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第32.5話 俺のヴァスティナ帝国がこんなにイカれてるわけがない
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なんだかんだとあったお陰で、すっかり日も沈み、外は夜を迎えていた。ミカエラとジェーンは、夕食という形で食事をご馳走になった。お腹を空かせた二人と、一緒に食事をする事となったユリーシア。三人は料理を食べながら、簡単に自分を紹介し合い、女同士会話を弾ませた。
ユリーシアの望み通り、ミカエラとジェーンは、これまで自分達が行った事のある地方の話を語って聞かせた。各地を転々と旅したミカエラと、傭兵として各地の戦場を転々としていたジェーンは、色々な街を見てきた。南ローミリア内しか外を知らない彼女にとって、二人の話はどれも新鮮であった。ユリーシアは大喜びしながら二人の話に耳を傾け、女王ではなく、年相応の少女のように無邪気に笑っていた。
成るべく彼女が楽しめるよう、二人は殺伐とした話題を避けた。立ち寄った街で見たものや聞いた事、食べた料理の事や、どんな人々が暮らしているのか。大した事のない、どこにでもありそうな話であったが、ユリーシアは明るい笑顔を浮かべ、二人の語った話を大いに楽しんだのである。
ただ、酒を飲んで調子に乗ったジェーンが、自分の大好物は男同士による同性愛の鑑賞であると暴露し、その素晴らしさを語って聞かせ始めた時は、流石のユリーシアも引き気味であったが・・・・・・。
そんな事故はあったものの、三人は会話を楽しんで食事を終えた。
深夜。夜の闇が外を支配し、静寂を迎えるヴァスティナ城。
城内にあるメイド用の寝室。そこにミカエラとジェーンの姿はあった。ウルスラが貸し与えたパジャマに着替え、二人は寝室のベッドで横になっている。そう広くはない二人用の部屋で、ベッドは二つある。二人はそれぞれのベッドに寝ており、もう眠りについているか見えた。
「ねぇ、ミカエラ。まだ起きてる・・・・・・?」
「・・・・・何よ?色々あり過ぎたから眠いんだけど・・・・」
眠っていたはずのジェーンが、まだ起きていたミカエラに話しかける。ジェーンは体を横に向け、ミカエラの寝るベッドの方へと視線を移す。
「あんたさ、何で諜報員辞めたの・・・・・?アーレンツの情報局員なんでしょ?」
「ほんと勘がいいわね・・・・・。っていうか、アーレンツの裏の顔まで知ってるのね」
「まあね。それで、命懸けであの国の諜報員を辞めた理由って、なに?」
祖国を裏切る行為、又は祖国を脱走する行為は、情報国家アーレンツの法律で死刑と決まっている。アーレンツの諜報員であった彼女は、祖国を裏切って国を抜けた。巧妙に工作し、自分は死んだと見せかけたお陰で、彼女は追手を放たれる事はなかったが、命懸けの行動であった事には変わりない。
「あんたの実力なら、情報局でもいい地位に就けたでしょ。辞める理由なんてあったの?」
「・・・・・・嫌になったのよ、何もかもがね」
ミカエラは思い出す。自分が「氷の人狼」という異名で呼ばれていた、国家保安情報局のミカエラ・エヴォンス少佐であった頃を・・・・・・。
祖国のためと言われ、命令のままに人間を殺した。何人も、何十人も、何百人も、彼女はその手を真っ赤に染め上げるまで、人間を殺し続けた。感情を殺し、国のためと信じて人を殺してきた彼女は、任務終えたある日、鏡に映った自分を見て、これまで経験した事もほど戦慄した。鏡に映っていたのは、全身を返り血で染め上げ、邪悪な笑みを浮かべる化け物だったからだ。
その時初めて、自分が殺戮を楽しんでいたと知ってしまった。
