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6.夢と写真
しおりを挟むりこ、大好きだよ、愛してる
りこは僕だけのりこなんだよ?
りこっりこっりこっりこっ!!!
大好き、愛してる、愛してる愛してる愛してる愛してる!!!
だ…れ
いや、知っている
これは…おじさんの声だ
大好きで優しいおじさんが、こんな酷いことするなんて…
信じていたのに…なのに…どうして
…やめて…嫌だ…やめて…嫌だ嫌だ
おじさん…怖い
嫌い嫌い大っ嫌い!!!
気持ち悪い気持ち悪い…
もう顔も見たくない…
会いたくない…
それなのに、私は、私の顔は………
─────────────────
「んん」
うっすら目を開くと、ピンクの花柄のカーテンから朝日が差し込んでいた。
「朝…?」
りこは、昨日の記憶が上手く思い出せない。
ただ、物凄く恐ろしい夢を見た気がした。
夜中におじさんが私の部屋にやってきて、
それで…
「んーーーーー!!」
枕に顔を埋め、思いっきり叫んだ。
絶対、思い出したくない!!
ほんとに私のおじさんだったの?!
夢でも、こんな私がおじさんと……
な訳ない、な訳ない、そんなことある訳がない!!
考えただけでもゾッとする。
あれは、夢だったんだ。私が寝ぼけてて、最近疲れも取れなくて、それで…
りこは必死にあれは現実ではないと思い込もうとする。が、自分の姿を見て唖然とした。
りこは、自分が見慣れないワンピースを身に着けていた。全身はローズピンクで統一され、光沢のあるシルク素材に、デザインはデコルテが広く丸い襟にフリルの着いた半袖の裾、緩いプリーツの足首まであるゆったりしたワンピースだった。
「私、確か昨日はパジャマだったはず」
それに、明らかに自分の持っている服ではない。自分の受け入れがたい状況に、両手で頭を掻くと、髪が生温かく湿っている。
「えっ…」
それに何だか下着も湿っぽい。ワンピースに手を突っ込むと、ブラカップの内側もショーツの中も全部がヌルヌルする。
「うっ…」
そして何より酷いのが生臭く饐えた臭い。吐瀉物のような強烈な臭いにむせ返りそうになる。
口内に唾液が一気に溜まり、油断すると胃の中の物が全て出てきそうだ。唾液を飲み込んで、涙目になって吐き気を必死に抑え込む。だが、飲み込んでも飲み込んでも、溜まる唾液の量は止まらないのだ。
りこはすぐにでも着替えようと、ベッドから軽く飛び降りた。
すると、
「んっっ痛っ!!」
床に足を着けた途端に、下半身が崩れ落ち、同時に下腹部と腰に突き刺す痛みが生じる。別に大した衝撃でもなかったはずなのに、だ。
「まさか…ほんとに…う…そだよね…」
その瞬間、昨日の記憶が一気に溢れ出す。
秘部を触られ舐められ、胸も触られて吸われて、口も舐められて…最悪なことに尿まで飲まれた……それから、風呂場に逃げ込んだと思ったら、いきなり下から突き上げられて、激しい動きで揺らされて…
「うう…うう」
激しい動悸と吐き気でうずくまる。
りこの顔は一気に青ざめた。
「ママに…言わ…なきゃ…」
だが、今は、一刻も早く下着を脱ぎたい。
母親に言うのはそれからだ。
まずは、一番気持ち悪いショーツから脱ぐ。自分の陰毛や粘膜にへばり付いて、剥がす度にバリバリとした聞きたくもない音が身体中に響く。
「んんっ、い…や、これ」
全部剥がすと一気に下まで下げた。そして、足でそのショーツを蹴飛ばした。下半身がスースーはするが、この気持ち悪いショーツを履いているよりはずっと良い。そのショーツをよく見ると、いつか洗濯を干す時になくなっていたお気に入りのショーツではないか。だが、あれはもう捨てる。あまりにも気持ち悪過ぎる。というか、今着ているもの、ブラもこのワンピースも全て燃えるゴミだ。
そして、ワンピースに手を掛けようとした、その時だった。
コンコン コンコン
扉のノックが鳴る。りこは慌てた。
「ちょっと待って!」
りこは母親に見つかっては困ると、急いで着替えようとした。だが、そんなことに構うことなく、その扉は開く。
りこは、扉の人物を見て全身がゾワッとした。
「りこちゃん、おはよ」
叔父がニコニコしながら、りこの部屋に入ってくる。そして、りこの前でしゃがみ込む。りこの身体は叔父から少しでも後退ろうとするが、腰が抜ける。
「なんで…」
こんな朝からおじさんがいるのか…
