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11.蘇る匂い
しおりを挟む「いただきます」
日曜日の朝だが、男はいつものように出来立ての味噌汁に白ご飯、焼き鮭と、それから、りこの好物である甘口の卵焼きを用意する。食欲をそそる良い匂いに、りこはお腹が空いていたのか、いつもよりぱくぱく喰らいつく。男はそんなりこへ微笑みながら食卓についた。
「ははは、よっぽどお腹空いてたんだね、りこちゃん。リスみたいで可愛い」
そう言われたりこは頬張りながら顔が赤くなる。
違う…そうじゃない!
りこは、一刻も早く食べて、叔父と同じ空間から抜け出したいだけなのだ。
そして、
「ごちそうさまでした」
あっという間に食べ終わったりこは、まだ食べている男を残して皿を片付け始める。
「りこちゃん、美味しかった?」
「うん、美味しかったよ」
「それは良かった。皿は置いといて、洗っとくから」
「うん、ありがと」
りこも、いつものようにお利口な姪として振る舞う。
シンクに皿を置くと蛇口を捻り、水に浸した。
後は部屋に戻るだけだ。
だが、シンクから顔を上げた瞬間、グイッと身体を抱き寄せられると、生乾きのねっとりした息がりこの鼓膜を埋める。
「あとでおじさんにりこちゃんを、じっくり、たっぷり、味合わせてね」
「っ?!」
さっきまで食べていた男の姿はなく、いつの間にか、りこの横に移動していたのだ。
「大丈夫、優しく、痛くないようにするから…」
そう言って、男は身体をゆっくり離すと、食卓に戻って行った。
「おじさん、家のこと終わったら、りこちゃんの部屋に行くから、待っててね」
「はっ、う、うん!」
りこは全身がゾワッとしたが、一目散に部屋へと駆け登った。部屋に入ると、一応鍵は閉めた。閉まらないが、閉めないよりは安心する、いわゆるプラシーボ効果みたいなやつだ。そして、りこは布団に潜って、これからどんなことが行われるのか、考えたくもない想像をして身を震わせる。
だが…昨日今日で完全に染み込まされた身体の快楽には、最早抗えそうにない。ここは、いっそ従順になった方が気持ちとしては楽になるとさえ思う。確かに、身体を突かれた痛みは最初の一瞬だけで、その後は断然、気持ち良さが勝るからだ。
とりあえず、今日だけは乗り越えよう…
りこは心にそう誓って布団から出た。
────────────────────
意外にも、男はなかなか部屋に来なかった。その間、りこは学校の課題をしたり漫画を読んだり、好きなことをしていた。もちろん、男はいつ入ってくるのか分からないため、若干、ヒヤヒヤしていたが…
それから1、2時間後に、ニコニコした男が入ってきた。
「りこちゃん、これ着てくれる?」
男は、何かがパンパンに入った紙袋を持って、中から黒い布のようなものを取り出す。その布を広げると、
「え、これ、水着…?」
それは、スクール水着だった。
どこか見覚えがある紺色のデザイン…
りこは凄く嫌な予感がした。
「なんで…」
確か、身体が成長するにつれサイズが合わなくなったのはあるが、一番の理由は毎回水着から異臭がして何度洗っても取れなかった中学の水着だった。そのため、とっくの昔に捨てたはずのものだ。それからも、どんなに新しい水着を買っても10回も着ないうちに同じような異臭がして、その都度捨ててきた。
そうだ、今ならその理由が分かる気がする。男は自分の水着に何かをしているに違いない。その異臭は、男が昨日着せた下着と同じ匂いで、吐き気を催す不快感と嫌悪感があったのだ。
「ゴミ箱に捨てられてたから、おじさんが大事に持ってたんだ。綺麗に洗濯もしたよ?ほら、これもこれも」
男はりこが今まで着ては捨ててきた水着を袋いっぱいに詰め込んでいた。
りこは男が何を言わんとしているか予想がついて、絶句する。
「今、着てみせてよ、目の前で、ね?」
「め、目の前…?!いや…それは流石に恥ずかしいし…それにこれとか小さくて入らないよ…」
りこはモゾモゾ取り繕うが、この男の前ではまるで無駄だった。
「りこちゃん、昨日の約束、忘れたの?」
「えっと……おじさんが…着てほしい服で一日過ごす…」
りこは冷や汗をかきながら口を震わせる。