祖国のためにと戦って、男も女も、老人から子供まで、殺せと命じられた人間は全て殺してきた。まともな神経では到底堪えられない行為である。彼女は自分の感情を殺す事で、数え切れないほどの人間の命を奪ってきた。だが、感情を殺すだけでは足りなかった。彼女の心は、自分自身を守るため無意識に、人を殺す快感を覚えさせていたのである。
自分が殺戮を楽しんでいると知った時、彼女は一人、涙を流して泣いた。自分が人ではない化け物になっていたと知り、何もかもに絶望したのである。
だから彼女は、祖国を裏切った。自分は化け物ではなく人であると、そう信じたかったからだ・・・・。
「・・・・・私はもう、誰かの思惑のために人を殺したくない。人殺しを楽しむ化け物なんかになりたくない」
「そっか・・・・・・。私は楽しんでるけどね・・・・、人殺し」
「傭兵なんてやってるから、そうなんじゃないかって思ってた」
「戦場でぶつかり合う、純粋な命の遣り取りが好きなの。それで相手を殺すのは楽しかった。けどね、なんかもう疲れちゃったのよ・・・・・」
ジェーンは戦場しか知らない。物心ついた時には、家族も友達もなく、たった一人戦場にいたのである。
彼女は戦場で育ち、今日まで生きてきた。戦場こそが生きる場であり、戦いこそが生きていると実感できる。彼女にとって戦いとは、明日を生きるための行為であり、自分の人生を楽しむための刺激でもあった。
自分が狂っている自覚はある。だからと言って、無理に変わろうとは思わない。傭兵として生き、戦場を渡り歩き、戦って金を稼ぎ、日々を生きる。狂っていようが、それでいいと思っていた。
「戦争ってさ、関係ない人間巻き込むじゃん?私、そういうのは好きじゃないのよ」
「戦争なんてそんなもんじゃない。今更何言ってるのよ」
「わかってるけど、嫌なものは嫌なの。戦争ってのは、私みたいな狂った奴らだけでやればいいものなんだから・・・・・・」
ある日ジェーンは戦場で、子供のみで構成された部隊を見た。それは味方の軍にいたが、部隊は最前線に駆り出され、誰一人生還しなかった。後から彼女は、その子供達が戦争で家族を失い、行き場を失った孤児達であったと知る。戦力の補充として、少年兵や少女兵として集められた子供達であった。
次の日、ジェーンは戦場で少年兵と遭遇した。彼女の目の前に現れた数人の少年兵は、敵軍の者達であった。その子達もまた、敵軍の補充兵として集められた、哀れな子供達だったのである。
前の日に死んだ子供達の姿が脳裏にちらつき、最初は戦うのを躊躇ったが、最終的にジェーンは少年兵を皆殺しにした。そうしなければ、敵軍を一人残らず討ち取れと言う命令に背いてしまうからだ。
戦場で子供を殺す。こんな事は今まで何度もあった。戦争に関係ない人々を、自分の雇い主の命令で皆殺しにした事もある。同じ事は今まで何度もやってきたが、これが我慢の限界となった。
「狂った奴ら以外を殺すのはもうたくさん。そう思って、少し戦場を離れる事にしたの・・・・・」
「それで、この国に・・・・・?」
「平和な国だって聞いてたからさ、気分転換をしにきたわけ。まあ、着いて早々あんたと実戦やるとは思わなかったけどね」
気分転換という、自分を見つめ直す旅。それがこの国に来た理由であった。
激しい戦争が続く大陸中央を離れ、平和な南の地にやって来たジェーンは、新しい生き方を探していた。残酷で悲劇に満ちた戦場を生きるのではなく、自分にはもっと別の生き方があるはずだと、そう信じて・・・・・。
「お互い、醜く狂った人間ってわけか・・・・・」
「そうね・・・・・・。それなのにあの子、私達を怖がらなかったわね」
ジェーンの言うあの子とは、女王ユリーシアの事である。
