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第二章
第三道中 再会は水辺と共に
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行けども行けどもやはり水辺は見当たらず。眼前に映るはとうに見飽きた緑と茶の景色ばかり。
「むむむ…いい加減引き返した方がいいかしらねぇ」
後ろを振り返り、来た道を見つめる。
───代わり映えしない景色に眉間を皺寄せた。
「……目印の一つでも付けてくればよかったわ」
後悔しても思う遅い。と諦め、ここでも何となくの勘を頼りに戻ろうとした時だ。
──────………どこかで声らしき音が聞こえる。
(これは、笑い声……? ともあれ、探ってみる価値があるわね)
紅は聞き耳を立てながらなるべく音を立てないように歩き、周囲に目を凝らしながら注意深く観察する。
時に立ち止まり、匂いを嗅ぎ、暫く歩き続けて音の行方を辿って行く。
少しずつ確実に音は大きくなっていき、これまで耳に届いていたのは“何者かの笑い声”だということが分かった。
そして、ようやく景色の変化が訪れた。
朽ちた木々によって組み上げられた不自然な塊が一つ。そして声もそこから大きく聞こえてくる。
「あそこから…?」
訝しみながら周囲を探っているうちに、人ひとりが通れるほどの穴を見つけ、中を覗く。
──微風が顔を柔らかく撫でていった。そこから感じた匂いの変化を紅は逃さず、目を見開く。
「水の匂い…!!」
紅はすぐに中へ身体を潜り込ませ、匍匐前進で先を進む──元から暗く、一寸先など見えていなかったが、暗闇をひたすら進んでいると平衡感覚が途中で分からなくなってくる。それでも重力に背中を圧されている感触もあり、下へ向かっているという感覚はあった。
声も話し声まで判別出来る程にまで近づいている。
「それにしても……どこまでいくのかしら──ん?」
背中の圧力が緩くなっていく──やがて並行に進んでいるという感覚が訪れ、薄明かりが先に見えた。
速度を速め、ようやく穴の終着点へと到達。
「ふぅぅ…やっと辿り着いたわ。ここは……洞窟よ、ね?」
辿り着いた先は地下洞窟だった。
仄かに明るく見えているのは岩壁に繁茂した光苔によるもので、どのような地形をしているかが目視で判別出来る。蝋燭などの明かりを持っていない紅にとってはありがたい程だ。
──あははは───……。
声のした方向を向く。そこから水の匂いも濃く感じた。
求めていたモノに近づいていることが分かると思わず口端が上がり、高揚感も湧き上がってくる。
とはいえ、知らない事が多い未知の世界で且つ、声の主の正体が分からないまま無闇に突き進んでいくわけにも行かず、落ち着きを保ちながら慎重に進む──。
光が一際強くなっている曲がり角を見つけ、姿勢を低く、さらに足音を立てないようにゆっくりと先へ。
角に到着し、岩壁に身体を貼り付けてまずは顔だけを出して向こう側の様子を見る。
──信じられない光景を目の当たりにしてしまった。
「この前森の中で面白い格好をした人を見つけたんだよ。なんていうか、鉄の板を身体中に張り付けてかちゃかちゃ鳴らしてるの!」
「それだったら、でっかい羽織り着てる奴がおーっきな氷出すのも見たよ! 離れててもつめたーい空気がやって来て、気持ちよかったぁ」
「ここって陰陽師でも武士でもない奴ばっかいるけど、おもしれぇ術使うよな! もしかしたら人間の皮を被った妖怪か?」
二匹の河童が地底湖で顔を出しながら呑気に談笑しているではないか。
それぞれが頭の皿を水掻きが備わっている手で丁寧に磨いている。
思いも寄らなかった同胞との遭遇だ。
河童は河などの水辺に現れる妖怪だから場所で考えればおかしいことはない。が、どうしてこの世界にいるのかが謎だった。
その疑問を問い正すべく、紅は堂々と河童達の前に姿を見せる。
「やぁ、久しぶりねぇあんた達?」
紅の声に二匹は振り返り、揃って首を同じ方向に傾げた。
「んん? 人間??」
「でも何か違う。獣臭いけど…なんか変なにおーい!」
「随分失礼な言い草ねぇ…これを見せないと分からないかしら?」
と、妖力で隠していた角を現す。
河童達の顔が一瞬で青ざめた。一斉に逃げ潜るが、またすぐに離れた場所で顔だけを見せる。
