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第32.5話 俺のヴァスティナ帝国がこんなにイカれてるわけがない
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第32.5話 俺のヴァスティナ帝国がこんなにイカれてるわけがない
この広い世界には、幾千、幾万の人達がいて、私と同じように、願いや想いを抱いて暮らしていて、誰かを心から愛して、時には、愛する人のために、ぶつかり合って、戦ったりする。
これから始まるのは、可愛く、美しく、愛のため戦う、そんな、あいとゆうきのおとぎばなし・・・・。
魔法少女リリカルユリーシア、始まります・・・・・。
1.魔法少女リリカルユリーシア 第11話「宿命の対決です」
私、ユリーシア・ヴァスティナ。歳は今年で十四歳。私立ヴァスティナ学園中等部に通う、ごく普通の女子中学生。好きなものはお花と紅茶。苦手なものは早起き。遅刻はしていないですが、朝はどうしても苦手です・・・・・・。
だから今日も、私の妹アンジェリカと一緒に、急いで学校に向かっています。恥ずかしい話ですが、寝坊してしまったんです・・・・・・私が・・・・・・。
「姉様!早くしないと遅刻しますよ」
「待ってアンジェリカ!置いて行かないで!」
慌てて走ってスカートをなびかせながら、妹のアンジェリカの後を追って、遅刻しないよう学校に向かいます。私達二人のこの光景は、いつもの通学路のいつもの風景。もし寝坊しなければ、今頃この通学路を越えて学校の正門前まで辿り着いていた事でしょう・・・・・・。
自分が憎いです。簡単に睡魔に負けてしまう、自分の弱さが憎い!でも仕方ないんです。二度寝って、とっても気持ちいんです・・・・・・。私では抗えません。
「姉様のせいで今日もギリギリです。寝る前に紅茶なんて飲むから眠れなくなるんですよ」
「そんな事ないです!アンジェリカが毎日ちゃんと起こしくれれば、遅刻なんてしないと思います!」
「起こそうとしました!それで起きなかったのは姉様じゃないですか!?」
「あうっ・・・・・」
確かに私ユリーシア・ヴァスティナは、妹のアンジェリカに起こしてもらいました。それから二度寝してしまったのは、全部私の責任です。ごめんなさいアンジェリカ。
「あれ?ユリーシアとアンジェリカ?」
「「!!」」
慌てて走った先で偶然会ったのは、私達姉妹の先輩達だ。私立ヴァスティナ学園高等部に通う高校生。私達の前に現れたのは、ヴァスティナ学園生徒会長リクトビア・フローレンス先輩。親しい人達はリックと呼んでいる、優しい先輩。
「リックさん!おはようございます!!」
「おはようユリーシア。もしかして、また遅刻ギリギリなのか?」
「あははは・・・・・、恥ずかしながら」
「アンジェリカもおはよう。今日も朝から大変だな」
「・・・・・・おはようございます、先輩」
私達二人に本当に優しくしてくれる、私の憧れの存在。それがリックさん。
でも、アンジェリカはリックさんが嫌いらしい。確かに先輩は優しいけど、女性大好きな変態さんで、年上好きで、困った性癖の持ち主ではあるけれど・・・・・・・・・、あれ?嫌われるの当然な気がしてくる・・・・・・・。
でもでも、基本はとてもいい人だから、先輩の傍には不思議と人が集まります。
「会長、おはようございます」
「ようリック!」
「レイナとクリスじゃんか。おはよう」
「こんなところで会うなんて偶然やな。おはよ、リック」
「リック君、おはよ♪♪」
「シャランドラにイヴ。今日も二人共可愛いな」
「おはようございます生徒会長」
「おはようなんだな、リック」
「おはようだぜ!!リック!!」
「アングハルトにゴリオンにライガまで!お前ら偶然だな」
「相変わらず、君のところには人が集まって賑やかだね」
「賑やか過ぎてうるさいですわ。まったく、どうして皆さんこんな中二病を好くのかしら」
「エミリオとミュセイラか!朝からいきなり全員集合かよ!?」
集まり過ぎですね・・・・・・。この人達は、ヴァスティナ学園生徒会メンバーなんです。生徒会長であるリックさんを助ける、とても頼りになる先輩達。リックさんがいつもの通学路を普通に歩いていると、誰かは必ずリックさんの傍にいるんです。今日は全員集合なので、かなり驚きました。
「姉様、急がないと遅刻します」
「そっ、そうでした!リックさん、それに先輩方!お先に失礼します!!」
「ああ。気を付けてな」
きちんと礼をして、リックさん達と別れ、私とアンジェリカは学校目指して走り去っていきました。ちなみに、私達がこんなに急いでいる理由は、今日が日直だからです。後からゆっくり来れるリックさん達が羨ましい。
「次からは耳元で大声上げて起こしますから、覚悟して下さいね」