ミカエラは外から来た旅人で、ジェーンは戦場を渡り歩いてきた傭兵だ。目で見えなくとも、雰囲気や気配で、二人が狂った人間である事は気付いたはずである。気付いたからこそ、食事の時に彼女は、二人が見てきた国や街以外の話をしなかった。二人が話し辛いであろう話題は、意図的に避けていたのである。
「あんな女の子に気を遣わせちゃった。年上なのに恥ずかしいわ・・・・・」
「あの子は立派な国の支配者よ。華奢で小さなあの体で、この国の全てを背負ってる」
「でも、私達と食事した時のあの子は、普通の女の子だったわ・・・・・」
ユリーシアはお飾りの女王ではなく、一国の支配者であった。それは、直接顔を合わし、言葉を交わしたからこそわかる。自分よりもずっと年上であるウルスラを、二人の前で力強く叱責したのも、女王の責務を果たすためだ。
しかし、それは彼女の本当の姿ではない。本当の彼女は、楽しいお話が好きな、可愛らしい少女なのである。彼女は本当の自分を殺し、国の支配者たる女王として振舞っている。それがどれだけ辛く苦しいものであるか、想像するのも嫌になる。
「・・・・・それで、急に私に話しかけたり、女王の事を語り出したり、その心は?」
「答えなきゃ駄目なの?わかってるくせに」
「はあ・・・・・、勝手に私を巻き込まないでくれる?」
「ふふふ・・・・、どうせ私と同じ事考えてたんでしょ?」
長年の親友というわけではなく、命を奪い合った事があるだけの仲。それなのに二人は、お互いの考えを理解し合っていた。これから何をするつもりなのかは、これ以上言葉にしなくてもわかるのである。
「いい加減寝るわよ。明日は早いんだから・・・・・」
「はいはい、わかってますよ~・・・・」
そして二人は、今度こそ本当に眠ろうとする。
だがしかし・・・・・・。
「・・・・・ところでさミカエラ、メイド長から借りたこのパジャマって・・・・・」
「あんたの水玉パジャマと、私のお花パジャマね・・・・・・。言いたい事はわかるわよ」
「馬鹿力の年増女のくせに、いい歳したおばさんがこんなパジャマ着ちゃうのね」
「それ、絶対あの女の前で言っちゃ駄目よ?今度こそ殺されるから」
ユリーシアの望み通り、ミカエラとジェーンは、これまで自分達が行った事のある地方の話を語って聞かせた。各地を転々と旅したミカエラと、傭兵として各地の戦場を転々としていたジェーンは、色々な街を見てきた。南ローミリア内しか外を知らない彼女にとって、二人の話はどれも新鮮であった。ユリーシアは大喜びしながら二人の話に耳を傾け、女王ではなく、年相応の少女のように無邪気に笑っていた。
成るべく彼女が楽しめるよう、二人は殺伐とした話題を避けた。立ち寄った街で見たものや聞いた事、食べた料理の事や、どんな人々が暮らしているのか。大した事のない、どこにでもありそうな話であったが、ユリーシアは明るい笑顔を浮かべ、二人の語った話を大いに楽しんだのである。
ただ、酒を飲んで調子に乗ったジェーンが、自分の大好物は男同士による同性愛の鑑賞であると暴露し、その素晴らしさを語って聞かせ始めた時は、流石のユリーシアも引き気味であったが・・・・・・。
そんな事故はあったものの、三人は会話を楽しんで食事を終えた。
深夜。夜の闇が外を支配し、静寂を迎えるヴァスティナ城。
城内にあるメイド用の寝室。そこにミカエラとジェーンの姿はあった。ウルスラが貸し与えたパジャマに着替え、二人は寝室のベッドで横になっている。そう広くはない二人用の部屋で、ベッドは二つある。二人はそれぞれのベッドに寝ており、もう眠りについているか見えた。
「ねぇ、ミカエラ。まだ起きてる・・・・・・?」
「・・・・・何よ?色々あり過ぎたから眠いんだけど・・・・」