「どどどうしょう!? まさか《鬼》がここにいるなんて聞いてなかったよ!!」
「まさか僕らと一緒で迷ったのかぁ!?」
「そうだそうだ、きっとそうだ!」
「まさかここにいるなんてぇぇ…」
勝手に混乱している二匹の慌てふためく声を紅は大笑いでかき消す。
「安心しなさいな、私は何もしないわ。ただ水浴びをしたいからちょっとお邪魔するわよ。いいね?」
「「ははぁ、おかまいなくっ!!」」
許可を得たところで、紅は澄み切った湖の中へ飛び込んだ──水飛沫が盛大に立ち上がり、四方八方へ飛び散ったそれは一瞬の星屑となって辺りへ降り注ぐ。
湖の底は深いようで、足が地に着かない。仕方なく背中で浮き、天井を見上げる。
久しぶりの水浴びに紅の顔は緩み、まるで温泉にでも浸かったような幸福感に包まれていた。
「はぁぁ……気持ちいいわぁ。外が少し蒸し暑かったから、このひやりとした感じが実に心地良い。それに…」
片手で水を掬い上げてすぐに口元へ。
「…ぷふぅ。そういえば着物や体の穢れがあることを忘れてたわ。それでも【日の本】よりも良い水だということは間違いないわね。ところで貴方達、此処へはどうやって来たのかしら?」
──返事が返ってこない。
訝しみ、一旦姿勢を変えて二匹がいた場所へ体を向ける。
河童達がいない。この短い時間でいつの間にか姿を消していた。
紅は潜り、その場から周囲を見渡す。水棲妖怪と比べたら水中内の視野は限られた範囲だが、底はやはり広く薄暗い。
(《鬼》が怖くなって逃げたわねぇ。全く小心者なんだから──ん?)
離れた所で、何か黒い物体が視界をよぎった。
ぼやけて姿すら分からず、まだ余裕はあるが一旦息継ぎに水中を出ようとした、その時である。
足首を何かに掴まれた。
(っっ!? 何者っ!?)
そう思った瞬間、ものすごい力が彼女を底へ引っ張っていく。足元を見ると透明な触手のような何かが薄ら見え、先程の河童達も正体不明のそれにいつの間にか捕まっていたらしくもがき苦しんでいた。
全体が透明で、水中で起こる揺らめきのおかげで形がやっと見えるそれは、一見して《蛇》を思わせる。
(くっ…! こんのっ!)
紅は体を縮み曲げ、足首に絡みつくそれを掴むと剛力で握る。冷たい感触が掌から伝わるも、今は意に返している暇は無い。爪を立てて抉り、握り潰す。
手応え有り──引力は失せ、若干息苦しくなってきたが、急いで捕われている河童達を救出するべく潜航し、先程と同様に縛るそれを握り潰した。
解放された河童達は左右から紅の胴を抱き、急上昇して水中から脱出し、彼女を息苦しさから解放させる。
咳き込む紅を心配し、河童達は近くの岩場に駆け寄って湖から抜け出し、彼女の背中を摩り続けた。
「だ、大丈夫か!? 助けてくれてありがとうな!」
「それにしてもさっきの奴は!? あんなの今までここにいなかったよ!?」
「──助かったわ。下がっていなさい」
「下がってって…いくら《鬼》のあんたでも無理だ!! あんな化け物、倒せっこない!」
必死に静止する河童達を押し下がらせる。
湖の水面が波打ち、一点が山のように盛り上がるとだんだんと伸びていく。
得体の知れない相手に恐怖する河童達だったが、紅だけは闘争の血が騒いでいた。
「私はあんたじゃないわ…かの昔、“灼炎姫”と恐れられた《鬼》を忘れたとは言わせないわよ?」
「“灼炎姫”なら覚えている。忘れるもんか!」
「数多の妖怪達と一緒に【京の都】を荒らし回った《鬼》だろ? それならこんな奴──へ?」
ここでようやく自分達が誰と話しているのかを思い知った。二匹の顔から血の気が引き、緑色の肌が少しずつ青ざめていく。
「まままままま、ま──ああ貴方様はぁぁぁ!!」
「分かったらさっさと退きなさい。干からびちゃうわよ?」
紅が振り向いて微笑むと、河童達は悲鳴をあげて岩陰に隠れた。
そうしている間にも湖から現れた正体不明の怪物は大きく伸び上がっており、大蛇の如き大きさにまで至っている。
そして、頭頂部から雄叫びと思しき振動波を発すると鎌首をもたげて紅と対峙する。
「いいわ。その喧嘩、買ったわ」
気を昂らせて炎を繰り出そうとしたが、一向に指先が熱くならない。
「っ?! どういうこと…?」
どういうわけか、力が思うように入らなかった──何度も妖力を練って炎を生み出そうとするが、途中で抜け落ちていく感覚に襲われる。
