【R18】僕のお姫様

ニャン太郎

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14.もう…我慢できない

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「ママ、見て見て~、このお洋服可愛くない??」

「うわ~!めちゃくちゃ可愛い!この色違いも良さそうじゃん」

「ねね、せっかくだし男の子でお揃いにしない?!青と緑でさ。並んだら、もっと可愛いって思うんだけど」

「それ、すっごく良いアイデア!!そうしよ!この子たちもきっと喜ぶと思う!」

よく晴れた日の午後、実家のリビングで女子二人がお喋りをしていた。一方はまだふっくらしたての美少女ともう一方はお腹がぽっこり膨らんだ美女である。

りことるなは今、雑誌の特集を見ながら、ベビー服選びに夢中だ。二人は以前から親子仲は良かったが、互いに妊娠が分かってから仲は一層強まった。今では親友のようにお互いにべったりくっつき、男たちの付け入る隙もないくらいだ。男はそんな二人の後ろ姿をキッチンカウンターから見守る。


りこは妊娠が分かってから高校を中退した。学校には、一身上の都合、とだけ伝え、家族以外に妊娠をしたことを伝えていない。子どもができたら、通信に通い直す予定だ。妊娠を機に、これまでの交友関係も絶った代わりに、りこが一人寂しくならないよう、度々、実家に帰っていた。そこには、母親のるなも祖父のたけしもいるため、りこにとって唯一の気晴らしとなっていた。

──────────────────────


男はりこの笑顔を見るたび、これからもりこに寂しい思いはさせないという決意を固めていた。と同時に、自分が手を出したことでりこの人生を壊してしまったことのやるせなさと後悔が津波のように押し寄せる。

男はこのどうしようもない感情を、身重みおものりこの体をおもんぱかりながら、抱き締めたり、キスしたりすることで打ち消そうとしていた。
りこは、そんな男の心情が分かっていたのか、子を安心させる母のように男を抱き締めるのだった。そして、髪を優しく撫でた。

『パパ、大好き。りこ、後悔してないよ?今、とーっても幸せだもん。今は赤ちゃんのためだから無理だけど、安定期になったら、たくさんたーくさん!りこを抱いて愛して?』

と、りこは顔を近づけ、男の唇に軽く触れる。
男はりこの言葉に泣きじゃくりながら、何度もごめん、ありがとう、愛してる、とりこを抱き締めた。そして、そのままりこの服を脱がせ、全身にキスの雨を降らす。
りこは、顔を紅く染めながらも大きな声で叫んだ。

『もうパパ…りこのこと、どんだけ好きなの…りこだってパパのことめちゃくちゃ大大大大大大だーいすきなのに、んもっ、りこだって、パパにお返しするもんっ』

とぷんぷんしながら男の服も脱がせ、パパは私のものだと、りこも独占欲剥き出しで、男の体に噛みつく。

りこが安定期に入るまで、こうやって、二人で口にできない後悔とやるせなさを和らげ、その代わり、互いの存在の安心感と心地良さを分かち合った。

──────────────────────


そして昨日、検診でりこが安定期に入ったことが分かった。

安定期に入ったことで、今まで控えていた性交を再開できるようになり、男もりこも待ち遠しくて仕方なかった。本当は、今夜から再開しようと、二人で話し合っていた。だが、男はもう、喜びのあまり日中の段階で限界を迎えていた。

男は家事を済ませると、るなとのお喋りを終え、一人ソファでくつろぐりこに、後ろからそーっと近づいた。そして次の瞬間、ぎゅっと抱きすくめた。

「きゃあ!?パパ?」

突然、抱き締められたりこは目をまんまるとさせる。
りこが男の方を向いた途端、

「んんっ、んん」

男は、無言でりこの唇に噛みつく。

「んんっ、パパっ」

男はりこの胸をまさぐりながら、りこの小さな口の中に舌を入れ込むと、中をねくり回す。

「ハァハァ、ハァハァ、パパ…」

長い長いディープキスに息絶え絶えのりこは、目をとろんとさせながら、ソファでくたりとなった。
男は口を拭って、りこをすっと抱き上げる。

「ふーっ、りこ、今日からやっとりこを抱ける。今から、あっちで続きしよ?」

と二人の寝室を指差した。

「え、えぇ、今から?!夜じゃ」

「ごめん、もう我慢できない。今が良いんだ。今日はずっと寝かせられないかも、ごめん覚悟して、りこ」

りこは戸惑いつつも、りこの方も男をずっと求めていたのは事実である。りこはもじもじしながら、

「うん、良いよ。りこ、パパがずっと我慢してるの知ってたし、りこもパパに抱いてほしいって思ってたから…とっても嬉しい。でも、赤ちゃんは傷つけないように優しく抱いて?」

男は、りこの思いがけない言葉に胸がいっぱいで、唇を強引に奪った。

「んんっ、んん、」

しばらくして、銀の糸を引きながら唇を離した。
男はりこの瞳を真剣を見つめる。

「もちろんだよ、りこっ!りこと俺の赤ちゃんだから、絶対、傷つけないようにする」

「うん!」

男は、これ以上ない幸せを胸に、たまらず寝室へ駆け出した。


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