眠っていたはずのジェーンが、まだ起きていたミカエラに話しかける。ジェーンは体を横に向け、ミカエラの寝るベッドの方へと視線を移す。
「あんたさ、何で諜報員辞めたの・・・・・?アーレンツの情報局員なんでしょ?」
「ほんと勘がいいわね・・・・・。っていうか、アーレンツの裏の顔まで知ってるのね」
「まあね。それで、命懸けであの国の諜報員を辞めた理由って、なに?」
祖国を裏切る行為、又は祖国を脱走する行為は、情報国家アーレンツの法律で死刑と決まっている。アーレンツの諜報員であった彼女は、祖国を裏切って国を抜けた。巧妙に工作し、自分は死んだと見せかけたお陰で、彼女は追手を放たれる事はなかったが、命懸けの行動であった事には変わりない。
「あんたの実力なら、情報局でもいい地位に就けたでしょ。辞める理由なんてあったの?」
「・・・・・・嫌になったのよ、何もかもがね」
ミカエラは思い出す。自分が「氷の人狼」という異名で呼ばれていた、国家保安情報局のミカエラ・エヴォンス少佐であった頃を・・・・・・。
祖国のためと言われ、命令のままに人間を殺した。何人も、何十人も、何百人も、彼女はその手を真っ赤に染め上げるまで、人間を殺し続けた。感情を殺し、国のためと信じて人を殺してきた彼女は、任務終えたある日、鏡に映った自分を見て、これまで経験した事もほど戦慄した。鏡に映っていたのは、全身を返り血で染め上げ、邪悪な笑みを浮かべる化け物だったからだ。
その時初めて、自分が殺戮を楽しんでいたと知ってしまった。
祖国のためにと戦って、男も女も、老人から子供まで、殺せと命じられた人間は全て殺してきた。まともな神経では到底堪えられない行為である。彼女は自分の感情を殺す事で、数え切れないほどの人間の命を奪ってきた。だが、感情を殺すだけでは足りなかった。彼女の心は、自分自身を守るため無意識に、人を殺す快感を覚えさせていたのである。
自分が殺戮を楽しんでいると知った時、彼女は一人、涙を流して泣いた。自分が人ではない化け物になっていたと知り、何もかもに絶望したのである。
だから彼女は、祖国を裏切った。自分は化け物ではなく人であると、そう信じたかったからだ・・・・。
「・・・・・私はもう、誰かの思惑のために人を殺したくない。人殺しを楽しむ化け物なんかになりたくない」
「そっか・・・・・・。私は楽しんでるけどね・・・・、人殺し」
「傭兵なんてやってるから、そうなんじゃないかって思ってた」
「戦場でぶつかり合う、純粋な命の遣り取りが好きなの。それで相手を殺すのは楽しかった。けどね、なんかもう疲れちゃったのよ・・・・・」
ジェーンは戦場しか知らない。物心ついた時には、家族も友達もなく、たった一人戦場にいたのである。
彼女は戦場で育ち、今日まで生きてきた。戦場こそが生きる場であり、戦いこそが生きていると実感できる。彼女にとって戦いとは、明日を生きるための行為であり、自分の人生を楽しむための刺激でもあった。
自分が狂っている自覚はある。だからと言って、無理に変わろうとは思わない。傭兵として生き、戦場を渡り歩き、戦って金を稼ぎ、日々を生きる。狂っていようが、それでいいと思っていた。
「戦争ってさ、関係ない人間巻き込むじゃん?私、そういうのは好きじゃないのよ」
「戦争なんてそんなもんじゃない。今更何言ってるのよ」
「わかってるけど、嫌なものは嫌なの。戦争ってのは、私みたいな狂った奴らだけでやればいいものなんだから・・・・・・」
ある日ジェーンは戦場で、子供のみで構成された部隊を見た。それは味方の軍にいたが、部隊は最前線に駆り出され、誰一人生還しなかった。後から彼女は、その子供達が戦争で家族を失い、行き場を失った孤児達であったと知る。戦力の補充として、少年兵や少女兵として集められた子供達であった。