予期しなかった状況に紅は歯を食いしばり、目の前の怪物に苦い表情を浮かべた。
「むむむ…いい加減引き返した方がいいかしらねぇ」
後ろを振り返り、来た道を見つめる。
───代わり映えしない景色に眉間を皺寄せた。
「……目印の一つでも付けてくればよかったわ」
後悔しても思う遅い。と諦め、ここでも何となくの勘を頼りに戻ろうとした時だ。
──────………どこかで声らしき音が聞こえる。
(これは、笑い声……? ともあれ、探ってみる価値があるわね)
紅は聞き耳を立てながらなるべく音を立てないように歩き、周囲に目を凝らしながら注意深く観察する。
時に立ち止まり、匂いを嗅ぎ、暫く歩き続けて音の行方を辿って行く。
少しずつ確実に音は大きくなっていき、これまで耳に届いていたのは“何者かの笑い声”だということが分かった。
そして、ようやく景色の変化が訪れた。
朽ちた木々によって組み上げられた不自然な塊が一つ。そして声もそこから大きく聞こえてくる。
「あそこから…?」
訝しみながら周囲を探っているうちに、人ひとりが通れるほどの穴を見つけ、中を覗く。
──微風が顔を柔らかく撫でていった。そこから感じた匂いの変化を紅は逃さず、目を見開く。
「水の匂い…!!」
紅はすぐに中へ身体を潜り込ませ、匍匐前進で先を進む──元から暗く、一寸先など見えていなかったが、暗闇をひたすら進んでいると平衡感覚が途中で分からなくなってくる。それでも重力に背中を圧されている感触もあり、下へ向かっているという感覚はあった。
声も話し声まで判別出来る程にまで近づいている。
「それにしても……どこまでいくのかしら──ん?」
背中の圧力が緩くなっていく──やがて並行に進んでいるという感覚が訪れ、薄明かりが先に見えた。
速度を速め、ようやく穴の終着点へと到達。
「ふぅぅ…やっと辿り着いたわ。ここは……洞窟よ、ね?」
辿り着いた先は地下洞窟だった。
仄かに明るく見えているのは岩壁に繁茂した光苔によるもので、どのような地形をしているかが目視で判別出来る。蝋燭などの明かりを持っていない紅にとってはありがたい程だ。
──あははは───……。
声のした方向を向く。そこから水の匂いも濃く感じた。
求めていたモノに近づいていることが分かると思わず口端が上がり、高揚感も湧き上がってくる。
とはいえ、知らない事が多い未知の世界で且つ、声の主の正体が分からないまま無闇に突き進んでいくわけにも行かず、落ち着きを保ちながら慎重に進む──。
光が一際強くなっている曲がり角を見つけ、姿勢を低く、さらに足音を立てないようにゆっくりと先へ。
角に到着し、岩壁に身体を貼り付けてまずは顔だけを出して向こう側の様子を見る。
──信じられない光景を目の当たりにしてしまった。
「この前森の中で面白い格好をした人を見つけたんだよ。なんていうか、鉄の板を身体中に張り付けてかちゃかちゃ鳴らしてるの!」
「それだったら、でっかい羽織り着てる奴がおーっきな氷出すのも見たよ! 離れててもつめたーい空気がやって来て、気持ちよかったぁ」
「ここって陰陽師でも武士でもない奴ばっかいるけど、おもしれぇ術使うよな! もしかしたら人間の皮を被った妖怪か?」
二匹の河童が地底湖で顔を出しながら呑気に談笑しているではないか。
それぞれが頭の皿を水掻きが備わっている手で丁寧に磨いている。
思いも寄らなかった同胞との遭遇だ。
河童は河などの水辺に現れる妖怪だから場所で考えればおかしいことはない。が、どうしてこの世界にいるのかが謎だった。
その疑問を問い正すべく、紅は堂々と河童達の前に姿を見せる。
「やぁ、久しぶりねぇあんた達?」
紅の声に二匹は振り返り、揃って首を同じ方向に傾げた。
「んん? 人間??」
「でも何か違う。獣臭いけど…なんか変なにおーい!」
「随分失礼な言い草ねぇ…これを見せないと分からないかしら?」
と、妖力で隠していた角を現す。
河童達の顔が一瞬で青ざめた。一斉に逃げ潜るが、またすぐに離れた場所で顔だけを見せる。
「どどどうしょう!? まさか《鬼》がここにいるなんて聞いてなかったよ!!」
「まさか僕らと一緒で迷ったのかぁ!?」
「そうだそうだ、きっとそうだ!」
「まさかここにいるなんてぇぇ…」