その後の言葉を紡げず、ただただ全身が恐怖と嫌悪感に染まる。
男は、床にほっぽり出された、脱ぎたてのショーツをやんわりとした目で見やる。
「りこちゃん、お着替え中?なら、僕も手伝うよ」
それから、りこに手を伸ばそうとするが、りこはその手をサッと払った。
「嫌!!触らないで近付かないで」
男に襲われてから、初めて抵抗した。
男は、りこの涙目で睨みつける表情やはっきりとした拒否に驚いたが、すぐに穏やかな表情に戻る。だが、りこの反応に傷ついた訳ではない。むしろ、今から押し倒したい、抱き潰したい、愛し合いたいという性的興奮にまみれる。男は、それを穏やかな表情の裏に隠しただけだった。
りこが抵抗すればするほど、それだけ男の興奮度が上がる…
そんなことは露知らないりこは、必死に抵抗を続ける。
「大丈夫、りこちゃん、手伝うだけだから」
「嫌!!」
「でも身体、気持ち悪いんだろ?それに、痛くて動けないでしょ、特に腰」
この激痛が、昨日の叔父との激しい交わりを生々しく物語っている。
「後でママに言うんだよね、昨日のこと。何なら証拠もここにあるから、僕たちが愛し合った、ね」
そう言って、男は黒皮ケースのスマホをちらつかせる。
「もしか…して…」
「さっき、りこちゃんのスマホにも送っといたよ」
「まさか…」
りこは充電していたピンクの花柄のケースに入ったスマホ画面を見ると、叔父からLINEが送られていた。恐る恐るトーク画面を開くと…そこにはアルバムが1つ作られていた。
タイトルは『りこちゃん』
察しがつくため見たくもないが、もしかしたら、叔父に酷いことをされた証拠になるかも。勇気を出してアルバムを開く。
「っ!」
そこには、5枚の写真が入っていた。いずれも、そこには自分が写っていた。赤ん坊、幼稚園、小学校、中学校、高校、年齢別の自分のワンショット写真だった。
てっきり、昨日の…写真だと思っていた。
だが、次の瞬間、新たに写真10枚が追加された。
「ん"っっ」
りこは反射的にスマホを投げ捨てた。
10枚とも、叔父とのまぐわいの写真だった。ベッドで身体をまさぐられているもの、風呂場で叔父に羽交締めされ下半身が挿入されているもの、互いの指を絡ませた叔父との激しい口付け、同じシーンをいろいろな角度で撮られている。中には、結合部まで鮮明に映っているものもある。
しかし、それ以上にりこが絶句するものがあった。
それは、自分の表情だ。
叔父から辱めを受けているのだから、当然、恐怖や嫌悪に満ちた表情をしていると思い込んでいた。
だが実際は…
男に抱かれて、気持ち良さげに蕩けきった女の顔がそこにはあったのだ。涙目で、顔全体は紅潮し、唇からは唾液が漏れている。
りこは、愕然とした。
「昨日のりこちゃん、とっても可愛いかったな」
男は、うっとりとした表情で自分のスマホを眺める。何を見ているかなんて、想像すらしたくない。
ここで初めてある疑問を抱く。
確かに、叔父に犯された証拠写真はある。だが、これは誰がどう見ても愛し合う男女の激しい交わりにしか思えないのではないか。こんなの、母親どころか誰にも見られたくない。万が一、見られたところで、これでは自分に同情して味方になってくれるどころか、返って、自分も一緒に気持ち悪がられ相手にすらされないだろう。そんなことになれば本末転倒だ。
「ん?どうしたの、りこちゃん」
考え込むりこに、男は心配そうに声を掛ける。りこはしばらくの葛藤の末、
「うう…今は言わない、ていうか、こんなの見せられない…」
りこは俯きながら、震えた声を絞り出す。
すると、男はニコッとした。
「じゃあ、りこちゃんとおじさんだけの秘密だね」
「だから…」
やめ…
「もっとおじさんと秘密作ろ?もちろん、ママには内緒ね。僕たちのこともいつかママに言おうね。きっと喜ぶよ」
男は、りこの言葉を遮って、とんでもないことを言う。
もっと秘密を作る?
ママが私とおじさんのことを喜ぶ?
何を言っているのか、全く理解できない。
「何言って、そんなわけっ」
「今、10時半だからママ、まだ寝てるね。じゃあ、早速しよ?こっそり」
男は凝り固まって動けない華奢な肩を抱いた。
りこは、肩を抱かれながら、起きる直前に見ていた夢の続きをぼんやり思い出していた。
夢の中の
私の顔は…
写真の中の自分の顔とそっくりだったことを…
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