次の日、ジェーンは戦場で少年兵と遭遇した。彼女の目の前に現れた数人の少年兵は、敵軍の者達であった。その子達もまた、敵軍の補充兵として集められた、哀れな子供達だったのである。
前の日に死んだ子供達の姿が脳裏にちらつき、最初は戦うのを躊躇ったが、最終的にジェーンは少年兵を皆殺しにした。そうしなければ、敵軍を一人残らず討ち取れと言う命令に背いてしまうからだ。
戦場で子供を殺す。こんな事は今まで何度もあった。戦争に関係ない人々を、自分の雇い主の命令で皆殺しにした事もある。同じ事は今まで何度もやってきたが、これが我慢の限界となった。
「狂った奴ら以外を殺すのはもうたくさん。そう思って、少し戦場を離れる事にしたの・・・・・」
「それで、この国に・・・・・?」
「平和な国だって聞いてたからさ、気分転換をしにきたわけ。まあ、着いて早々あんたと実戦やるとは思わなかったけどね」
気分転換という、自分を見つめ直す旅。それがこの国に来た理由であった。
激しい戦争が続く大陸中央を離れ、平和な南の地にやって来たジェーンは、新しい生き方を探していた。残酷で悲劇に満ちた戦場を生きるのではなく、自分にはもっと別の生き方があるはずだと、そう信じて・・・・・。
「お互い、醜く狂った人間ってわけか・・・・・」
「そうね・・・・・・。それなのにあの子、私達を怖がらなかったわね」
ジェーンの言うあの子とは、女王ユリーシアの事である。
ミカエラは外から来た旅人で、ジェーンは戦場を渡り歩いてきた傭兵だ。目で見えなくとも、雰囲気や気配で、二人が狂った人間である事は気付いたはずである。気付いたからこそ、食事の時に彼女は、二人が見てきた国や街以外の話をしなかった。二人が話し辛いであろう話題は、意図的に避けていたのである。
「あんな女の子に気を遣わせちゃった。年上なのに恥ずかしいわ・・・・・」
「あの子は立派な国の支配者よ。華奢で小さなあの体で、この国の全てを背負ってる」
「でも、私達と食事した時のあの子は、普通の女の子だったわ・・・・・」
ユリーシアはお飾りの女王ではなく、一国の支配者であった。それは、直接顔を合わし、言葉を交わしたからこそわかる。自分よりもずっと年上であるウルスラを、二人の前で力強く叱責したのも、女王の責務を果たすためだ。
しかし、それは彼女の本当の姿ではない。本当の彼女は、楽しいお話が好きな、可愛らしい少女なのである。彼女は本当の自分を殺し、国の支配者たる女王として振舞っている。それがどれだけ辛く苦しいものであるか、想像するのも嫌になる。
「・・・・・それで、急に私に話しかけたり、女王の事を語り出したり、その心は?」
「答えなきゃ駄目なの?わかってるくせに」
「はあ・・・・・、勝手に私を巻き込まないでくれる?」
「ふふふ・・・・、どうせ私と同じ事考えてたんでしょ?」
長年の親友というわけではなく、命を奪い合った事があるだけの仲。それなのに二人は、お互いの考えを理解し合っていた。これから何をするつもりなのかは、これ以上言葉にしなくてもわかるのである。
「いい加減寝るわよ。明日は早いんだから・・・・・」
「はいはい、わかってますよ~・・・・」
そして二人は、今度こそ本当に眠ろうとする。
だがしかし・・・・・・。
「・・・・・ところでさミカエラ、メイド長から借りたこのパジャマって・・・・・」
「あんたの水玉パジャマと、私のお花パジャマね・・・・・・。言いたい事はわかるわよ」
「馬鹿力の年増女のくせに、いい歳したおばさんがこんなパジャマ着ちゃうのね」
「それ、絶対あの女の前で言っちゃ駄目よ?今度こそ殺されるから」
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