勝手に混乱している二匹の慌てふためく声を紅は大笑いでかき消す。
「安心しなさいな、私は何もしないわ。ただ水浴びをしたいからちょっとお邪魔するわよ。いいね?」
「「ははぁ、おかまいなくっ!!」」
許可を得たところで、紅は澄み切った湖の中へ飛び込んだ──水飛沫が盛大に立ち上がり、四方八方へ飛び散ったそれは一瞬の星屑となって辺りへ降り注ぐ。
湖の底は深いようで、足が地に着かない。仕方なく背中で浮き、天井を見上げる。
久しぶりの水浴びに紅の顔は緩み、まるで温泉にでも浸かったような幸福感に包まれていた。
「はぁぁ……気持ちいいわぁ。外が少し蒸し暑かったから、このひやりとした感じが実に心地良い。それに…」
片手で水を掬い上げてすぐに口元へ。
「…ぷふぅ。そういえば着物や体の穢れがあることを忘れてたわ。それでも【日の本】よりも良い水だということは間違いないわね。ところで貴方達、此処へはどうやって来たのかしら?」
──返事が返ってこない。
訝しみ、一旦姿勢を変えて二匹がいた場所へ体を向ける。
河童達がいない。この短い時間でいつの間にか姿を消していた。
紅は潜り、その場から周囲を見渡す。水棲妖怪と比べたら水中内の視野は限られた範囲だが、底はやはり広く薄暗い。
(《鬼》が怖くなって逃げたわねぇ。全く小心者なんだから──ん?)
離れた所で、何か黒い物体が視界をよぎった。
ぼやけて姿すら分からず、まだ余裕はあるが一旦息継ぎに水中を出ようとした、その時である。
足首を何かに掴まれた。
(っっ!? 何者っ!?)
そう思った瞬間、ものすごい力が彼女を底へ引っ張っていく。足元を見ると透明な触手のような何かが薄ら見え、先程の河童達も正体不明のそれにいつの間にか捕まっていたらしくもがき苦しんでいた。
全体が透明で、水中で起こる揺らめきのおかげで形がやっと見えるそれは、一見して《蛇》を思わせる。
(くっ…! こんのっ!)
紅は体を縮み曲げ、足首に絡みつくそれを掴むと剛力で握る。冷たい感触が掌から伝わるも、今は意に返している暇は無い。爪を立てて抉り、握り潰す。
手応え有り──引力は失せ、若干息苦しくなってきたが、急いで捕われている河童達を救出するべく潜航し、先程と同様に縛るそれを握り潰した。
解放された河童達は左右から紅の胴を抱き、急上昇して水中から脱出し、彼女を息苦しさから解放させる。
咳き込む紅を心配し、河童達は近くの岩場に駆け寄って湖から抜け出し、彼女の背中を摩り続けた。
「だ、大丈夫か!? 助けてくれてありがとうな!」
「それにしてもさっきの奴は!? あんなの今までここにいなかったよ!?」
「──助かったわ。下がっていなさい」
「下がってって…いくら《鬼》のあんたでも無理だ!! あんな化け物、倒せっこない!」
必死に静止する河童達を押し下がらせる。
湖の水面が波打ち、一点が山のように盛り上がるとだんだんと伸びていく。
得体の知れない相手に恐怖する河童達だったが、紅だけは闘争の血が騒いでいた。
「私はあんたじゃないわ…かの昔、“灼炎姫”と恐れられた《鬼》を忘れたとは言わせないわよ?」
「“灼炎姫”なら覚えている。忘れるもんか!」
「数多の妖怪達と一緒に【京の都】を荒らし回った《鬼》だろ? それならこんな奴──へ?」
ここでようやく自分達が誰と話しているのかを思い知った。二匹の顔から血の気が引き、緑色の肌が少しずつ青ざめていく。
「まままままま、ま──ああ貴方様はぁぁぁ!!」
「分かったらさっさと退きなさい。干からびちゃうわよ?」
紅が振り向いて微笑むと、河童達は悲鳴をあげて岩陰に隠れた。
そうしている間にも湖から現れた正体不明の怪物は大きく伸び上がっており、大蛇の如き大きさにまで至っている。
そして、頭頂部から雄叫びと思しき振動波を発すると鎌首をもたげて紅と対峙する。
「いいわ。その喧嘩、買ったわ」
気を昂らせて炎を繰り出そうとしたが、一向に指先が熱くならない。
「っ?! どういうこと…?」
どういうわけか、力が思うように入らなかった──何度も妖力を練って炎を生み出そうとするが、途中で抜け落ちていく感覚に襲われる。
予期しなかった状況に紅は歯を食いしばり、目の前の怪物に苦い表情を浮かべた。
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