「ごっ、ごめんなさあああああああああああい!!」
ユリーシア・ヴァスティナ、十四歳。今日も私は、いつも通りのお寝坊さんです。
この広い世界には、幾千、幾万の人達がいて、私と同じように、願いや想いを抱いて暮らしていて、誰かを心から愛して、時には、愛する人のために、ぶつかり合って、戦ったりする。
これから始まるのは、可愛く、美しく、愛のため戦う、そんな、あいとゆうきのおとぎばなし・・・・。
魔法少女リリカルユリーシア、始まります・・・・・。
1.魔法少女リリカルユリーシア 第11話「宿命の対決です」
私、ユリーシア・ヴァスティナ。歳は今年で十四歳。私立ヴァスティナ学園中等部に通う、ごく普通の女子中学生。好きなものはお花と紅茶。苦手なものは早起き。遅刻はしていないですが、朝はどうしても苦手です・・・・・・。
だから今日も、私の妹アンジェリカと一緒に、急いで学校に向かっています。恥ずかしい話ですが、寝坊してしまったんです・・・・・・私が・・・・・・。
「姉様!早くしないと遅刻しますよ」
「待ってアンジェリカ!置いて行かないで!」
慌てて走ってスカートをなびかせながら、妹のアンジェリカの後を追って、遅刻しないよう学校に向かいます。私達二人のこの光景は、いつもの通学路のいつもの風景。もし寝坊しなければ、今頃この通学路を越えて学校の正門前まで辿り着いていた事でしょう・・・・・・。
自分が憎いです。簡単に睡魔に負けてしまう、自分の弱さが憎い!でも仕方ないんです。二度寝って、とっても気持ちいんです・・・・・・。私では抗えません。
「姉様のせいで今日もギリギリです。寝る前に紅茶なんて飲むから眠れなくなるんですよ」
「そんな事ないです!アンジェリカが毎日ちゃんと起こしくれれば、遅刻なんてしないと思います!」
「起こそうとしました!それで起きなかったのは姉様じゃないですか!?」
「あうっ・・・・・」
確かに私ユリーシア・ヴァスティナは、妹のアンジェリカに起こしてもらいました。それから二度寝してしまったのは、全部私の責任です。ごめんなさいアンジェリカ。
「あれ?ユリーシアとアンジェリカ?」
「「!!」」
慌てて走った先で偶然会ったのは、私達姉妹の先輩達だ。私立ヴァスティナ学園高等部に通う高校生。私達の前に現れたのは、ヴァスティナ学園生徒会長リクトビア・フローレンス先輩。親しい人達はリックと呼んでいる、優しい先輩。
「リックさん!おはようございます!!」
「おはようユリーシア。もしかして、また遅刻ギリギリなのか?」
「あははは・・・・・、恥ずかしながら」
「アンジェリカもおはよう。今日も朝から大変だな」
「・・・・・・おはようございます、先輩」
私達二人に本当に優しくしてくれる、私の憧れの存在。それがリックさん。
でも、アンジェリカはリックさんが嫌いらしい。確かに先輩は優しいけど、女性大好きな変態さんで、年上好きで、困った性癖の持ち主ではあるけれど・・・・・・・・・、あれ?嫌われるの当然な気がしてくる・・・・・・・。
でもでも、基本はとてもいい人だから、先輩の傍には不思議と人が集まります。
「会長、おはようございます」
「ようリック!」
「レイナとクリスじゃんか。おはよう」
「こんなところで会うなんて偶然やな。おはよ、リック」
「リック君、おはよ♪♪」
「シャランドラにイヴ。今日も二人共可愛いな」
「おはようございます生徒会長」
「おはようなんだな、リック」
「おはようだぜ!!リック!!」
「アングハルトにゴリオンにライガまで!お前ら偶然だな」
「相変わらず、君のところには人が集まって賑やかだね」
「賑やか過ぎてうるさいですわ。まったく、どうして皆さんこんな中二病を好くのかしら」
「エミリオとミュセイラか!朝からいきなり全員集合かよ!?」
集まり過ぎですね・・・・・・。この人達は、ヴァスティナ学園生徒会メンバーなんです。生徒会長であるリックさんを助ける、とても頼りになる先輩達。リックさんがいつもの通学路を普通に歩いていると、誰かは必ずリックさんの傍にいるんです。今日は全員集合なので、かなり驚きました。
「姉様、急がないと遅刻します」
「そっ、そうでした!リックさん、それに先輩方!お先に失礼します!!」
「ああ。気を付けてな」
きちんと礼をして、リックさん達と別れ、私とアンジェリカは学校目指して走り去っていきました。ちなみに、私達がこんなに急いでいる理由は、今日が日直だからです。後からゆっくり来れるリックさん達が羨ましい。
「次からは耳元で大声上げて起こしますから、覚悟して下さいね」
「ごっ、ごめんなさあああああああああああい!!」
ユリーシア・ヴァスティナ、十四歳。今日も私は、いつも通りのお寝坊さんです。
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