「そうそう、お利口だね、りこちゃん。でも、りこちゃんがそんなに着たくないなら、おじさんが無理矢理りこちゃんを裸にして、たくさん挿れてから着ることも出来るよ?おじさんはそれでも良いよ?」
男は澄ました顔で言い放つ。
お前に、着ない、という選択肢はないと目が物語る。
「うう…分かったから…自分で…着るから」
男の言葉に抗えないりこは、Tシャツとホットパンツを脱いだ。ブラとパンツだけになったりこは下を向いていた。
「やっぱ…恥ずかしいよ…おじさん…」
「大丈夫だよ、りこちゃん。ここにはおじさんしかいないから」
自分の部屋で、しかも男の目の前で自ら裸体を晒し、水着に着替えることに、何も大丈夫な要素がない。
だが、叔父に脱がされるのはもっと嫌だった。
りこは黙って、ホックに細い腕を伸ばした。ホックを外し拘束が解かれると、透き通るような瑞々しい乳房がぷるんと揺れる。その平均よりも大きな乳房は、屈むと、ずっしりとした重みで今にも溢れ落ちそうだ。パンツを脱ぐと、りこの生え揃ったばかりの黒の陰毛が現れた。
そうして、再び、艶やかな肉体を晒す。りこは胸と秘部で手で隠して白い背中を向けるが、男の呼吸は荒くなり、全くの逆効果だった。
「ハァハァハァ、良いよーりこちゃん、とっても可愛くて…白くて細くて、とっても綺麗だよ…」
りこの見せる羞恥心は、男の劣情をマックスにするには十分だった。息の荒くなった男は、綺麗な曲線を描く官能的な背中を前にカチャカチャとベルトを外し、ズボンのチャックを開けた。そして、もう既にフル勃起していた男根を掌で擦り出した。
「りこちゃん…ハァハァッ、ちょっとだけ…だから…」
興奮が極限になりつつある男は、りこのなだらかな肩を片手で抱き締めると、りこの股間に立ち上がった赤黒い男根を挟む。
「えっえっ、ちょっ…んっ、ああっ」
慌てるりこには目もくれず、柔らかな太ももと少し湿り気のある秘部の粘膜でゴシゴシ擦り出す。
「お、おじさん、や、やめっんんっ!」
「ハァハァ、ハァハァ、幸せ…挿入っちゃいそう…けど、大丈夫だよ、ハァハァ、まだっ、挿れない…もうっ、ちょいっ、おじさんっ、我慢っするよ」
擦り付ける度に男の先端がりこの膣口に当たるのが分かる。焦ったりこは、
「もうっ、やめてっ!んんっ、おじさんっ」
「ハアハア、そんなこと言って、りこちゃんも興奮してるでしょ?ほら、りこちゃんの大きなおっぱいも立ってきたよ」
「いやぁっ、ああっ、んもっ、離してっ」
男は、抵抗するりこの身体を押さえ付けながら、股間を秘部に擦り続けた。男のぼーぼーに生えた陰茎とりこの柔らかな陰毛がジョリじょり、やがて、りこの粘液が毛に絡み、ぐちょぐちょぬちゃぬちゃと卑猥な水音がだんだん粘着質になっていった。粘液は、男根の滑りをより一層良くし、下手すると、いつ、りこの膣に挿入ってもおかしくはない。また、大きな体躯で1人立てなくなった華奢な身体をしっかり支えながら、男の腰使いはますます荒々しくなる。
「ハァハァハァ、おじさん、我慢っ出来なくなっちゃったから、ハァハァッあぁっ、1回っ、出すねっ」
男は反り上がった陰茎を引き抜くと、全身をぶるっと震わせる。そして、1着の水着を床に広げると、そこへ一気にぶちまけた。男の精液が水着の紺色だけでなく、床のフローリングにも飛び散って、みるみるうちに周辺を汚してゆく。
「ハァハァッ、ハァハァ気持ち良いよー、りこちゃん。おじさん、昔からこうやって、りこちゃんの水着おじさんの液で汚すの好きなんだー」
「う""う"っ」
支えをなくしてその場に座り込んだりこは、その白汁の生臭い悪臭で嘔吐中枢を刺激される。すぐに鼻を摘むが、今まで嗅いだ水着の酷い匂いが、記憶と共にりこの唾液腺を侵食し、やがて口の隙間から唾液が糸を引いて垂れ出した。
「りこちゃん、ほら、こっち向いて?着てみて?」
男は再び立ち上がった太竿を露出させたまま、袋から別の水着を取り出した。そして、にこやかな表情に隠された、明らかにギラついた目がりこを更に萎縮させる。
「うっっ、分かった…」
「よしよし、いい子いい子」
男はりこの身体を正面に向けると、りこのベッドに腰を下ろす。りこは涙目になりながら、自らの体格より一回り小さい水着に脚を通し始めた。
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