選ばれた者であるという理由もわからない。別の誰かと勘違いしているのではと不安になり、悠紀はアリオンに問うたのである。
対してアリオンは、その疑問は尤もだという表情を見せ、彼女の問いに答えるべく口を開いた。
「皆様をこの世界に召喚したのは、僕の魔法の力です」
「「魔法!?」」
「僕の力は、導く魔法。僕はこの魔法で、秘宝が求めた選ばれし者達をこの世界へ導きました」
自身の魔法について語るアリオンと、魔法というものが存在している事に驚愕する二人。
剣と魔法の世界ローミリア大陸において、魔法の存在は常識である。誰もが魔法を操れるわけではないが、戦場で魔法を操り戦う戦士など、この大陸では珍しくもない。当たり前のように存在している、特別な力なのである。
「代表的な六つの属性に当てはまらない僕の魔法は、求めるものへと導く力。導く魔法は秘宝の求める存在を、この世界ではなく異世界で見つけた。それが貴方方です」
アリオンの魔法は、火・水・雷・風・光・闇の代表的属性魔法に該当しない、特殊魔法と呼ばれる魔法である。
彼の魔法の力は、簡単に言うと探し物を見つける力だ。探しているものまでの道を示し、術者を導くのである。本来であれば、無くした物などを探せる位の力しかなく、発動には長い時間とかなりの魔力を必要とする。魔法という特別な能力を得たにもかかわらず、一見便利そうだが不便な、非常に地味な特殊魔法なのだ。
「僕の魔法はあまりに無力で、本当ならこんな事を成功出来はしなかった。ですが、ある御方に相談する事で、異世界召喚を成功させる術を授けて貰ったんです」
「どういうことですか?」
「僕はこの秘宝と自分の魔法の他に、たくさんの魔法石の魔力を使いました。大量に集めた魔力は僕の力を一時的に強大なものとし、秘宝が求めた貴方方をこの世界へ引き寄せました」
ある人物に相談した事で、成功の可能性がある術を教えられたアリオンは、王国の宝物庫から魔法石を搔き集め、召喚成功のために全部使ってしまったのである。彼は今日の日のために、必要なものを全て用意し、一日かけて魔力を練り上げ、満を持して魔法を発動した。
そして、秘宝が求める存在を、導く魔法は探し当てた。それはこの大陸ではなく、異世界に存在したのである。集めた魔法石の膨大な魔力は、その瞬間だけ、彼の魔法を一種の召喚魔法へと変えた。導く魔法が指し示した存在を、召喚魔法がこの世界へ引き寄せた結果、奇跡は起きた。
「秘宝が求めた貴方方を、僕がこの世界に導いた。貴方方にはきっと、秘宝を解放する力が眠っているはずです」
「いや、そう言われても・・・・・」
興奮を隠し切れず、瞳を輝かせながらアリオンは説明を終えた。とは言っても、悠紀達からすれば、力が眠っているなどと言われても、信じる事などできない話である。
困惑する四人にお構いなしで、成功の興奮冷めないアリオンは、眩しい笑顔を見せた。完全にその笑顔は、この四人こそが、選ばれた存在であると信じ込んだ証拠である。
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